たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2009.10.8 ルクソール ルクソールのホテルは、ソフィテル。100%リゾートホテル。ルクソールのはずれにあったが、ナイルに面している。ナイルの向こう側(西岸)は、死者の街、王家の谷がある。 この日の訪問地は、王家の谷。ゆっくり朝食をとり、8時出発。カルナック神殿の横を通り、橋を渡る。ナイル川クルージングの船が停泊していた。橋を渡ると農村風景が続き、ちらちらと岩山が見える。そして、谷に造られた舗装道路の先に、王家の谷があった。王家の谷は、古代エジプトの新王国時代の王たちの岩窟墓群。残念ながら、王家の谷は墓の外も内もすべて写真撮影禁止。荒涼とした岩山の中に墓(洞窟)の入り口が点在していた。内部に描かれていた壁画は、まだ極彩色が残っているどころか、当時のままに近いと思われるものもあった。盗掘により副葬品は何もない。ツタンカーメンだけが未盗掘で発見されたというのは奇跡そのもの。王家の谷の入り口付近には、アラバスターという半透明な大理石の細工品の店が軒を連ねているが、盗掘で生計をたてていた人たちの子孫とのことであった。 王家の谷の後は、1997年に忌まわしい事件があったハトシェプスト女王葬祭殿に行く。とてつもない広場の向こうの岩山の崖を背景に建造するというイマジネーションはすごいです。 頭上には岩山、外は灼熱地獄。古代からこの地は緑の全くない所だったのだろうか。最後のコマは、日影の休憩所。この後ろの向こうにも行きたかったが、時間切れ。 建物もさることながら、彩色が残っている壁画が素晴らしかった。が、このままの保存でいいのだろうか? メムノンの巨像というのを見てから、ナイル西岸の死者の国から、東岸の生者の国に船で渡り、昼食。先ほど行った王家の谷はあのあたりだろうか?さっぱりわからなかった。 午後は、全くの自由行動。街に出てもいいが、せっかくのリゾートホテル。ホテル内には緑があふれ、花もいっぱいだった。のんびりすることにした。 プールがあることを知っていたので、その用意もしていた。しかし、花が多いし、緑にあふれている場所なので、チョウが気になるところ。この当時、チョウを旅行中の記念程度にしか撮ってはいなかったけれど、それなりには捜していた。しかし、シロチョウを1頭だけ見たような気がしないでもないが、何も飛んでいなかった。ホテルの外にでてもいなかった。いたのは、この変な鳥。キツツキの一種と思うが、この長い嘴を芝生の中に突き刺し、虫を捜す。突き刺す瞬間を撮りたかったがなかなか近寄らせてもらえなかった。そして、夕刻、ルクソールの街に出た。 行った先は、カルナック神殿。夜はライトアップされる。 この後、ルクソール博物館というすばらしく近代的な博物館にも寄っているが、写真は残っていなかった。撮影禁止だったのかな。ラムセス1世のミイラは強烈だった。 (エジプト (5)に続きます) P.S. この記事を書いた後、「Shippo☆のネーチャー探索記2」のShippo☆さんの個展に行って来ました。ファンタスティックなチョウ写真が素晴らしいです。Shippo☆さんとは、昨秋のチョウ類保全協会の写真展の手伝いに行ったときにお会いしただけですが、撮影の苦労話を色々聞かせていただきました。近くに、「ヒカリエ」という新名所も誕生し、渋谷も変わりつつあります。チョウもあまり期待できないと思ったら、ぜひ渋谷にお越しください。 渋谷駅近くのギャラリー・ル・デコで、10日(日)まで。
by otto-N
| 2013-02-05 11:17
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Comments(6)
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Sippo5655 at 2013-02-05 22:57
ご紹介いただき、ありがとうございます♪
おかげさまで素敵なひとときを過ごさせていただきました。 初日、お天気も良くて何よりでした♪ またお話できることを楽しみにしております(*^-^*)
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otto-N
at 2013-02-06 19:27
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Shippoさん、私のブログへアクセスされる方は、とても少ないので恐縮です。
今年はぜひフィールドでご一緒しましょう。自然教育園も、チョウの種類によってはバッチリですよ。
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owlj
at 2013-02-06 20:54
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相変わらずの壮大さ! 気持ちが良いですね。
岩山の葬祭殿にはテレビで観た事はあったのですが改めて!! ホテルの花々の写真には何故かホッとしました。 蝶が居そうなのに。 カルナック神殿のライトアップ神秘的ですねー!
エジプト、面白そうですね。行ってみたいなあ。
近頃自分が歳をとってきたせいか、数千年前の事がそんなに古い事のような気がしなくなって来ました。つまり古代エジプトが身近になって来た訳です(笑)。 今は砂漠ですが、かつては今よりは緑豊かな土地だったのでしょうね。そんな事を考えながら写真を拝見していました。 鳥はヤツガシラですね。中東や北アフリカには何故か多いようです。
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otto-N
at 2013-02-06 22:07
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owljさん、ハト葬祭殿は、下北半島の恐山になんか似ています。
ちょっと薄気味悪いというか、霊力が強いというか、そんな感じです。 ほんと砂漠地帯にはチョウがいません。時期のせいかもしれませんが。 カルナック神殿のライトアップは雪まつりみたいです。
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otto-N
at 2013-02-06 22:13
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naoggioさん、ぜひ団体ツアーでもなんでもいいですから、行ってみてください。期待しないで行ったのですが、過去行った中で最高です。
以前は、どうせ観光!というのは興味がなかったのですが、観光にどっぷり浸かるのも悪くはありません。 昔も、ナイルのそばだけ緑だったような気がしますが、調べていません。 ヤツガシラというのは聞いたことがあります。全く変な奴でした。だいぶ追っかけましたが、逃げられました。
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