たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2010.3.18 シュトックホルン ツエルマット近くにあるサース・フェーというスキー場へのオプショナル・ツアーの日だったが参加せず、全山コブ斜面のシュトックホルンへ出かけた。サース・フェーは氷河の上のスキー場、夏でもワールドカップの選手がトレーニングに集まるので有名。行きたいのは山々だったが、あの落差1000mのコブ斜面の魅力には勝てなかった。 ケーブルカーでスネガに上がり、ゴンドラとロープウェイを乗り継いだ所にあるフルハルプ(2616m)からの大パノラマ。ここから、まずガント2223m(1)まで降り、そこから落差1000mのロープウェイでホーテル3286m(2)へ。そこから空中ケーブルでロテ・ナセ3247m(3)に渡ると、この下が氷河の上の斜面。2本のTバーがかかっている。最高到達点のシュトックホルン(5)は3405m。 というわけで、マッターホルンを正面に見ながらガントまで降り、ロテ・ナセ(Rote Nase)までやってきた。 ここまで上がると、モンテローザはすぐ近く。 シュトックホルンのTバーまで滑り降り、Tバー終点からのパノラマ。マッターホルンがとても遠い。ここから、さらに上に登るグループもいた。 Tバー沿いの斜面は、上から下まで固いコブ。しかも不規則。コブのラインなど全くない。借りたシュトックリの板はアイスバーンの整地にはものすごくいいのだけれど、板が硬すぎ固いコブではとてもきつかった。tsuma-Nは独特のゆっくりした滑り方で固いコブでも大丈夫。この斜面、まさにオフピステ。雪の下は氷河。雪崩の後のデブリもそのまま残されていた。 ここからのマッターホルン。その手前に小さくゴルナーグラード駅が見えた。 ランチは、いったんガントまでおり、ゴンドラでフルハルプまで行った。1コマ目、ロテ・ナセの下の氷河上の1枚バーンは斜度、広さとも申し分なかった(次の日に行った)。細切りにしたポテトを固めて揚げた料理はここの名物らしい。ソーセージとポテトはどこでもうまい。ランチの後は、またガントまで降り、今度はホーテリ直下の急斜面を滑った。尾根伝いの狭いコースを少し行ったところから、右に降りた。上はがさがさのコブだったが、下はガリガリ。そして急。岩も出ている。滑っている人はごくわずか。途中で休むとそこは寂静の世界。自分の息しか聞こえなかった。 帰るころ、薄雲が拡がってきた。たぶん、ブラウヘルトからのマッターホルン。 (シャモニー・ツェルマット (11)に続きます)
by otto-N
| 2013-01-22 12:15
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Comments(6)
すごいですね。
同じ年の夏に、同じような場所に立ちましたが、あそこを滑るなんて考えられません。(スキーはそれほど得意ではないですし)
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owlj
at 2013-01-23 10:40
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otto-N
at 2013-01-23 17:21
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ダンダラさん、スキーは子供の遊びでした。20代から40代半ばまでは、夏は冬のスキーための生活でした。今とは逆ですね。
ツェルマットに行ったときには、ここにアポロがいるなんて全く知らず、後になってからダンダラさんのブログで知りました。 知っていれば、もっと感慨深いものになっていたかもしれません。 (この次の日、コヒオドシが日向ぼっこに出てきました)
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otto-N
at 2013-01-23 17:30
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owljさん、この斜面はワイルドでした。滑っている人も少なく、マニアックな斜面です。ゆったり滑るには、チェルビニア方面が大人気ですね。
ここの料理はボリュームがあるので、2人で1つです。まわりの山々を見ながら、テラス席で食べるのは最高でした。
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Shin
at 2013-01-23 22:09
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otto-N
at 2013-01-24 14:49
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Shinさん、氷河は至るところにあるし、とにかくヨーロッパ・アルプスは凄いです。
森林限界を超えたところがスキー場で、八方尾根のうさぎ平から上がスキー場といった感じで、景色も最高です。 昨年、白馬大雪渓を遠くから見ましたが、思い入れがある分、美しいと思いました。
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