たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2012.12.7-11 インド旅行 某大手旅行社の団体ツアーで、インドの3都市の観光に行ってきた。インドには一度は行ってみたいと思っていたが、「行くならお独りでどうぞ」と言われ続けていた。このツアー、ANAのインド就航記念企画らしく、サーチャージ込み、全食事込みで99,800円。「さっと回って、もし良かったらもう一度じっくり」ということで、ものは試し、タージ・マハルだけでも見られたらそれでいいと、二人で行くことになった。申し込んでから、旅行日程を改めて見ると、毎日6時間のバス移動。朝早く出発し、夜遅くホテルに着くという弾丸ツアー。ホテルには3泊だけ。安いから仕方がないか、何とかなるだろう、疲れたころには日本だ。 2012.12.8 デリー 成田で飛行機に乗ってから地震があり、出発が遅れたが、ニューデリ空港に着いたのはほぼ定刻の0時半。10時間くらい飛んでいたことになる。飛行場でにバス乗り場の混雑など色々あり、ホテルに着いたのは2時半。モーニングコール5時45分、出発7時だという。ホテルは幹線道路際だったのでクラクションが喧しかったが、1時間は眠ることができた。 7時出発。デリーの街のバス車窓からの朝日。 最初に訪れたのはインド門。衛兵が立ち厳粛なところだった。インドのカラスは胸が灰色だった。ムクドリ風の綺麗な鳥、最初はカラスの幼鳥かと思ったが違うらしい。 フマユーン廟。世界遺産。16世紀に建てられたムガール帝国第2代皇帝フマユーンの廟。タージ・マハルの原型ともされているらしい。午前中はとても寒く、ウィンドブレーカーを着て来ず、風邪をひきそうだった。 その内部。透かし彫りの窓とドームの天井が美しい。 17世紀に造られたレッド・フォート(赤い砦)という世界遺産。まだ、軍隊で使われているとのこと。無数の鷲・鷹の類が舞っていた。 バス車窓、あるいはお土産屋に立ち寄ったときに撮ったデリーの雑踏。中心街は大きな街路樹が繁り整然とした素晴らしい街並み。雑踏はこの逆、インドの人にとってあまり撮ってほしくない絵と思うので、小さめで掲載しました。 当然カレーの昼食後、クトゥヴ・ミナールというヒンドゥ様式とイスラム様式の混在する建築物。当然、世界遺産。塔の高さは73m。人出が多いと思ったら、この日は土曜日。 入場券売り場の前で、飛び方がちょっと変なカバマダラが飛んでいたが、とまりそうでとまらずどこかへ行ってしまった。でも、メスアカムラサキを発見。アフリカで撮ったことがある。翅が大破しているが、インドでの初撮りチョウ。18-135ミリズームだけしか持ってこなかったが、テレ端での撮影。画角はほぼ100ミリマクロと同じ。風景、チョウ、花、全部いける。 翅の大破は横からだと目立たない。 街中をバスで移動しているとき、シロチョウが飛んでいるのをときどき見かけた。この庭園でも遠くに見ているが集団行動なので撮影を諦めていたが、すぐ近くの赤い花にもいた。 ツアーのみなさんが写真を撮っている間に見つけた花壇はなかなかよかった。このシロチョウ、メスとオスらしいが、同一種かどうかは不明。 さきほどのシロチョウ。この個体は嬉しいピカピカ個体。 裏翅の黄色が綺麗だった。 メスアカムラサキも大きく翅を開き、吸蜜していた。今度は白紋の周りに紫の幻光がくっきりと写っていた。翅の壊れていないものがいたので、撮ろうとしたとき、飛んできたオレンジ色のチョウを追いかけ、ミドリヒョウモンのようにくるくる回りながら飛んで行ってしまった。どうやら、入り口で見たのはカバマダラではなく、メスアカムラサキのメスだったらしい。 この塔の遺跡見物のあとは、一目散にジャイプールという街まで260kmのバス移動。途中、集落があるたびに大渋滞。市場がたち、人々で溢れかえっていた。野良牛はゴミを漁り、魚屋もあった(2コマ目)。道路の周りは菜の花畑。モンシロチョウはいないかと目を凝らしたが、走っているバスの中からは見えず、西に向かってバスはひた走る。 ジャイプールに着いたのは8時すぎ、レストランでラジャスタンダンスを見ながらの食事。昼も飲んだが、このインドのビールは薄くて美味しいとはいえない。このダンス、壺を頭に次々載せてグルグル回るだけ、ちっとも艶っぽくないのが、ちょっと残念。 レストランを出たところにいた野良犬。野良犬はとても多い。野良牛の他、後日でてくるが野良豚、野良イノシシというのもいる。野良猫は全くいない。猫は、旅行中、このレストランの厨房に入っていったのを1匹見ただけだった。夜のジャイプールの雑踏の中をバスは走り(路上で寝ている人もいた)、着いたホテルは雑踏の脇だった。 (インド旅行(2) ジャイプール に続きます)
by otto-N
| 2012-12-15 20:15
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Comments(8)
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banyan10 at 2012-12-15 19:07
インドは北と南と約一ヶ月づつ若い頃にバックパックで旅しています。懐かしく拝見しました。
小さく掲載した雑踏こそが本当のインドで、大部分のインド人にとっては誇れる姿ではないかと思っています。 残念ながら当時は蝶には全く関心がなかったので、撮影するどころか飛んでいた印象もありません。 ジャイプールは好きな町なので楽しみです。
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otto-N
at 2012-12-15 22:13
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banyanさん、チョウチョ撮影にはまる前には、バックパッカーさんのブログをさんざん見てました。こんな面白い話はないと思ったくらいです。
banyanさんは、山登りをしていたことは知ってましたが、バックパッカーしていたとは、すごいです。 インドでは、午前中は寒いためチョウは飛ばず、昼ころ暖かくなってから出てくるようです。それより、今は乾季で種類自体が少なかったと思います。 朝、あまりにも寒いため、チョウはダメかと思いましたが、何とかブログにアップすることができ、ほっとしたところです。 (一番インドで経験したかったのは、この雑踏でした。ほとんど見るだけに終わってしまいましたが)
インドはやっぱり面白そうです。
フマユーン廟は規模も装飾もすばらしいですね。ペルシア人建築家の設計らしいですがタージ・マハルはこれのパクリ、というかインド的消化だった訳でしょうか? なんにせよこんなのを立て続けに建ててしまうムガル帝国の財力、権力、恐るべしです。 シロチョウの裏翅、なんかインドーって感じでいいですね。インド人を見ているみたいな気がします。
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otto-N
at 2012-12-16 22:19
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naoggioさん、ムガルとはモンゴルに由来するとは、まったく知らずに行ってきました。建築物についても、タージ・マハル以外は何も調べず、でした。
何も調べずというのもいいもんです。期待もなにもしていないので、驚きの連続でした。特に、内部の装飾はいいですねぇー。 このシロチョウの名前はわかりませんが、このシロチョウばかり目につきました。アフリカにもいたような気がします。
お帰りなさい。弾丸ツアーでしたね。
こういったツアーではなかなか蝶の写真は撮りにくいですが、ちゃんと撮影できて良かったですね。 インドは未知の国なので、続きを楽しみにしています。 そうそう・・・野良牛には笑わされました。
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otto-N
at 2012-12-18 17:19
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ダンダラさん、短期間だからよかったものの、あと3日も続いたらダウンしたことでしょう。
インドは乾季(冬)のせいか街路樹は緑でしたが、下草は枯れており、チョウは少ない感じでした。 チョウがあまり飛んでいないので、観光に集中はできました。が、最終日のアグラでは、「いるところにはいる」という感じで、ちょっと悔しい思いはしました。 いちおう、チョウも撮ることができたのでホッとしています。
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fanseab at 2013-01-05 22:40
とても楽しく拝見させて頂きました。
最初の登場するシロチョウ(赤い花で吸蜜)はアウロタヘリグロシロチョウ(Belenois aurota)の♀で黄色の花で吸蜜していて、後翅裏面が黄色味濃いのが♂です。ヘリグロの次のシロチョウは日本でも見られるウスキシロチョウで、左が♂、右が♀です。
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otto-N
at 2013-01-06 17:38
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fanseabさん、シロチョウを同定いただき、ありがとうございました。
ネットで調べても、標本写真だけだと判らないことが、よくわかりました。2010年、アフリカでのサファリ中に撮ったシロチョウもヘリグロシロチョウの類のようですね。
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