たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2011 白金の森 9月 9月に入っても、残暑は厳しく、そう新しいメンバーも出て来なかった。もっとも、新しいメンバーが天候のせいで出てくるわけがない。その逆はあっても。でも、さすが、下旬ともなると、やっと秋らしいチョウが現れ始めた。 葉陰にひっそりと休むヒカゲチヨウとヒメジャノメ。暗いので何枚も撮った。この凛とした感じは結構好きです。 雨上がり、葉陰で休むキタキチョウ。 アカボシゴマダラはやはり目立つ。逆光気味に撮り、アカボシが透ける位置を捜して撮った。 ほんの少しだが、緑が透けて見える。 ツバメシジミは発生が少なかった。 ウラナミシジミ。尾状突起の付け根の黒紋の回りにキラキラ輝く半紋。これまで気づかずにいた。 一年中、見られるツマグロヒョウモン。ほとんど撮影しなくなった。が、オスでは前翅裏のオレンジ色が、メスでは前翅表の先端の黒と橙の境目がブルーが、一瞬はっとさせられる。 9月下旬、オオウラギンスジヒョウモンとミドリヒョウモンが出現する。オオウラギンスジヒョウモンは♀ばかり、複数頭を撮影した。産卵シーンも撮影した。ただ、ロープ内は立ち入り禁止なので卵は確認できず。ミドリヒョウモンは後にも先にも1頭のみ。オスだった。このオス、オオウラギンスジに執拗に絡んでいた。 あまり傷んでいないオオウラギンスジヒョウモン。 不思議なのは、オオウラギンスジヒョウモンとミドリヒョウモン。オオウラギンスジヒョウモンの新鮮なオスを6月に撮影しているが、7~8月には現れず、9月下旬に複数が再出現。そのすべてがメス。産卵しているようなので、ここで生まれて育っていることは確からしいが、夏の間はここで夏眠しているのか、あるいは、遥か彼方の山地に行って9月に舞い戻ってくるのか、マーキングしたいところ。でも6月は1個体しか見ていない。 ミドリヒョウモンについては、6月には全く見ていない。秋には、ここ以外に代々木公園で撮影したことがある。山地に棲息しているヒョウモンについては理解できるが、ここは東京のど真ん中、とても不思議です。
by otto-N
| 2012-03-05 13:58
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Comments(10)
こんにちは
ここは東京都内なんですよね。 しばらく見せていただきましたが、結構種類が多くびっくりしました。行ったことがないのですが、植生も豊かで、昆虫たちにも住みやすい環境が整っているのですね。
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owlj
at 2012-03-05 21:17
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アカボシゴマダラのステンドガラスの様な透け感は何時も感動します。
ツマグロヒョウモンの雌のブルーは本当にハッとするほど綺麗です! 蝶は何処へでも飛んで往かれる訳で、その勝手さが憧れと言うか‥‥ 遠くに飛んで往っているのかな?
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himeoo27 at 2012-03-05 21:30
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otto-N
at 2012-03-06 17:39
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H.A.さん、ここは国立の施設です。
植物と鳥類の研究をやっているようですが、最近は樹木が大きくなりすぎ、日蔭が増え、植生が昔と変わっているようです。 これに適さなくなったチョウは、郊外と違って行く所がなく消滅しているのかなと思っています。 大木が朽ち倒れるまで、植生の変化を見るのも研究のうちらしいですが、もう少し何とかしてほしいところ。 チョウは40種を超えますが、一度絶えると復活はできません。
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otto-N
at 2012-03-06 17:57
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owljさん、アカボシゴマダラは、チョウ好きにはちょっと嫌われていますが、透かして撮ると妖しい美しさがあります。順光では、黒い部分がカサカサしたような感じがし、好きではありません。
最近のツマグロも食傷気味ですが、新鮮個体だとはっとすることがあります。 チョウの行動はすべて種の保存に基づいているので、人間よりもっとシビアかな。遠くに行きすすぎ、元へ戻れなくなりそこで絶えるものが結構いると思います。
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otto-N
at 2012-03-06 18:13
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himeooさん、そうですか、来ておられましたか。今度、ぜひいらっしゃってください。
注意して捜すほど種類が多くはないとと、通路以外は侵入禁止なので、決まりきった場所でしか、撮影できません。 他の入場者もいるので、邪魔もはいります。が、埼玉県の公園や、横浜の公園にひけをとらないと思ってます。 ただ、珍しいものがいないのが難点ですね。
アカボシゴマダラ、ずいぶんきれいに撮れていますねえ。
私はアカボシゴマダラだけは相当な回数撮影してきましたが未だにこのように奇麗に撮れた試しがありません。
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otto-N
at 2012-03-08 21:28
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naoggioさん、ありがとうございます。産卵行動中は、茂みに入ってしまうので、なななか順光では撮影できず、いやおうなく逆光で撮っているうち、逆光のほうが綺麗、それも前ボケで撮るとイイ感じになることに気がつきました。以来、すぐ逆光側の回り込んでいます。
ウラナミシジミが大好きで、“ミゾソバ”に止まったシーンが撮りたくて、そちらに何回か通いました。新鮮個体でとても美しい。完全普通種になってしまった“ツマグロヒョウモン”も、otto‐Nさんが撮られると美蝶に大変身ですね。
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otto-N
at 2012-03-10 18:21
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midoriさん、昨秋はミゾソバによく似たアキノウナギツカミの花のほうがが優勢でした。でも、ミゾソバのほうが、圧倒的に可愛いいし綺麗ですね。チョウはなかなか止まってくれないので、単独でたくさん撮りました。
ウラナミシジミといい、ツマグロヒョウモンといい、馬子にも衣装ではないですが、どんな普通種でも花で大変身するので、注意してます。
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