たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2010.3.19 ツエルマットでのスキー、最後の日もフリー。チェルビニアに行く手もあったけれど、やっぱり、シュトックホルンがいい。 前日の夕方は、薄い雲が拡がっていたので心配したけれど、朝からきれいに晴れ上がりすばらしい天気だった。 ブラウヘルトまで上がり、対岸をの絶景を見渡す。 もう1本上がり、谷底のガントを目指す。このコースは正面がマッターホルン。 ガントから高い鉄塔のあるロープウェイでホーテリまで行き、直下のコブ斜面を1本。黄色いポールは岩の出ているところ。 再びホーテリまで上り、ゴルナー氷河と凍りついた山々を写真に収めた。 そして、ロテ・ナセへ。モンテローザが大迫力だった。すぐにシュトックホルンに向かわずに、直下の一枚バーンを滑る。広すぎて斜度を感じないが、下のほうは見えないほど急。まだ、コブができていなかったが、入り口にロープが張ってあったので、おそらく自己責任滑走斜面。氷河の上だ。ヒドンクレバスがあるかもしれないので、少し恐ろしい。何本か滑った後、前日さんざん滑ったシュトックホルンのTバー斜面に行く。 ランチは、やっぱりフルハルプのテラス席。ビールがうまかった。とても暖かい。山々も最高!いつまでもここにいたかったが、この日が最後。またガントまで降りる。 ロープウェイを待っていたら、チョウが日向ぼっこをしていた。日本のとちょっと模様が違うが、コヒオドシだった。ランチの最中、頭上をかすめて飛んでいくチョウらしきものを何回か見たが、どうやら正体はコヒオドシだったらしい。残念ながら、コンデジのテレ端・トリミング。 ラスト・ランは、ホーテリ直下の1000m。そこからブラウヘルトへ上り、スネガを経てホテルに帰ってきた。 レンタルのスキーを返す前に名残惜しく最後の撮影。この素晴らしいシュトックリの板を買いたかったが、13万円。諦めた。この日の最後のマッターホルン。三日月が出ていた。 (シャモニー・ツェルマット (12)に続きます) P.S. 1.雪質について 日本の雪に較べ乾いているのは当然としても、日の当たる斜面でも日中は溶けず固いアイスバーン。ビックリしたのは、ホテーリ直下の上部のコブの南斜面。コブかと思ったが、コブの形をしたサクサクの雪でスキーのトップが埋まる。コブがそのまま凍結乾燥状態になったようだった。さすがに、下の谷間の南斜面では、雪が弛んで固まったコブだったが。また、風の当たる北斜面はさすがにカリカリだった。ツェルマットは緩斜面が多いが、場所によっては雪が風に飛ばされるようで、人工降雪機(写真中、オレンジ色のカバー)が並んでいた。 2.スキー板について シャモニーでは、山岳スキーヤーが多いと思われ、多くはセミファットの板だった。一方、ツェルマットではほとんどカービング板。コースはしっかりグルーミングされていて快適。シュトックホルンは、看板にもあったように降雪後そのままの状態のようだった。この斜面、性能の良すぎるカービング板では、私の技術ではちょっときつかった。で、「キャンバー・ロッカー」板ではどうなっただろうかというのが、興味あるところ。ヨーロッパのスキー場は、下が岩なので、意外なところでガツンとくる。雪が飛ばされて石が出ている所も多い。昔、新品の板を持っていってエッジが鋸になったことがある。そのこともありレンタルスキーにしたけれど、いい板があります。気にいらなければ、途中で換えてくれます。 3.Tバーについて 急斜面でのTバーは多い。積雪量が大きく変化するらしく、しかたがないところ。トレースから脱落しないように、注意が必要。脱落したら悲惨だし、あまり長いと腕が痺れ大変。そういうときは、降りたあと腕を思いっきりぐるぐる回すといいです。 (滑っている写真は、tsuma-Nばかりでotto-Nの滑っているところがないけれど、万が一のときの救助のために、私は後から滑ることを原則としています。その結果、斜面の上から撮った写真ばかりで、恐縮です。tsuma-Nはカービングで滑っていないけれど、斜面だけを撮った写真では気分が出ないので載せました)
by otto-N
| 2013-01-24 14:32
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Comments(6)
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owlj
at 2013-01-25 17:10
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マッターホルンに向かって滑るなんて!どれほど気持ちが良い事でしょうね!!
氷河の上とか岩の上とかドキドキハラハラ‥愉しいというか。 天気が素晴らしく夜のマッターホルンと三日月はナイスショット!
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マッターホルンに向かって滑る奥様、カッコユ〜 !
なんという美しい斜面 ! 素晴らしいですね。 下から2段目の組み写真の右上の逆光、いいな〜。 フルハルプの山小屋2616mですよね。3月とは言えコヒオドシのおまけもすごいですね。 小屋で越冬中だったのでしょう。やっぱり寒さに強いですね。
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otto-N
at 2013-01-26 17:38
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owljさん、マッターホルンに向かって滑るコースはいくつかありますが、ここは山の格好がとてもいいピカイチの緩斜面コースでした。
氷河の上は、雪の下がぽっかり空いていることもあるそうで、少しは心配しながらの滑りです。 毎日天気が良く、最後には月も出てきてくれました。肩のところに山小屋の灯りも見えます。
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otto-N
at 2013-01-26 17:49
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naoggioさん、過分なお言葉、恐縮です。実際は、私の撮り方がいいだけです(嘘です)。が、その昔、兎平と黒菱を交互に滑り、リフトで休めと言って滑っていたこともあります。
マッターホルンの写真ばかりになってしまいましたが、富士山が好きなので、しかたがないかなぁと思っています。 コヒオドシは3月とはいえ、まだ、雪の中、ビックリしました。まだ、この頃は、チョウ写真を撮り始める前なので、いい加減に撮ったのが残念でした。
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himeoo27 at 2013-01-27 19:20
少し遠いですが、鮮やかな翅のコヒオドシ素敵ですね!
今年は何とか綺麗に撮りたいものです。
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otto-N
at 2013-01-27 21:42
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himeooさん、このコヒオドシ、遠かったのでトリミングで大きくできませんが、斑紋の赤部分が多く、コヒオドシとヒオドシの中間くらいの模様です。
ちょうど、ロープウェイの発着場だったので、箱が来たとき飛んでいってしまいました。
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