たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.4.13 前日、トラフシジミを撮ったものの距離が遠かった。天気もよく1時間ほどテニスをした後、リベンジに出かけた。長年通っているテニスクラブは関越道のすぐ近く、ここからだと40分くらいで行くことができる。前日の反省として、脚立がわりに折り畳み椅子を車に積み、100ミリマクロには×1.4テレコンをはさんだ。 前日は、長袖Tシャツでも寒いくらいだったが、朝から半袖でも暑いくらいだった。現地についても、飛んでいるチョウがも少ない。アセビの茂みの前に椅子に置き、座って待つものの、トラフシジミが出てくる気配は全くなかったので、椅子をそのままに近くをぶらつく。まず、目に入ったのは、ミヤマセセリのメス。 畑の傍では、ヤマトシジミの摺れたオス、前日の色の薄いベニシジミは元気に飛び回っていた。ツマキチョウはメスが目についたが、ウラナミヒメジャノメが出ているとは思わなかった。 一回りして戻ってみると、活動センターの方がおられ、もうウスバシロチョウが出ているとのこと。早すぎるが、そちらの方に行ってみると、変な飛び方の白いチョウ。近づいてみるとウスバシロチョウではなく、ホソオチョウだった。足元50cmの所を飛び回り全然とまらず、藪の向こうへ行ってしまった。藪の向こうが広い原っぱ。ホソオチョウが見つかった。しかし、よく見るとあっちこっちに飛んでいる。こんなにいるのかと思って後をつけたが、どれも全然とまらない。で、やけのやんぱちの飛翔撮影。この原っぱには濃い紫色のスミレがあちこちに咲いており、背景に入れたかったがそうはいかなかった。 それにしても妙な飛び方。幽霊がふわふわ飛んでいるようだ。メスを探しているのだろうが、メス探しは私のほうがうまかった。何頭か見つけたが、自分の姿を知っているかのように、地べたにしかとまらなかった。まるで、ギフチョウモドキ。気がつくと、1頭も飛んでいなかった。理由は風(と思う)。風が少しでてきていた。どうやら、少し風が吹くと飛べないらしい。一斉に地面にとまって隠れている様子。とまっているのを見つけ、やっと撮ることができた。思ったより紅紋が薄かった。 ホソオチョウは初めてだったので嬉しいとしても、本命はトラフシジミ。2時すぎに元の場所に戻ったところ、1頭だけ樹上を舞っていた。てっぺんのとまるけれど、下には来なかった。斜めに日を浴びているようだった。さて、どこにいるでしょうという画像。 3時にはいなくなってしまったので、トラフシジミを諦め、ツマキチョウを撮るつもりで移動したところ、ウスバシロチョウを実際に撮影した方がおられモニターを見せていただいた。飛んでいないかなと思って、遠くを見ると白いチョウがふあふあ飛んでいた。ウスバシロかと思って近づいたら、ホソオチョウだった。この場所は、先ほどの原っぱとは少し離れた場所。やはり、変なところにとまる。 トラフシジミのリベンジは失敗。せっかくの折り畳み椅子も自分が休むのには楽チンだったが、どうやら暑いとダメなようだ。でも、思いがけないところでホソオチョウ。驚いた。初めて見たけれど、変なチョウだった。もっときれいかと思ったが、鮮度が落ちただけなのだろうか・・・。それにしても、もうウスバシロチョウ。早すぎる!
by otto-N
| 2013-04-17 14:36
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Comments(16)
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Koriel
at 2013-04-17 19:46
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はじめまして
こちらのブログは昨年から拝見しておりますが、(私とはレベルの違う)素晴らしい写真をいつも楽しみにしております 今回、ウスバシロチョウのお話と、最後のホソオチョウの写真であの時の方とわかりました ホソオチョウのお話を聞かせて頂きありがとうございました
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ホソオチョウ、上手く捉えてますね。
何時も真横撮りが多かったので、横一線の画になりがちでした。 真上から被せると美しいですね・・参考になりました。 あの公園?ですよね・・ホソオが居るのに驚きでした。
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banyan10 at 2013-04-17 23:27
ホソオチョウですか。あそこはジャコウもほとんど見ないのですが、食草あったのですね。これも放蝶の可能性高そうなので微妙ですが、交尾を撮影できていないのでチャンスは増えるかもしれません。
河原のギンイチは見ませんでしたか?最近は少し少ない気がしています。 ミヤマセセリ雌のヒメオドリコソウ吸蜜がいいですね。
あの場所にはジャコウアゲハは余り見ないのに、ウマノスズクサがたくさん生えているところがあって、誰かがやるんじゃないかと思っていましたが、やはりやってしまいましたね。
今問題になっているというのに、困ったもんですね。 係の人もよく知らないのでしょうか。 トラフは残念でしたね。
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otto-N
at 2013-04-18 17:35
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Korielさん、このブログに訪問いただきありがとうございます。
写真は数を並べただけのインチキです。 あの場所でお会いできて良かったです。そうでなければ、公園の方がウスバシロとホソオチョウを見間違ったのだろうと思ってました。 ほんと、ウスバシロにはびっくりしました。 またどこかで会うかもしれませんが、よろしくお願いします。
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otto-N
at 2013-04-18 17:38
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otto-N
at 2013-04-18 17:43
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banyanさん、ここでは初めて出現したようですね。
あんな弱々しい飛び方で、遠くに移動できるとは思われませんので、放蝶かもしれませんね。 河原にはどこから入ったらいいのか判らなかったので、行きませんでした。 この花へのミヤマセセリの吸蜜時間は思ったより長く、なんとか近づいてと撮ることができました。
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otto-N
at 2013-04-18 17:49
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旅友さん、ヒメオドリコソウは草丈が少しあり、吸蜜時間も長かったので撮ることができました。ありがとうございます。
ホソオチョウは初めてでしたが、どうやらここにはいなかった種類のようです。 例年だと5月連休までいるツマキチョウもそろそろ終わりで、やはり今年は早いような気がします。
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otto-N
at 2013-04-18 17:59
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ダンダラさん、ホソオチョウの分布はよく知らないのですが、結構局地的なようですね。
アカボシゴマダラと違い、あの飛び方では遠くに行けないと思いますが、メスが強風で風に飛ばされて漂着した可能性も考えられはします。 でも、ウマノスズクサのことを知っていたら放蝶は簡単ですね。 2日連続で通って、トラフの習性を少しは勉強することができました。
ここではウマノスズクサが管理されており、季節にはジャコウアゲハも発生しますが、困ったものですね。
昨年は近くの越生町の越辺川沿いで大発生したそうなので、人為的かどうかわ分かりませんが、何か関連があるような気がしてます。 4月からは係員3名の内、ベテラン2名が任用切れで交代されたので、この情報が役場に伝わると良いのですが。 役場の担当者は昆虫学のベテランなので、何らかの方策が指示されるとおもいます。 因みに、ここのウスバシロは毎年この時期には発生します。
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otto-N
at 2013-04-19 15:40
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浅間の煙さん、そういうことがあったのですか。
ホソオチョウがどこにいるかほとんど知らないのですが、しっかり分布を押さえておく必要があるかもしれませんね。 ウスバシロがこの時期に発生するとは、他よりずいぶん早いと思います。
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mikatanukibaba at 2013-04-19 21:25
ホソオチョウ、私はこの場所で14日に会い、交尾も撮れましたが、裏翅は見れませんでしたので、こちらで拝見できて嬉しいです。
トラフシジミ、悩ましいですね。この場所以外にも、トラフのよいポイントがあったらいいのになぁ、とあちこちをウロウロしておりますが、トラフには会えてもなかなかじっくり撮影できなくて、がっかりの日ばかりです(^^;)
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Akakokko
at 2013-04-20 00:11
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ホソオチョウは、狭山丘陵に撮り行ったことがありますが、別の場所にいるのですね。
弱々しい飛び方でなかなか止まらないのは、ウスバシロと同じですよね。 それにしても、ウスバシロはホントに早いですね。 今年は、ゼフも早いのでしょうかね。
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otto-N
at 2013-04-20 17:32
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mikatanukibabaさん、14日というと翌日ですね。私は初めての遭遇でしたが、あまりにも弱々しい飛び方というのが第一印象です。
トラフは、撮りたいときに出て来ずひょんなところに出てきます。 5月中旬に高尾山の近くで、チョウ類保全協会の観察会が行われますが、ここではよくトラフを見ることができます。
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otto-N
at 2013-04-20 17:36
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Akakokkoさん、ホソオチョウはあちこちに出没しているようですね。
あの弱々しい飛び方でも、したたかな繁殖力を持っているのかもしれませんね。 ウスバシロはここだけ早いようです。横浜のゼフはAkakokkoさんの情報を待ちますので、よろしくお願いします。
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