たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2012.7.4(続き) 晴れると気持ちいいほどの三国峠からの眺めも、雨だとニペソツ山も雲の中、そうそうと元来た道を引き返したのわけだが、山麓は晴れ。時間は、まだまだあるので、昨日の林道に立ち寄ることにした。 一番の目的はフタスジチョウ。しかし、今日もまた、いい場所にはとまってくれず。あいも変わらず、キマダラヒカゲの群れ。摺れたサカハチチョウ。 傾き始めた日を浴びるクロヒカゲ、コミスジ、ウラギンorギンボシヒョウモン、コチャバネセセリ。 16時半もすぎたので、撤退することにしたが、この日は、目的のチョウをなんとか撮影でき、大満足の1日であった。 2012.7.5 十勝帯広空港から13:50の便で帰京。帰る前に、2時間ほど時間がとれた。近くの丘陵地帯を見て廻ったが、キマダラヒカゲがときどき飛んでいる程度。1時間走り、ただの広域農道のドライブになりそうなので、いつもの林道へ行くことにした。(この林道に執着したのはRの木があったからです) いつもと逆の舗装された方から入ったが、キマダラヒカゲの群れは相変わらずすごい。新鮮なイチモンジチョウとヒメウラナミジャノメ。傷んでなければ綺麗だったであろうツバメシジミ(♀)。 林道をゆっくりと流しているとき、カバイロシジミが飛んでいるのを見つけ停車。天気が良すぎたせいか止まる気配はなし。諦めてかけたとき、突然の吸蜜。2回シャッターを押したところで、飛んでいってしまった。縁毛はふさふさ、真っ白。飛んでいるときの白さは2日前のとは違った。もっと撮りたかったのに残念。(この花もところどころに咲いていた。Iは見つからず) 林道では、ちゃんと撮れなかったフタスジチョウ。帰り際、妻の実家の庭先で見つけた。この瞬間、フタスジチョウは山に行かなくても、街中にいくらでも飛んでいることを思い出した。 帯広空港近くの道の駅の構内で、エゾシロチョウがあちらこちらで舞っていた。どうやら、メスを探しているようすだった。まるで、とまらない。そのうちの1頭が急に芝生の上におりた。近寄ってみると、ペアがいた。ペアはまだ交尾はしていない。このオス、メスの争奪戦に加わろうとしているようだった。オスはまだまだ新鮮だった。 メスは4翅を全開にしオスをはねつけていた。しつこいオスを振り払うかのように少し飛んだが、最初からいたオスは、それでも執拗にせまっていた。メスは全力で翅を持ち上げたり、まるでブリッジでフォールを逃れようとするレスらーのようだった。見ていてもきりがないので、オスが翅を全開したところを撮り、終了とした。 7月上旬の北海道のチョウは、高校生のときは昆虫採集を止めていたので、50年ぶりだ。道東には、子供時代を過ごした道央の小樽には見られない種類が多く、それらは、6月から7月に集中して発生する。今年は、種類によって発生期が大きくズレているようだったので、撮影できるかどうか不安だったけれど、何種類かは撮ることができ嬉しかった。
by otto-N
| 2012-07-11 14:40
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Comments(10)
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owlj
at 2012-07-11 21:02
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カバイロシジミ綺麗な個体ですね!
北海道と青森にしか居ないなんて‥ カバは白樺の樺ですかね。 縁毛の白が見事です。 エゾシロチョウの恋は巧くまとまったのかなあ?
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Shin
at 2012-07-11 21:55
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アカマダラではなくサカハチチョウですか?
本州のミヤマシロチョウと違ってエゾシロチョウは普通に居るチョウのようですね
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Akakokko
at 2012-07-11 22:02
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yoda-1 at 2012-07-12 04:24
このカバイロは新鮮だったですね。
これまで奥様の実家にいく機会は多かったのでしょうが、otto-Nさんも最近蝶撮影を始めたこというこですね。 YODAももっと早く初めていれば、あのとき・このときとよく思ってしまいます。 (ヒョウモンは、ギンボシ♂雄の方かと)
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otto-N
at 2012-07-12 21:15
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owljさん、どんなチョウもですが、カバイロは新鮮だと、とてもいいです。
スレていると、ヤマトと変わらないと個人的には思ってますが、新鮮だと別格の美しさです。(この個体の開翅を撮りたかった) エゾシロは恋という生優しいものじゃないです。こんなにしつこいのは珍しいのではと思います。
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otto-N
at 2012-07-12 22:19
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Shinさん、あのガイドで調べました。アカマダラはかなり少ない感じです。
エゾシロは普通種ですが、モンキチョウよりは少ないと思います。 なかなか優雅な飛び方をし、大きいので目立ちます。子供のとき、最初に採ったときは興奮しました。
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otto-N
at 2012-07-12 22:27
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Akakokkoさん、チョウ撮影のための遠出ではないのですが、なんとか撮ってます。
フタスジはどこでもいると思いますが、昔から、カバイロは思ったほどいないような気がします。 自由な時間は、リタイアしても、一人暮らしでない限りあるようでないですよ。
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otto-N
at 2012-07-12 22:36
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yodaさん、チョウは定年退職後です。もっと早く始めたら、のめり込むタイプなので、仕事は首になり、離婚していたことでしょう。あせらず少しずつ楽しみを拡げていきたいと思ってます。でも、冬はさすが暇ですね。
どうも、表だけでギンボシとウラギンの区別ができません。裏を撮ろうと苦心したのですが、撮れませんでした。
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otto-N
at 2012-07-12 22:44
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naoggioさん、フタスジはこんなもんだと思ってました。先日の白馬ではダメでしたが、こちらのを撮りたいですね。
このカバイロ、飛ばれた先は、停めたクルマの向こう。その辺にいると思って走らなかったのが運のつき。油断しました。ほんと、開翅を撮りたかった。
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