たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2012.11.12 夜中に降っていた雨があがり、天気予報では曇りから晴れるという。晴れ始めるときがチャンスとばかり、いつもの場所へ行く。 少し空が明るくなったような気がしたが、どんよりとした曇り空は、晴れそうもなかった。植え込みを見ると、ヤマトシジミが翅を縮こませ、横倒しになって、空に向かって暖をとっていた。植え込みを上から覗くとこんな感じです。 前日11日の画像。。前日は終日曇り。夕方から雨。昼ころにも、数頭のヤマトシジミが横倒しになってとまっていた。上から覗きこむと次々に見つかった。後から調べると気温は13℃くらい。飛び回っているものはいなかった。この画像の3コマ目は、1枚目の画像の右と同じもの。結局、2日間同じところにいたことになる。 12日に戻ります。どのくらい待ったろうか、少しだけ空が明るくなってきたとき、翅を開き始めた個体が出てきた。オスのほうが開くのが早かったが、翅の壊れたスーパーブルーもいた。 そして、葉陰で少し翅を開いていた別個体を見つけた。撮ることのできない位置だったので、枯葉に誘導してとき下に落ちてしまったが、上に登ってきた。 そして、植え込みに載っていた枯葉の上で開翅。ウルトラ級に少し及ばないが、青面積が広いスーパーブルーだった。 枯葉の位置を直そうとしたとき、飛ばれたが、気温が低いせいかよたよたとしか飛べず、近くの枝先にとまった。そして翅を開いた。 開いたままじっとしていたので、かなりの枚数を撮ったがアングルは限られた。曇り空の下ではとても綺麗だ。 近づきすぎ枝を揺すってしまったとき、植え込みの中に潜ってしまった。太陽が出てきたら登ってくるだろうと待っていたが、いっこうに出て来ず、また来ることにして自宅に戻った。 昼食をとっていたとき、空が明るくなったのであわてて駆けつけてみると、オスが元気に飛び回っているだけで、すでに先ほどの場所にはいなかった。これは、別のメス。まだ日差しが強くなかったので、陰にしてもすぐには翅を閉じない。 強制的に日陰を作っても、色はナチュラルな感じにはならない。やはり、少し明るい曇り空にはかなわないようだ。 日が射し始めると、いつの間にかヤマトシジミが集まりはじめ、スーパーブルーも翅を開く。右は前翅の先が欠けているのが残念だった。 先週まではツワブキは蕾も出ていなかったが、急に蕾が出始め花も咲き始めた。ツワブキの花にヤマトシジミは集まるけれど、綺麗には撮れない。4コマ目は、おそらく、先ほどのスーパーブルー。黄色バックは明るすぎる。色褪せて見えるだけだった。 曇り空から少し晴れる瞬間を待っていた。晴れるタイミングは逸したけれど、その前に羽化直に近いスーパーブルーを見つけたのはラッキーだった。曇り空がほんの少しだけ明るくなり、気温が低いので十分飛ぶことができないときだったので、この上ない撮影条件だった。 エキサイトブログは、「タグ」というのを付けるようになっており、タグ数の最多はやはりヤマトシジミ。今回の記事は、偶然、ヤマトシジミ100個目のタグ。なんか嬉しい。
by otto-N
| 2012-11-17 11:31
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Comments(8)
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owlj
at 2012-11-17 21:09
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寒そうに横になって居るのを観ると季節をかんじますね。
曇りの空の下の青は綺麗です! ツワブキの花は黄色が強くてヤマトシジミには残念ですね‥
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himeoo27 at 2012-11-18 16:43
「100日のヤマト」おめでとうございます。
「otto-Nさんは、さうなきヤマト撮影者なり」・・・確か、徒然草にもそんな話があったかな?(笑) う~ん「強制的日影」では本来の色は出しにくい・・・やはり比較してみると、明るい曇りでのスーパーブルーが最高によろしゅうございますね。良いものを見せていただきました。
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otto-N
at 2012-11-18 19:23
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owljさん、北海道のチョウの中には、暖をとるため翅を開かず、閉じたまま太陽の方向に斜めになる種類がいます。翅は温度の感覚はないようで、胴体部分を太陽に向ける必要があるようです。(どこかで読んだ受け売りです)横倒しになるのは、このことと同じと思っています。
ツワブキでの吸蜜、どうして撮ったらいいのかわかりません。
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otto-N
at 2012-11-18 19:30
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himeooさん、ありがとうございます。100回記念は、偶然でした。
ウルトラブルーというのは、さらに青面積が広く、青鱗粉が粒状ではなく、細かく分散しているタイプで、今年はまだ見ていません。 調べたら、昨年の11/17、11/21、11/22に少し擦れたのを撮ってまして、何とか、新鮮な個体を曇りの日に、というのが目標です。
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otto-N
at 2012-11-18 19:39
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kenkenさん、ありがとうございます。
撮影の対象は、自宅裏にごろごろしているのですが、表現ができず苦労しています。 日向、日影の違いもありますが、「縁毛まで撮る」ために、シャッターを切る回数が何と増えたことか。 いつも、良いものを見せていただいてるおかげです。当分、ヤマトに遊んでもらいながら、訓練に励みます。
この青メスはすごいスーパーなブルーですね。
雄と間違えそうです。雄の青より深い色で、この時期のヤマトシジミは普通種とはいえ、あなどれません。 当地ではこんなスーパーブルーが出る前に雪が来るかもしれません。
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otto-N
at 2012-11-20 18:00
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H.A.さん、青い面積が広くなると、青鱗粉の色そのものが薄いか、鱗粉が細かく分散しているのか、まだはっきり判らないのですが、「青オス」のようなのもいます。
昨年は、少し擦れたのを何度か見ているので、今年は新鮮な個体を願って、近所を捜しているわけです。
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