たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.6.6 先月末にすでに、メスを見たのでもうミドリシジミも終盤かなと思い、またしても横浜に行った。実は、前日、別のゼフの2回目の撮影に出かけ、1回目同様、少し飛んでいるのを見ただけで終わってしまった。3回目の挑戦も考えたが、この日はさすがに行く元気がなかった。 現地到着9:30。薄暗いハンノキの陰でミドリシジミが2頭、じっととまっていた。いつ翅を開くかわからないがとりあえず撮影。 開いたのは1時間20分後。2コマ目のメス。綺麗なO型だった。1コマ目の個体は見当たらなかった。 その間、あちこち移動していたが、すぐ近くのクワの木に飛んできたメスがいた。方向を変え、翅を開くそぶり。そして開いた。A型だった。 少し高い位置だったが、赤い斑紋が美しい。 向きを変えてまた翅を開く。この高さでは、こんなに開かなくてもいいのだけれど、明るい緑色のボケが背景にきた。 このメスは、もう少し近いところへもやって来た。そして、開翅。 撮影しているときには気がつかなかったが、ストローを伸ばし葉の表面を絶えず吸っていた。 もう1つのポイントへ行く途中。ベニシジミはもう夏の装い。 ハンノキにいるメスは、羽化直のものではなく産卵のために集まっているようだった。枝でごそごそやっているのは、最初は何かわからなかったが、どうやら産卵行動らしい。尻尾の先の粒は卵のようだ。産みたての卵は緑色? 一番の羽化ポイント。次々とまでいかないが、産卵のためかメスが舞い降りてくる。そして、開翅もしてくれる。このAB型は長い時間とどまっていた。他へ行って戻ってきても、まだいた。ほんの少し左前翅に欠けがあったのは残念だったけれど、AB型を堪能できた。 どうも、左右の青紋を均等に撮るより、片方だけ撮ったほうが、青い輝きが出るようだ。 このポイントでもA型のメスがいた。どこからか飛んでくる。4コマ目、全開すると思ったが、ここまで。ひょっとしたらB型? この日のミズイロオナガシジミは2頭だけ。開翅もしたけれど、風と草がじゃまで撮れずに終わった。 少し薄暗いところばかりにとまっているけれど、こんな中だと撮っていて楽しい。 今年はウラナミアカシジミが多いと聞いていた。しかし、撮れたのは薄暗い中にいたこの1頭だけ。異常に多かったのはルリシジミだった。この日、オスのミドリシジミオスは、羽化不全の1頭だけ。ウラゴマダラシジミももう終わりのようだ。 少し日をおいている間に、すでにミドリシジミは終盤にさしかかっているようだった。今日は12日。晴れ間があるのなら、もう一度行ってみたいけれど、今日は12日。完全に梅雨に入ったようだ。もうチャンスはないかもしれない。 今年は、春型のトラフシジミは少なかったので、夏型はどうなるか気になるところ。そろそろ、地元のチョウも探さなくては。
by otto-N
| 2013-06-12 17:23
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Comments(6)
ミドリシジミ、すべての型が見られるのですね。
このポイントにいる蝶が丹念に紹介され、 見ごたえがありました。 ヒメジオンの花を訪れているベニシジミとモンキチョウの 写真がさりげなくて素敵ですね。
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otto-N
at 2013-06-13 09:11
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HOUNOKIさん、この日は4型とも撮れたようです。
ミドリシジミのポイントとポイントを行ったり来たりしているうち、他の種類に遭遇します。 ベニシジミは、その途中でした。家の近くなら、もっと沢山撮ったところです。
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otto-N
at 2013-06-13 09:19
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Favoさん、この公園に集まるみなさん、O型と判った瞬間残念そうな溜息をつかれます。
が、この茶褐色は、角度によってとても綺麗だと思います。 ここではAB型の頻度は高い感じですが、地元ではないのでわかりません。 ミドリシジミがよく飛んで来るなぁと思ったら、産卵のため。すぐに気がつきませんでした。
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otto-N
at 2013-06-13 22:09
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naoggioさん、いつもコメントありがとうございます。
この日、津久井湖城山公園パークセンターに勤務している若い方(実に24歳!)が、近くにはいないミドリシジミを見に来られていたので、ちょっと案内しました。城山公園にはオオムラサキがたくさんいるそうです。 オスは不完全でしたが、ミドリシジミの全部を見てもらえてよかったです。 産卵は最初気がつかず、ミドリシジミさんには失礼しました。 ミズイロも気持ちのいい絵が撮れました。ほんと、貴重な公園です。
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