たかがヤマト、されどヤマト

2013.5.26 長野県・クララの台地 オオルリシジミ   2013.5.30(記)

2013.6.26
久しぶり、実に30年ぶりのスキー場の民宿。食事は見かけだけの温泉旅館よりよっぽどいい。朝食だって、希望の時間に、6時半だったが、用意してくれた。旅館なら、従業員がまだ来ないからといって、8時のこともある。少しくらい曇ってほしいけれど、この日も晴天。長野道に入り、オオルリシジミの棲息地に向かう。棲息地といっても、ある企業の工場の敷地。地元の方々がこの絶滅危惧種を食草のクララと一緒に保護されている。保護地の近くで、蝶と里山の浪漫紀行の蝶狂人さんと待ち合わせた。もちろん、初対面。

現地に着くと、早速、でかいシジミが斜面を高速で飛んでいた。しかし、とまる気配は感じられない。オスの探雌飛翔のようだ。今日も、飛翔撮影?と思って覚悟を決めたとき、蝶狂人さんがクララ(この植物は自然教育園にもあり、学習済み)に、交尾体を発見。オスは擦れていたがメスは縁毛まで新鮮。その後、オスも新鮮な2組の交尾体が見つかったので、一緒に掲載。3コマ目と4コマ目は同じペアで、逆光側と順光側から撮ったもの。
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高速で飛ぶオスらしきものは、クララを目指して飛び回っているようなので、どうやら、クララを丹念に見て歩けば、何とかなりそうだった。数は決して多くはないが、産卵活動中のメスは見つかった。産卵のときは、ゴマシジミのように、くるくる落着きがなく葉先(穂先?)を回るので、産卵の瞬間を撮るのは難しかった。
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一番撮ったのは、産卵行動中の一休みのとき。晴れていても、翅を開くと聞いていたが、暑いせいかちょっとだけしか開かなかった。結局、オスは飛び回ってばかりいるので、交尾以外は撮影できなかった。
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先日、快晴で暑かった日、ミヤマシジミは陰の中に入ると開翅したことを思い出し、日陰を作ってみた。すると、翅を開くではないか。でも、ミヤマシジミは日陰を外してもしばらく翅を開いていたが、オオルリは瞬間的に閉じてしまう。蝶狂人さんに陰を作ってもらっている間に撮った。この個体は、上の6コマ目のもの。
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翅の開きが足りないが、翅の色合いがずいぶん変わる。日向での色が標準とは思う。
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日陰を外したときの瞬間。何度か繰り返しやっと撮れた。
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陰を作れば必ず開くかと言えば、そうではなく、少し開きかけたときや、翅をすりすりしたときだけ開くようだった。これは、アカツメクサで吸蜜中。少し開きかけたが、なかなか開かなかったので陰を作った。
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最後は全開。
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これも陰を作って、翅を開かせた。
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自分の影の真下。アングルが選べなかった。それより、もっと引いて撮りたかったのに、背伸びしても真下ではムリ。近くにtheclaさんがいなかったけれど、いたらあのLEDが大活躍したであろう大開翅。
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ときどき、アカツメクサに吸蜜する。ハルジオン(ヒメジョオン?)の花にも訪れた。
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メスは産卵するためクララにまとわりつく。そこで飛翔写真。簡単かと思ったがそうでもなかった。あまりに左端だった4コマ目と5コマ目以外は初めてのノートリ。ということは、このシーンでは撮りやすいということですね。
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これが一番のお気に入り。この付近にはウラギンヒョウモンのオスがとても多かったが、先日撮ったばかりなのでほとんどスルー。そんなゆとりはなかった。
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そして正午、高速道路が渋滞する前に帰ろうと思っていたので、予定どおり撤収。その前に最後の一枚。
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この後、蝶狂人さんのログハウス&バタフライガーデンの見学に伺った。チョウの食草や吸蜜植物を育てているとのこと。付近は庭にもオオムラサキが飛んでくるすばらしい環境。この日は、ウスバシロチョウが舞っており、バタフライガーデンにもやって来た。
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この2日間、フィールドノートのtheclaさんにおんぶに抱っこのチョウ撮影。初めてクモマツマキチョウを存分に撮影できたし、予定外のオオルリシジミ。それも、蝶狂人さんに案内までしていただいた。theclaさん、蝶狂人さん、たいへんありがとうございました。そして、クモマツマキチョウの谷間でお会いしたみなさん、チョウが出てきてほんとほっとしましたね。ゲン担ぎに着たオレンジ色のTシャツが目障りだったかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。

by otto-N | 2013-05-30 19:09 | Comments(10)
Commented by maeda at 2013-05-30 19:35 x
先日は久々にお目にかかれ、良い時間を過ごせました。
同じ日に私と安曇野のオオルリポイントに居りました。人工物大好きな私でも、さすがにそこはどうだろうと思う場所でした。来年は私も東信へ行ってみます。
Commented by 蝶狂人 at 2013-05-30 20:38 x
お疲れさまでした。
ブログを拝見するかぎり疲れなんか全く感じない大成果で良かったですね。我が家も花が咲くころ、いや6月のハイシーズンは外出も出来ないくらいいろんな蝶が飛来します。週1日、観察日を決め終日カメラを向けようと予定しています。
東信にお越しの際には是非お寄りください。
Commented by otto-N at 2013-05-30 22:48 x
maedaさん、久しぶりといっても、フィールドでは初めてでしたね。
クモツキでは、まさにゴールデンタイムでの登場で、いいとこ撮りで、さすがでした。
安曇野のポイントは、そうですか・・・。
ある意味、東信のポイントも人工的ですが、maedaさんなら、のびのびとした場所を飛翔で表現できると思います。
Commented by otto-N at 2013-05-30 22:56 x
蝶狂人さん、私たちの撮影を優先していただいた心遣い、ありがとうございました。
あのバタフライフィールドは、ほんとうに楽しみです。
さっそくオオルリのオスもメスも来たとは、すごいですねぇ。
他のポイントに行くより、どんなチョウが来たかというほうが、興味あります。
めったに遠出しませんが、近くに行くときには寄らせていただきます。
Commented by maximiechan at 2013-05-31 20:06
またまた綺麗に撮られましたね。
数日前訪問時は交尾1ペアしか確認できませんでしたが、3ペアとは贅沢でしたね。
各種アップも飛翔も素晴らしい!!
Commented by hemlenk at 2013-05-31 21:55
綺麗ですね。(=^・^=)
陰を作ったとはわからないような自然な仕上がりで素晴らしいです。
Commented by otto-N at 2013-06-01 08:37 x
maximiechanさん、やはり美人は撮りやすいですね。ただ、大柄なため、いつもの距離では近づきすぎでした。
オスは暑くて飛び回ってばかりで、単独個体を撮れなかったのが残念です。
逆サイドから2枚撮ったペアは、アリに邪魔され離れてしまいました。
おほめの言葉、恐縮です。
Commented by otto-N at 2013-06-01 08:42 x
ヘムレンさん、ありがとうございます。
陰を作ると翅を開くのですが、陰を外すと翅をすぐ閉じるので弱りました。
rawから起こしても、実際の色とはほど遠い感じで、背景が明るい画像はちょっと違和感がありますが、これはこれでいいでしょう。
Commented by HOUNOKI at 2013-06-02 09:16 x
クモマツマキチョウ、オオルリシジミと
楽しく拝見しました。
昨日、同じ蝶を撮っただけに、興味倍増です。
陰をつくると、翅を開くというottoさんの
記事を思い出し、試みてみました。
Commented by otto-N at 2013-06-02 22:01 x
HOUNOKIさん、クモツキはヤミツキになる予感がするでしょう。
オオルリの成果は、次の記事ですね。
再現性はどうでしたか。楽しみにしています。
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