たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2008.4.30 フェズ 迷路のようなフェズの旧市街(=フェズ・エル・パリ)を歩き回る自信がまったくなく、ホテルで半日だけのガイドを探してもらった。 ホテルで待ち合わせ、最初案内されたのは王宮だった。公開されていないので中には入ることができないけれど、イスラムの贅を尽くした豪華絢爛な門だった。ブログに写真を出すなんて思ってもみなかったので、ちゃんとした正面からの写真を撮っておらず。しかたがない、3枚をつないだパノラマ合成を出します。 そして、ブー・ジュルード門から旧市街(メディナ)と足を踏み入れる。 スークと住居が渾然一体となった旧市街。場所によって商売が違う。野菜・果物のスークは歩くのも大変なほど込み合っていた。ある一角では金属容器の専門店だけという具合。たいてい店先で作り、店に並べる。何でも手作り。人はやっと通れる路地。こんなところばかり。 ランプ屋の中から外を見ていると、ロバや馬、色んな人が通る。何枚か撮ったものの1コマ。 雑多な街の中には、モスクがいくつかある。これは、モスクではなく、ブー・イアナ・アドラサという14世紀に建てられた神学校。外の賑やかさが嘘のよう。それにしても、イスラムの幾何学模様は美しい。 フェズのメディナで一番の景観。スーク・ダッバーギーン、通称、「タンネリ」というなめし革染色職人街。この場所はわかりにくいというので、わざわざガイドを頼んだというのが実情。確かにわかりにくい場所だった。バッグや革ジャンなどを売っている店に入り、狭い階段を上り詰め屋上から一望できる。 絵具のパレットのような各色の壺、といっても人が入るくらいの大きな壺が並べられ、職人が忙しく立ち働いてている。付近は、強くはないが腐臭が漂う。店で何か買っていくのが礼儀だと思うが、あまり欲しいものはなくチップで勘弁してもらった。 少し迷路をふらついた後、昼食。古い邸宅を改造したリヤドという高級プチホテルがあるらしいが、ここはそれに近い所。実は、前夜から下痢。というわけで、ちゃんとしたトイレのある店しか入ることができなかった。妻は元気。食事は店構え通り高級だった。それにしても、サラダは食べず、コップもなるべく使わず、火が通ったものだけ食べてきたのだが、何が悪かったのだろう。あるとしたら、絞りたての生オレンジジュースかなというところ。 昼食の後は、ガイド氏と別れ、一人旅。果てしない迷路をさまよう。ひもで吊り下げられた靴。裏通り。ミツバチが集っているアーモンド菓子売り。陶器はとても綺麗。子供たちも遊んでいるが、写真を撮るとチップを要求されるので、こっそり撮る。大人もだが。 相変わらずの裏通り。道に迷うといけないので、少しずつ行動範囲を広げた。果物屋のバナナは吊るして売っていた。 通路は狭いのでロバに荷物を担がせる。ぼおーっとしていると、大声で、ロバが通るぞと怒鳴られる(と言っていると思う)。ロバの顔はほんとに悲しそうだ。まるで元気がなさそう。下着屋さん、結構派手。 この大きな木のある所が我々のランドマーク。ガイドブックによると、サファリーン広場というらしい。観光客やら地元客でごった返していたが、店の主はそれほど商売熱心ではない。 この日は、一か八かで呑んだ抗生剤が効いてきたせいか、何とかお腹はもったが、夕食時ビールさえ入手できなかった。妻はスーパーがあると聞いて捜しにいったけれど、しょんぼり戻ってきた。どこで売っているんだろう。 モロッコ (7)に続きます。
by otto-N
| 2013-03-18 14:47
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