たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2008.4.27 アイト・ベン・ハドゥ 朝、4DWの小型ワゴン車がやってきた。アトラス山脈を越え、サハラ砂漠の大砂丘に寄り、モロッコの古都フェズまで、2泊3日の小旅行。ドライバーの他に日本語のガイドがつく。 マラケシュからアトラス山脈に向かう途中の風景。家々が密集している街にあった広い空地にはサッカーのゴールポスト。前を走る小型車の中の子供たち。かわいい。いつのまにか山道に入り、最初の休憩地。緑がとても綺麗だったが、緑とはこれでおしまい。 人が集まっていたのは市場のようだった。集落は少なくなり、周りは岩だらけの道をひたすら登る。雪を頂いた山も見えてきた。 ドライブインで少し休憩。近くに咲いていた花を撮る。2コマ目、黄色の花は菜の花のようだったが、少し感じが違った。 谷あいのベルベル人の村。衛星放送のアンテナがよく目立つ。 切り立った崖っぷちの山道が延々と続く。 駐車スペースがあったので、そこから下を覗いた。 テガードレールが落ちている箇所もあったが、無事、ティシュカ峠(2262m)を越えた。峠に止ってくれるものと思っていたが、そのまま素通りした。これでは感激がない。 あとは、下るだけだったが、この景色はとてもワイルド。右下に走っている車。 だんだん緑が増えてきて、砂漠地帯になり、とある集落に着き、そこでタジン料理の昼食。ビールはなく、コーラで流し込む。もうすっかり慣れた甘い甘いミントティ。2コマ目、洗濯物は、川で洗って岩の上で干すらしい。 この集落は、アイト・ベン・ハドゥという村だった。500年前、部族間の抗争が激しかったベルベル人の要塞村。世界遺産。日干し煉瓦で作られ、入り口は1つしかない。まず、川を渡る。今は渇水期、水はほとんどない。 廃墟だが、数家族はまだ住んでいるらしく、洗濯物が干されていた。土産物屋もある。 中腹から見ると・・・ さらに登ると・・・ そして、一番高いところからの360度の11枚パノラマ合成。この村付近だけが緑、荒野が果てしなく続いていた。 (どの写真もクリックすると大きくなります) ここでも、コウノトリの巣があった。日干し煉瓦で作られた要塞村を後にする。アイト・ベン・ハドゥは、映画「グラディエィター」のロケ地で有名になったそうだ。 かんかん照りの道をひた走る。途中、竜巻の子供のようなつむじ風をたくさん見た。しかし、みんなピンボケ。城壁で囲まれたアイト・ベン・ハドゥのような要塞村をカスバという。カスバは、道の至るところにあり、その1つに案内された。そこから見たナツメヤシの畑のあるオアシスが、とても美しい。この日は、ワルザザードという街に泊まった。さすが、ホテルにはビールがある。モロッコ産のワインも。 モロッコ (4)に続きます。
by otto-N
| 2013-03-06 14:12
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Comments(4)
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owlj
at 2013-03-08 11:02
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何て言ったら良いのかな? お二人共痩せて居るのに体力は‥
こんな廃墟にも人は暮らして生きて根性が無いのは私だけか? パノラマ合成写真 見事!ですね。
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otto-N
at 2013-03-08 18:02
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owljさん、確かに痩せています。ただ、蓄えがないのでお腹がすくと、力がストンと落ちます。
ほとんどの人は川のこちら側に住んでいるようで、不便な世界遺産の本殿に住んでいるのが不思議でした。 お土産屋といっても、売っているものも少しだけ、商売っ気が全然ありませんでした。 広い所にでると、ついパノラマで撮ってしまいました。実は、パノラマ写真は面倒。明るいところと暗い所をオートで撮ると、継なぎ目に、色に差が出るので、マニュアル露出です。 でも、よく見たら継なぎ目が変なところが多々あります。ブログ写真にしか使えませんね。
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otto-N
at 2013-03-08 19:53
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naoggioさん、日本と対局的な異文化の国でした。別に文化に関心があり行ってきたわけではなく、バックパッカーさんたちのブログの影響で、ただのミーハー的見地からです。
モロッコのポイントは、①マラケシュとフェズのメディナ、②サハラ砂漠、③一度写真で見たことのあるアイト・ベン・ハドゥでした。 今日は、「フライト」というアル中の映画を見てきましたが、イスラム国でアルコールほど嬉しいものはありません。
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