たかがヤマト、されどヤマト

2012.8.17② 北海道・トムラウシ ミドリヒョウモン    2012.8.29(記)

2012.8.17(続き)
ゴマシジミの開翅を予定以上に撮影できたので、いったん幕別に戻り、大雪山の東の裾野のあるトムラウシに出かけた。トムラウシ山に登るのためではなく、トムラウシ温泉へ1泊するだけ。翌日、帯広空港から帰京する予定。なぜ、トムラウシ温泉かというと、大きな意味はなく、10数年前に一度行ったことがあり、のんびりできる山奥の温泉(国民宿舎!)だったことを思い出したからです。

幕別の町はうす曇りであったが、ナビには従わず、広域農道から広域農道へと走り抜けている途中、雨が降り始めてきた。現地へ急いでいっても期待はできず、雨の温泉かと観念しつつ、ペースを落としのんびりクルマを走らせた。裏街道ばかり走ってきたせいか、食堂おろかコンビニさえ見つからず、昼食はどうしようかという時、トムラウシ(富村牛と書く)の集落で、金土日だけ営業している観光案内所を兼ねた蕎麦屋を見つけた。期待していなかったが、おいしい手打ちだった。気がつくと、この付近は雲が切れ、日が照り始めていた。しかし、山のほうへ走り出すと、再び曇り空。道路は途中からダートになるのだけれど、昔より、ダートの距離は短かった。ほとんど2車線だしフラットなので走りやすい。

宿に着いたが、この日の目的は、その先にある霧吹ノ滝。宿から先は1車線の厳しいダート。この林道で、クルマの前に見慣れぬ鶏冠のあるウズラのような鳥が2羽、よけようともしない。クルマから下りて追い払った。後で判ったがどうやらエゾライチョウらしい。写真を撮っておくべきだったが後の祭り。滝の入り口に着いたが、滝までは登山道は落石・倒木により通行止め。強行突破しようとも思ったが、濡れた下草を往復80分はムリ。近くの望岳台というところで、トムラウシ山(2141m)を眺めるも、雲で見えず。チョウも飛んでおらず。
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しかたがなく、宿に戻り、近くを散策。駐車場の周りにいたのはモンキチョウくらいだったが、大きなエゾニュウの花にはミドリヒョウモンが集まっていた。ボロばかりのオスの中に、メスが1頭。
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ここへ来るまでにヨツバヒヨドリが道路脇の何か所かに咲いていたので、ダート道を下った。が、クジャクチョウもコヒオドシもシータテハも何もいなかった。ときおり飛んでいるのは、くるくる回りながら飛んでいるミドリヒョウモンのオスとメス。さびしく、宿に帰ってこの日は終わり。

昼間、蕎麦屋の近くにいたモンキチョウ。夕方、クルミの葉蔭で眠りにつこうとするモンシロチョウ。こんな山奥にもいた。
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2012.8.18
この宿の温泉はなかなかいい。当然朝風呂。いじきたなく出発前に近くを散策するものの、モンキチョウ、モンシロチョウ、オオチャバネセセリがいただけ。諦めて、とりあえず宿を出発することとした。

ダート途中のヌプントムラウシとの分岐点、曙橋。以前来たとき、道路上の水溜りにミヤマカラスアゲハの20~30頭も大吸水集団に遭遇した。少しは期待したが、曇っていて気温が低いせいか、なんにもいなかった。どこからか鈴の音。橋の下での釣りをしていた人がいた。
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することもないので、付近で花などを撮る。
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なんにもチョウはいないと思っていたら、ベニヒカゲ。実はベニヒカゲは沢山飛んでいると思っていた。全然見なかったのは天気のせいかもしれない。少し青空が出ていた。この付近で、他に、キバネセセリ、スジグロシロチョウ、ミドリヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、クロヒカゲ(♀)などを撮る。
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これでも花?、しかしチョウには人気。ミドリヒョウモンのメスがいた。
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飛行場に行くだけではつまらないし、ということで、飛行場近くの「六花の森」というところに立ち寄ることにした。少し下ると空は晴れ。東大雪湖に差しかかったとき、ベニヒカゲが時おり飛んでいた。何度か急停止したが、とまる気配はなし。ゴマシジミもアカツメクサで吸蜜していた。屈足(クッタリ)の町からは、広域農道と無料の高速道路を通り、札内へ。


札内にある「六花の森」は、帯広のお菓子屋「六花亭」が造った庭園風美術館(あるいは美術館風庭園)。妻は絵画、おっとはチョウ探し。学生時代、六花亭は帯広千秋庵といった。休憩所の壁紙は、昔の包装紙で張ってあった。今となっては懐かしい。(ここの無料のオレンジジュースは濃縮還元ではなくとてもうまかった)
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園内にいた十勝の定番、萩での吸蜜ゴマシジミ。カタバミで吸蜜するジャノメチョウ。メスグロヒョウモンのオスとメス。
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メスグロヒョウモンのオスは初めてなので1枚もので掲載。
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クルミ林があったので、もしやと思い近づいたら、擦れてはいるがオナガシジミが降りてきた。前翅の斑紋が少し大きい。
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トムラウシは、少しミヤマカラスアゲハを期待したが、天候のせいか全く見なかった。ヒヨドリが咲いていても、タテハ類は全く飛んでいなかった。クジャクチョウ、コヒオドシ、シータテハ、エルタテハは北海道で、毎年撮影してもう飽きているはずなのに、全く見ないというのは、とても寂しいことだった。そもそも、トムラウシにはあまり多くはないのかもしれないが。

by otto-N | 2012-08-29 16:09 | Comments(8)
Commented by owlj at 2012-08-29 21:04 x
エゾニュウの花とミドリヒョウモンの組み合せは美しいですね!
エゾ雷鳥に遇うなんて! 北海道の自然は驚きと感動ですね。
六花亭にも歴史がありますね。 近頃は何処にでも見かけますが‥
何時もながら愛らしい野花にいやされます。
Commented by ごま at 2012-08-29 22:34 x
エゾライチョウですか!
会いたいです。
確かに変な鶏冠ですね。
Commented by otto-N at 2012-08-30 19:18 x
owljさん、エゾニュウは巨大で高さは2mを超えます。どちらかというと美しくはない花ですが、ミドリヒョウモンは好きなようです。
エゾライチョウは、森林限界を超えたところに棲息していると思っていたので、山奥とはいえ暗い林道に現れるとはびっくりです。
帯広は「六花亭」王国でしたが、最近、「柳月」という和菓子系が伸びてきています。
Commented by otto-N at 2012-08-30 19:25 x
ごまさん、クルマのフロント1m前で動こうともしないのです。キジの雛かと思っていました。
後で調べるとエゾライチョウらしい。鳥は守備範囲外とはいえ、撮影しておけばよかったです。
露天風呂は谷川に面しているのですが、朝風呂に入っていたら、変な鳥が飛んで来て岩の上で鶏冠をたてました。これも後で調べて判りました。ヤマセミだと思います。
Commented by Shin at 2012-08-31 05:15 x
来年の予定は北海道かなぁ?
Commented by otto-N at 2012-08-31 18:07 x
Shinさん、北海道の観光地はほとんど回りましたが、チョウのポイントはほとんど知りません。夏の信州のチョウは、全部平地にいます。
やはり、オススメは、6月下旬から7月中~下旬かな。北海道しかいないものや、ゼフの宝庫のようです。
Commented by naoggio at 2012-09-03 23:23 x
2~3枚目のミドリヒョウモン、素晴らしいですね。
内地ではなかなかこんな構図に遭遇するチャンスはないでしょう。
奥様?が吸い寄せられているのは隕石?彫刻?
Commented by otto-N at 2012-09-04 17:36 x
naoggioさん、エゾニュウはわびしい北海道の夏を象徴する植物です。ミドリヒョウモンはこの花が大好きらしく、どこでも集(タカ)っています。
ただ、高さが2m以上あるので、いつも見上げる位置ばかりで、撮影に苦労します。やっと今回、暗い中、撮ることができました。
隕石?彫刻?あれは、巨大生物の〇〇コでしょう。
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