たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2011.6.19 梅雨空で、どんよりと雲がたれこめていたが、時々は雲は薄くなる。明日のほうが、予報では天気がいいようであったけれど、あてにはならないので、雨を覚悟で、横浜・舞岡公園行った(4回目)。 さて、現地に着いてみると、先客の方々は浮かぬ顔。クワの木に4頭も止まっているが、翅を拡げてくれない。空はどんよりと曇ったまま。動きが出るまで、その辺をうろつくと、ヨシの葉陰にヒカゲチョウがいた。柵の向こう、かなり遠かった。すぐ、翅を閉じてしまったが、逆光の後翅が透けてきれいだった。残念ながら、頭から下が草の陰。 戻ってみても、ときおり移動し開翅するものもいるが、遠すぎた。撮っても暗い。諦めて去ろうと思ったき、1頭が、すぐ足元に降りて、再び、クワの木に移動した。飛び立つとき、赤い斑紋が見えた。 足元に来たとき、あわてて撮った1枚。 クワの葉上で開翅するA型メス。尾っぽが見えないので、右に回り込んだがこれでせいいっぱい。 このA型はすぐに上のほうに行ってしまい、降りてくる気配がなかったので、別の場所へ移動。 ここでは、次々とはいかなかったが、産卵にやってくる(?)メスの開翅を撮ることができた。 まず、撮れたのはB型。 もう少し高い位置で撮りたかったが、贅沢というもの。 次は、O型の2個体(上、下段)。下の個体は格別大きかった。 大型のO型メス。 翅をよく見ると、わずかな傷があったが、O型といえども美しい。 池の畔では、曇り空にもかかわらず、15:30ころから卍飛翔が始まっていた。16:00ころ、撤収した。 帰り道、1頭のベニシジミを撮っていたら、オスが絡んできた。メスは、オスなど眼中になく吸蜜を続け、オスも諦め、しかたがなく並んで吸蜜。最後は、もう1頭のオスがやってきて、解散となった。 この日撮った他のチョウ。ストロボで撮った冒頭のヒカゲチョウ(明るいと、紋の青がきれい)。少し傷んだアカシジミ。スジグロシロチョウ。ベニシジミ。 天気を待っていたら、ミドリシジミのシーズンが終わってしまう。ということで、また、行ってきた。午前中は全くダメであったが、午後になってから、A型、B型、O型のメスを撮ることができた。どんよりとした天気であったが、なんとかなるものだ。 (ここで、4月のギフチョウのとき、一緒になった2名に偶然再会し、楽しく撮影できました)
by otto-N
| 2011-06-20 14:59
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Comments(4)
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owlj
at 2011-06-20 21:20
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何時もながら逆光の翅は美しいです!
それぞれの型の違いが良く解りました。どれも良く撮れてますね。 ベニシジミは何だか楽しそうです。動きが感じられました。
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otto-N
at 2011-06-21 19:55
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owljさん、ミドリシジミのメスは、前翅の紋の色で、赤:A型、青:B型、黒:O型と分けられています。そして、赤と青の両方をもつAB型というのもあります。血液型みたいな分類ですが、遺伝によるのかは、調べていないのでわかりません。
埼玉の自宅付近では今が雄のピークで、雌もそろそろ出始めた段階ですが、そちらではちょうど雌の時期のようですね。
雌の翅表の各タイプの特徴がよくわかって良い写真ですね。 邦文によると、B型の出方は遺伝で決まり、A型の出方は蛹の期間の気温によるみたいですよ。
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otto-N
at 2011-06-22 15:39
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ダンダラさん、やはり遺伝子だけで決まっていなかったのですね。実は、この件で、どなたかコメントくださることを期待していました。ありがとうございました。
もう少しオスも撮りたいので、埼玉に行ってみようかとも思っています。
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