たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2011.5.26-27 九寨溝のチョウたち 九寨溝のシェラトンには、15:00ころ到着した。標高2000m。九寨溝は、ホテル、レストラン、土産物店が目立つ急峻な山々に囲まれた細長い街であった。まだ、日が高く、することもないので、チョウを探すことにした。といっても、バスの窓から目をつけていたところは、歩いていける距離ではないので、ホテル近くに限られた。ホテル前の道路の向こうの崖の下の荒地に、オレンジ色の何かが飛んでいた。 ここに来る前に立ち寄った湿原で見たオレンジの正体が判明した。なんのことはない、モンキチョウだった。開翅を撮ることはできなかったが、逆光に透かすと、前翅は確かにオレンジ色、黒縁は全面が黒く、ミヤマモンキに近い。 この空き地には紫の花が咲いており、ヒメシジミがたくさんいた。日本のものよりかなり大型で、ゴマシジミとの中間くらいの大きさ。前裏翅の橙紋がうすいのがオス。橙紋がきれいなメスは新鮮なものが多かった。日差しが強く、半袖でも暑いくらいなので、なかなか開翅してくれなかった、 これは、27日の夕方、雲ったときに撮ったオス。惜しいことに後翅が少し欠損していた。 1コマ目、湿原で目撃したクモマツマキチョウのメスかとは思ったが、前翅の黒紋の大きさから、チョウセンシロチョウだと思う。 2コマ目、トラフシジミそっくり。よく見ると濃淡が逆だ。尾状突起のつけ根の橙紋内の黒点も1個と少ない。 3コマ目、ツバメシジミに近い。表は黒色。 4コマ目、眠る体制に入ったセセリチョウ系。近づいても逃げる気配はなかった。 モンシロチョウはどこでもいたが、少し大型で、斑紋もあざやかな気がした。ちょっと驚いたのは、エゾシロチョウ。見るのは何十年ぶりだ。 やはり、団体旅行の合間にチョウを探すのは難しい。ホテルでの空き時間か、レストラン、お土産屋を少し早めに抜け出すしかない。 九寨溝の街は、緯度的には日本と同じだが、標高2000m。昼夜の寒暖の差が大きい。日が出ると25℃以上、夜はフリースが必要だった。 ここで撮影したモンキチョウは成都その他では目撃しておらず、北方系の種類かもしれない。 クモマツマキチョウは、甘海子という湿原(標高2500m)で初めて見たが、九寨溝の湖で標高の1番高い、長海(標高3103m)付近では多数飛んでいた。花に止まるそぶりもあったが、日差しが強いせいか非常に活発で、指をくわえて見守るしかなかった。飛翔速度が速く、モンキチョウ並みだった。
by otto-N
| 2011-06-02 15:31
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