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たかがヤマト、されどヤマト

遡ります! 2010.3.6-20 シャモニー・ツェルマット (1)   2013.1.8(記)

はじめに
年が明けたけれどチョウなぞおらず、その代わりにノラ猫でも撮ろうと近所をうろつき回るものの、毎日とても寒く、猫の気配は全くなかった。さて、3月までどうするか? 昨年の3月に「ロッカースキー」という新種のスキーの記事を書いたことがある。最近、このブログに来られる方のほとんどが、「ロッカースキー」を検索してのことのようだ。このスキー、今の主流である「カービングスキー」にとって代わる可能性があると思うが、アイスバーンでの切れ味については未評価。いずれスキーに行って結果を報告しなければならないが、それはそれとして、3月までどうするか? 画像を貯めこんである外付けハードディスクを整理していたら、昔はちゃんとアルバムを作っていたのに、デジカメになってからは、ほとんど写真は撮りっぱなしだった。このまま、お蔵入りするのもなんだし、とりあえず、海外旅行分を年を遡りながら整理し、ついでに、ブログの記事にしてしまうことを思い立った。ただ、チョウはほとんど出てこないし、カメラも普通のコンデジ「キャノン・パワーショットA720 IS」なので、きっと退屈します。



2010.3.6-20 シャモニー・ツェルマット
定年退職前の有給休暇がたっぷりあったので、念願だったヨーロッパアルプスのスキーに行ってきた。フランスのシャモニーとスイスのツェルマットに行ったわけだけれど、海外スキー専門旅行社の2本のツアーを1本にしてもらったもの。飛行機代が少し浮く。ツェルマットは初めてだったが、シャモニーはこれで3回目。’82と’84に行っている。初めて行ったときは、スイス航空の南回りでジュネーブに入り、バスで国境を越えた。今回は、イタリア・ミラノのマルペンサ空港からバスで3時間だった。シャモニーでスキーをした後、鉄道を乗り継ぎ、マッターホルンのそびえるツェルマットへ移動した。2つのスキー場とも天候にとても恵まれた。

2010.3.6 シベリア上空
シベリア上空からツンドラ地帯にかけては、最後部の窓から、上空から凍りついた大地を見ていると、時間を忘れる。シベリアの凍土を真っ直ぐ突き抜ける道路を撮りたかったが、気がつくのが遅かった。ツンドラ地帯をミミズがはえずり回ったような凍った川は、地球を感じさせてくれる。4コマ目は、ミラノからシャモニーに向かう途中の夕日。果てしなく続く送電線を見るとなぜか撮りたくなる。
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2010.3.7 ブレバン 
シャモニーへは暗くなってから着いた。ホテルはパークホテル・スイス。街中にあった。翌日、天気はあまりよくはなかったが、滑るにはまあまあ。一緒に滑ることになるツアーのメンバーは7人。嬉しいことに、この2日間のガイドは、横川日出現さんだった。16年ぶり。シャモニー登山学校の公認ガイドとして、日本人ならお世話にならなかった人はいないと思う。まず、ブレバンからフレジュールに向かう。赤地に白十字の旗は、スイスに旗ではなく、シャモニーのあるサボア地方の旗。こちら側は雪も降っていないのに、谷の向こうは雪と雲。ドリュ針峰(3754m)もよく見えなかった。こんなクロワールで滑りたいけれど、ツアーでは夢の夢。
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谷の向こうはすさまじい風が吹いているようだった。
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エギーユ・ディ・ミディ(3842m)も、時おり姿を見せるだけだった。が、この雲の間から見える姿が素晴らしい。
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フレジュールで足慣らしをし、ランチした後、ブレバン(2525m)の展望台に行った。このころから、少しずつ天気がよくなってきていた。エギーユ・ディ・ミディもはっきりと見えるようになった。その下に張り付くボソン氷河はいつ見ても迫力がある。この日、借りたスキー板は、二人ともダイナスターのセミ・ファット。セミ・ファットは初めてだったが、アイスバーンでの切れは良くない。雪が多いときの板だ。
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展望台のレストランでお茶しながら、この眺めを堪能した。遠くに見えるはずのモンブラン(4810m)はついに姿をあらわさなかったけれど、雲と風が吹きすさぶ絶景だった。(画像はすべて、クリックで拡大します)
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ブレバンからシャモニーも街へ降りるころには、すっかり太陽が姿を現した。スポーツショップに立ち寄り、板を変えてもらう。今度は、フェラーリ。ダイナスターのOEMとのこと。翌日滑った感想、確かに跳ね馬。ガチガチでアイスバーンでのカービングはさすがのものだった。夕方、モンブランも見えたし、翌日は晴れそうだった。
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2010.3.8
朝起きてカーテンを開けると、目の上、少し右にエギーユ・ディ・ミディ(ミディ針峰)、さらに右の奥にモンブラン。起きたときには、もう朝日に赤く染まっていなかったが、素晴らしい眺めの部屋だった。
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この日は、ロニオン・グラモンテ。シャモニー1番の斜面というより、ヨーロッパアルプス1番の斜面かもしれない。シャモニーに憧れたのはこの斜面があったからだ。昔は全山コブコブだったが、さすがにカービングの時代、ほとんど圧雪されていた。でも、シャモニーのスキーヤーは、70%ファット系のスキー板とヘルメット。そして、腰にはハーネス。山岳スキーの世界だった。男だけのグループが多い。みんなどこを滑っているのだろう。

グラモンテ山頂(3275m)からのシャモニーの街並み。左にエギーユ・ディ・ミディとモンブランが見える。
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ロープウェイのかかる正面もすごいが、実は、山頂駅裏の斜面がたまらない。広大な氷河の上を滑る。山頂駅からのアルジャンテェール氷河。この氷河に向かって滑る。
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もっと大きく撮った写真がなかったが、とても広大。斜度も急。コースに一応ロープが張られてあるが、下は氷河。ヒドンクレバスがあるとも限らない。自己責任の世界。
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斜面は広大すぎて写真がうまく撮れなかったが、グラモンテはこんな感じ。
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ガイドの横川さんとの再会はとても嬉しかった。展望台で、正面のベルト針峰を見ながら、「山頂はすぐ近いように見えるがとんでもない。あの撮影(スキーヤーと言う雑誌のグラビア)での登りはきつかった。冬もいいけど、夏のシャモニーのトレッキングは素晴らしいですよ」と口説かれた。来たいのは山々だけれど・・・
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レストハウスでゆっくり休んだ後、街に帰りモンブランが赤く染まるのを待ってから、夕食に繰り出した。
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この日の夕食は、昔からある生牡蠣を出す店に行ったが、何を食べたか覚えていない。まだ2日目、万が一、当たったらたいへんなので、生牡蠣は食べていないと思う。街自体は10数年前とほとんど変わっていなかった。小さい街だけれど、日本のスキー場とは大違い。寒くなったら店の中に入り暖をとり、ウィンドー・ショッピングがとても楽しい。


(シャモニー・ツェルマット (2)に続きます)


by otto-N | 2013-01-08 12:47 | Comments(6)
Commented by midori at 2013-01-08 20:02 x
とても美しい景色が並びましたね。いつかは、こういう素敵なところで滑ってみたいです(*^^*)。いまだに、OGASAKAのカービングに乗ってます(^^;。スキーに懲り出したら、
お金が続かなくなってしまう…でも、国内スキーも、今シーズンは雪が豊富で楽しめそうですね(*^^*)。また、スキー情報も楽しみにしています。
Commented by otto-N at 2013-01-09 11:48 x
midoriさん、写真がものすごくあり、もう忘れてしまったこともあり、選ぶのが大変でした。
ヨーロッパでのスキーは、滑るより景色を愛でるのが中心です。
何回か続きますので見てやってください。
Commented by owlj at 2013-01-09 14:15 x
流石に北海道出身は世界の何処に行っても大丈夫ですね。
外国のスキー場は雄大で日本のスキー場みたく無理を感じないですね。
それにしても天気に恵まれてますねー!
蝶の居ない間は旅の写真で楽しませてください。
Commented by otto-N at 2013-01-09 20:57 x
owljさん、八方尾根に初めて行ったとき、日本にもこういう山があるのかと感激しましたが、ヨーロッパアルプスはスケールが違いすぎました。
このときのシャモニーの天気はまあまあでしたが、最悪は’84で、毎日、雪か吹雪。山も見えず、街の散歩が日課でした。
この調子で、2~3日に1度更新したいと思います。
Commented by thecla at 2013-01-10 01:01 x
スイスは夏しか行ったことありませんが、スキーシーズンのスイスも雄大な景色で魅力的ですよね。
じつは、私大学時代基礎スキーのサークルに入っていたりします。ただ、軽いノリで入っていたので、せいぜい、里谷多英バーンをオリンピックの大分前に滑ったことあるんだぜいと酒の席で訳のわからない自慢をするぐらいで、オフピステを滑るようなテクはございません(笑)
ゲレンデでいいから一回滑ってみたいと思うのですが、ちょっと体がついていかなそうなので、写真で楽しみたいと思います。
Commented by otto-N at 2013-01-10 13:53 x
theclaさん、チョウ好きのスキーヤーは、貴兄で2人目ということになります。このシリーズ、少しは見てもらえそうなので、安心して写真整理に励みたいと思います。が、中途半端な絵ばかりなので恐縮してしまいます。一応、チョウを撮ったときと同じように、1枚1枚撮ったときの状況を覚えています。ときどき、何でこんなところを撮ったのかという写真もあるとは思いますが、こんな斜面を滑りたかったという願望の写真です。
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