たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2017.5.19 これまでシロヤシオを見に山に登ったけれど、時期を逸してばかりいた。今回は、奥多摩に行くという提案。奥多摩でもいいのか、楽勝と思って出かけた。駐車場も狭そうだし、高速を下りてからも距離が長いので、JRとバスを乗り継いで東日原というバス停から、三ツドッケ(天目山:1576m)に登る。ドッケというのは「尖った峰」とのことらしい。先日登った三頭山もこれに近い。 10時40分、登り始める。登山口の標高は620m。いきなり杉林の急登。登り切ると、右に杉林、左に広葉樹林の境目に登山道が延々と続いていた。暗い登山道の左に浮かび上がる広葉樹の新緑がとても美しい。 そこを過ぎると今度はヨコスズ尾根という気持ちのよい平らな尾根道が続く。その上部にシロヤシオが咲いているはずだが一向に現れない。ミツバツツジもまばらだ。上から下りて来たグループに尋ねると、今年は不作、全然咲いてないとのこと。それでも、やっとちょこっと咲いているシロヤシオを見つけた。たった2株。暗い中での逆光。 少し日の当たる尾根筋でミヤマセセリが2頭絡んで飛び去ったので、しばらく待ったが戻ってこなかった。シロヤシオが見つからないまま、13時ころ、標高1440mの一杯水避難小屋に到着。このころには空が曇っていた。登ってもしかたがないと思いながら、残り20分の辛抱だからと登り始めると、左手にシロヤシオが咲いていた。ほんの少しだけれど、先ほどよりはいい。 13時30分、頂上到着。ここは奥深いことは奥深いけれど、たいした眺めではないし、この山頂だけに日が射していないのでヒオドシチョウも飛んでいない。そそくさと下山。 登っている途中で見たミヤマセセリには遭遇せず、撮るものもないのでカメラをザックにしまい込んで下っているとき、登山道から少し離れた斜面に1本だけ満開のシロヤシオを発見。 ただし、花は向こう向き。足場の悪い斜面から見上げて撮る。みんな逆光、 このツツジは雌蕊が長くない。花弁も尖がってないのでとても品がある。 1本のシロヤシオしか見られなかったけれど、満足だった。もうこの花のために3時間も登らなくてもいい。帰りも逆光の新緑が美しかった。 延々と続く杉林との広葉樹の境界にある登山道はこんな感じだ。思ったより急。脚への負担が大きく、もう少しというところで、左膝に違和感。ペースを落とす。15時50分バス停に到着。バスは16時24分、じゅうぶん間に合った。
by otto-N
| 2017-05-27 16:14
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