たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2011.12.5 ルーミスシジミ①の続きです。 ルーミスシジミは、突然、目の前に現れ止まりすぐ翅を開き、しばらくじっと動かない。ただ、たいてい目より少し高い位置だった。アングルを変えようとしても、灌木が邪魔だったりして、変化のある絵は撮れなかった。開翅に飽きると、近くに移動するというより、上に舞い上がり、その度に見失った。飛ばれては、別個体を捜すために動き回ったが、最初の場所が良いようだった。思った以上の数を撮ったつもりでいたが、画像を整理してみると、同じ個体ばかりであった(前回掲載)。このポイントでは、もう2個体を撮ることができた。 このアングルでしか撮れなかったが、一番綺麗な個体。すぐいなくなった。 最初の場所から少し離れたところで、開翅していた個体。摺れてはいるが、地上から50cmほどの高さだったので、日の光を反射してブルーが輝いた。飛ばれてしまったが、すぐ近くの枯葉の上に止まった。 数少ない裏翅写真。どの個体かよく判らない。 ムラサキシジミは少なかった。というより、ムラサキシジミに気をとられルーミスシジミを見逃したので、ムラシは見ないようにしていた。でも、この逆さに止まったムラサキシジミは、何ともいえない美しさだった。 少し大きいのが降りてきたと思ったら、ムラサキツバメだった。翅を少し拡げたときメスとわかったが、その後は翅を閉じたまま吸水するだけだった。 11:30には、この谷間には日が入らなくなったのでここを撤収し、近くに似たような場所があるかどうか捜した。去り際、先週に引き続いてキタテハがいた。他に、アザミで吸蜜のキタキチョウ、日なたぼっこ中のウラギンシジミ(♀)、どこに止まったのか判らなかったアカタテハ。 近くを歩いているうち、ヤマトシジミ?が風に流されながら飛んできたので、追いかけたところ、もう1頭が飛んできて道路の下の樹上を飛び回り、葉の上に止まって翅を拡げた。飛んでいる色からルーミスと思ったが、ムラシかもしれないと自信がなかった。自宅でPCで拡大してみてとルーミス。ラッキーな4個体目だった。 少し歩き回ったけれど、日が差し込む鬱蒼とした谷は近くにはなく、昨年、ここにいるかもしれないという場所にクルマで移動した。昨年は、着いたとき曇ってしまって日が差す場所なのかどうか判らず、すぐ帰ってしまった経緯がある。暗い林道に明るく日が差し込む場所がイメージだった。そこへ着いたとき、ムラシがいた。と、思ったら、ルーミスがいた。ちょっと飛んでは日を浴びていた。 近づきすぎ飛ばれてしまったが、少し離れたところに舞い戻ってきた。低い太陽を反射して左翅が綺麗に輝いた。 ルーミスシジミの再挑戦は、なんとなくうまくいった。初めて来たときは、梢の上で飛び回っていただけなので、ヤマトシジミが飛んでいるふうだったが、近くに飛んでいる様子を見ると、ムラサキシジミよりゆっくりだが、やはりムラサキ系の飛び方だった。飛んでいるときは、色が白っぽいのですぐわかるが、止まって翅を拡げているとちょっと迷う。それにしても、目の前に突然降りてくるとは驚いた。長々と翅を開いてくれるので撮りやすかった。 1番嬉しかったのは、最後の2枚。たくさんルーミスシジミがいるポイントかどうかは判らないが、個人的に見つけたポイント。それまでの10倍は嬉しかった。
by otto-N
| 2011-12-10 17:59
|
Comments(14)
Commented
by
maximiechan at 2011-12-10 18:34
それと睨んで探し出したポイントにルーミスシジミが現れ、更にこのようにきちんと撮影できた感動が伝わってきました。
素晴らしい成果おめでとうございます。 仰るように最後の2枚はルーミスブルーも見事に表現されていて大変に素晴らしいです。
0
やはり、ムラサキ3兄弟素敵ですね...このブルーには
魅了されます。
Commented
by
owlj
at 2011-12-10 21:00
x
Commented
by
himeoo27 at 2011-12-11 14:01
Commented
by
otto-N
at 2011-12-11 19:17
x
maximiechanさん、ありがとうございます。
昨年は1日うろつき回って、房総半島の雰囲気が少しわかりました。 近くのムラサキシジミの日光浴ポイントの様子から、樹上生活をするチョウの気持ちになって、ルーミスの出てきそうな場所を推定しましたが、ここはたぶんまぐれでしょう。 次は、「聖域」での撮影を犠牲にして、もっと探索したほうが面白いかもしれません。
Commented
by
otto-N
at 2011-12-11 19:23
x
midoriさん、ルーミス・ブルーは太陽光を直接反射するアングルがすばらしい感じがします。
この日、この場所で3兄弟とも撮影でき、なんか嬉しくなりました。
Commented
by
otto-N
at 2011-12-11 19:32
x
owljさん、ルーミスの裏もなかなかチャーミングです。
最後は「感」でしたが、一応、ネットで採集記録とか、Googleの航空写真とかで複数の候補地をさんざん調べました。 ここがポイントかどうかは、これから通いつめなければ判りませんが、どうしょうか迷うところです。
Commented
by
otto-N
at 2011-12-11 19:38
x
himeooさん、himeooさんはじめ、みなさんのアドバイスのおかげで何とか近接撮影ができました。ありがとうございました。
新ポイントかどうかは今後の検討が必要ですが、たぶん、ただのラッキーだと思います。
Commented
by
otto-N
at 2011-12-12 17:29
x
Akakokkoさん、ベストの条件の日に行こうとして、結局、行きそびれてしまうことのほうが多い気がします。
このところ、ムラツ探しに千葉通いです。集団を初めて見ました。
表面に「てかり」のある葉によくとまりますよね。私は、やっぱりカシ類の葉にとまったシーンが好みですが、なかなか難しいです。黄色の枯れ葉にとまったシーンも色あいが美しくてえぇもんです。房総半島は個体数が多くて楽しめますね。こちら、紀伊半島はなかなかシビアですし、今シーズンはそもそも台風の影響が残っていて訪れるのも大変ですが。
綺麗な写真を拝見し、大変楽しませていただきました。
Commented
by
otto-N
at 2011-12-12 21:18
x
kenkenさん、枯葉より「てかった」緑の葉がいいです。
理想的には、太陽光でルーミス・ブルーの鱗粉をよく反射する目の位置より下です。 でも、なかなか思うようにはなりませんね。 初めての近接でしたが、開翅時間が長かったので、思った以上に撮ることができました。
Commented
by
otto-N
at 2011-12-12 23:08
x
Birdingさん、今日は、ありがとうございました。
楽しく撮影できました。 アップした写真見ました。1枚目、すごいです。 まるで羽ばたいているようです。蝶屋さんでは撮れない、鳥屋さんならではのアングルだと思います。 こちらこそ、よろしくお願いします。
| |||||
ファン申請 |
||