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たかがヤマト、されどヤマト

2013.6.7 東京・ブナとイヌブナの間 フジミドリシジミ (2)   2013.6.16(記)

2013.6.7 (続き)
オスがあまり出てこなくなった12時すぎ、イヌブナの葉陰に飛んできた。葉の間や小枝の中を動き回り、ファインダーから目を離すとすぐに見失う。それでも、やっと葉の上に出てきて翅を少し開いた。
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さらに20分ほど後、もう少し近い所で動き回るメスを見つけた。撮っているときは判らなかったが、PCで見ると産卵行動のようだった。
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フジミドリシジミの産卵する位置は葉の付け根なんだろうか。
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しばらくこの姿勢でじっとしていたが、遠かった。
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その2分後、この個体と同じかどうかは記憶していないけど、かなり近くに飛んできて少し翅を開いた個体がいた。裏翅のラインが少し透けて見えた。
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いったん翅を閉じ、ゆっくりと翅を開いた。(画像はすべて、クリックで大きくなります)
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マキシマム。1分半もこの状態だった。
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飛び去った後も、ときどき、やって来た。同じ個体がダブっていると思う。オスもたまには来たが、遠いところ。空も明るくはない
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少し目の上。ちょっと遠かったが。
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少し目の下。これは少しは近かった。
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MさんとKさんは所用があるとのことで、途中で帰られたのは残念だった。最後に撮ったのは14時35分だった。フジミドリシジミは、図鑑には「♂は夕方に占有行動をする」とあるので、Iさんと、それまで待つはことにしたが、空があまりにも暗くなったきたので、15時30分に撤収した。

余談:図鑑には、「早朝にブナ林をうねるように飛翔する♂も見られる」とも書いてあるけれど、「真昼にうねるように飛ぶ」とは記されていない。Iさんのお話では、図鑑の記載は以前の説を踏襲して書いてあるだけで、それ以外の知られていない事実のほうが多いから撮影は止められないとのことでした。他にも、フジミドリを待ちながらしみじみとしたお話を伺いました。
ご一緒したIさん、Mさん、Kさん、楽しく時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。

by otto-N | 2013-06-16 10:36 | Comments(12)
Commented by hemlenk at 2013-06-16 11:46
産卵シーンとはよかったですね。(=^・^=)
さすがに通った甲斐がありましたね。
多くのゼフは、翌年の新芽の付近に卵を産みますから、同じですね。
ただ、フジミドリはひこばえに産み付けることが多いと思っていたので、そうでもないようですね。もともと、高いところの観察は、あまりされていないと思いますので、貴重なシーンだと思います。(=^・^=)
いいなぁ。
Commented by banyan10 at 2013-06-16 11:56
産卵行動は貴重ですね。
フジはそんなには見ていないですが、枝の分岐などが多い印象です。実際に産んでいるか確認は難しいでしょうが、樹冠に近い位置の観察はここならではですね。
Commented by thecla at 2013-06-16 13:11 x
産卵シーンも含めてフジミドリの色々な生態撮影おめでとうございます。
卵は枝の分岐付近の裏側で見ることも多いので、↑のメスが腹部を曲げているあたりもそんな感じじゃないでしょうか。
前から、私はここのフジはひこばえだけでなく樹上にも産んでいるはずだと思っていたので、樹冠に近い位置の産卵行動画像を見せていただきちょっとうれしかったです。
Commented by himeoo27 at 2013-06-16 19:15
フジミドリシジミは昨年♀のかなり痛んだ個体を
兵庫県で観察しただけです。関東地方にもこの
ような素晴しい観察ポイントがあるとは!
来年のシーズンが今から待ち遠しいです。
Commented by otto-N at 2013-06-16 19:37 x
ヘムレンさん、チョウを綺麗に撮りたいだけのスタンスですので、産卵シーンは、いつも意に反しての撮影ですが、思わぬところで遭遇してます。
ゼフの卵の観察に木を切り倒すわけにはいかはないので、フジミドリに限らず、ゼフは結構高いところにも産んでいるのではと思ってはいます。
今回、高木で活動しているチョウの一端が少しは判り、今後はもっと生態が明らかにされることと思います。
絶対撮れる日ばかりでなく、無駄を承知で行くことも必要と感じました。
Commented by otto-N at 2013-06-16 19:47 x
banyanさん、実際に産んでいるかはどうかは判りませんが、産卵行動は、PCで見てから気がつきました。
一緒に撮影していたIさんは、もっと解像力の高いレンズで、しかも外部ストロボで撮っておられたので、卵が写っているかもしれません。
ここは、オス、メスとも行動観察には素晴らしい場所であることは間違いありませんね。
撮影できたのは、banyanさんがヘムレンさんを誘ったからです。ありがとうございました。
Commented by otto-N at 2013-06-16 19:55 x
theclaさん、ありがとうございます。
メスは、葉の上や枝に接触していないところでも、たびたび腹部を曲げ、場所選びにはかなり慎重な様子でした。(どのチョウでもそうですが)
ヒコバエでなく、高所にも産卵するとしたら、新事実としてとても興味深いですね。
産卵行動を撮っていた枝は、冬でも風当たりが少ない場所かもしれません。
とにかく、オスはともかく、メスの撮影は堪能しました。
Commented by otto-N at 2013-06-16 20:01 x
himeooさん、私が行くことができる場所は、かなり限定されています。
ときにはとんでもない所でチョウを撮ったりしていますが、少しずつ、身の回りから埋めていこうと思っています。
そういう意味でも、とても貴重な場所ですね。来年は、もっときちんと撮ろうと思ってます。
Commented by naoggio at 2013-06-17 15:50 x
♂♀共に良いシーンをたくさん撮られましたね。
殊に産卵シーンは貴重だと思います。
それにしても魅力的な翅裏の模様。
来年は行ってみたいものです。
Commented by otto-N at 2013-06-17 21:09 x
naoggioさん、曇っていて雨も降りましたが、少し空が明るくなると、出てきました。
産卵シーンは予想していませんでした。貴重かもしれませんね。
実は、ちょこまか動くので、なかなか裏翅をきちんとした横向で撮らせてくれませんでした。
真横になったとき、そこで動くなと念じたくらいです。
メスは大丈夫と思いますが、オスは枝が伸びすぎると、ちょっと心配です。
Commented by ダンダラ at 2013-06-18 15:08 x
フジミドリの産卵とは素晴らしいシーンを撮影されましたね。
この場所は、今までちょっと馬鹿にして足を向けたことはありませんでしたが、なかなかどうして侮れませんね。
来年はぜひ行ってみなくては。
Commented by otto-N at 2013-06-18 16:13 x
ダンダラさん、百聞は一見にしかずですね。
私は近場のポイントしか知りませんし、遠くにもあまり行けないので、これと思ったら何度か通うはめになってしまいます。
今回は3回行き、最後になんとかなったので嬉しいです。
瓢箪から駒かもしれません。
(Iさんからは、卵は写っていなかったと連絡がありました)
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