たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.6.9 梅雨入り宣言後も、雨の気配はなかったので、この前日に宿をとり、山歩きに出かけた。というより、かねてから、もう一度行きたかった法師温泉に行くのが主目的。近くに適当な山はないかと探した結果、三国山(1636m)というのがあった。 群馬と新潟の県境にある三国トンネル手前の駐車場(標高約1000m)に車を置き、巻きながら新緑の登山道を登る。ミズナラ、ブナその他の広葉樹が美しい。ハルゼミが喧しく自分の足音さえも聞こえない(少しオーバーか)。例によって足元に咲いている花を探しながら、途中、ヒルに注意という看板におびえながら、とにかく、登る。思ったより花の種類は少なかったが、標高が高くやっと暑くなったばかりだからかもしれない。 初めて見る一番気に入った白い花。後で調べると、クモマナズナというらしい。 チョウはやはり少なかった。しかし、水辺でトラフシジミの、まだ春型。小さな神社のある旧三国峠でヤマキマダラヒカゲ。ここからが急登。ただし、木の階段が延々と、しかも、ガレ場にも架けられていた。楽チンと言えば楽チン。 途中、左手には苗場山が見えた。その手前は、苗場スキー場。懐かしい。30年くらい前は、毎週のように通っていた。アンテナ施設の左の沢の深雪を滑ったこともある。谷底(白い筋が見える)から脱出するのが大変で、2度目はなかったが。このころ、苗場はこんなにコースは拡がってなく、コース外の深雪がたくさんあった。 三国山の頂上からの景色はつまらなかった。でも、やはり、山頂にはキアゲハが舞っていた。なかなかいいところにとまってくれなかったけれど、藪の向こうに消えたので追いかけてみると、ツツジ(ムラサキヤシオツツジ?)で翅をいっぱい拡げて、吸蜜していた。 山頂はつまらなかったが、その手前で左に折れると、ツツジが咲き誇り、その向こう(おそらく谷川岳方面)はなかなかの景色だった。 モンキチョウがいたが、ツツジの吸蜜は初めてのような気がする。 この付近には、ミヤマセセリも健在。ボロだったがせっかく撮ったので掲載。 下山の途中のヤマキマダラヒカゲ。駐車場のコチャバネセセリ。 さて今宵の宿、法師温泉。着いたら黒系アゲハが飛んでいたので、温泉に入る前に(その前にビールだが)、近くを散歩。遠くに、何頭かオナガアゲハを見るものの、近くには、ウスバシロチョウだけ。 法師温泉は、何年か前に来て、温泉っていいなと初めて思った温泉。それまで温泉に行っても、温泉に入らないこともあった。それが、この温泉に入ってから温泉に目覚めた。茅葺屋根の昔ながらの日本家屋が素晴らしい。 (3枚を無理やりつなげ歪んでいるけれど、部屋から見た中庭) しかし、なんといっても、やはり温泉。玉砂利が敷き詰められ、底から静かに泡とともにお湯が出てくる。お湯はぬるい。冬なら、たぶん寒いと思う。そして、この静けさ。 (この写真は、翌朝、人が減ったときに撮った) ほんとうは、温泉が主で、山は付け足し、チョウは論外の記事であるけれど、タイトルはいつも通りのこれでいい。この法師温泉に入って以来、温泉好きになってしまい、その後、あちこちの温泉に行っている。ところで、久しぶりに入ってみて率直な感想はというと、ちょっと微妙かもしれない。
by otto-N
| 2013-06-18 15:23
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Comments(8)
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ainomidori443zeph at 2013-06-18 16:09
ツツジにキアゲハ綺麗です。
駐車場から山頂までどれくらい時間がかかりますか?
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hemlenk at 2013-06-18 16:17
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otto-N
at 2013-06-18 16:39
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愛野緑さん、誤字を直そうと思ったら、早ーっ。
このキアゲハはこれまでで、一番よく撮れました。 ルートは2つあったようで、通ったのは遠回りのルートで2時間くらい。 トンネル脇にも登山道口があったようですが、少し直登で1時間30分くらいのようです。
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otto-N
at 2013-06-18 16:46
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ヘムレンさん、そうですか!そうと知っておれば、靴を履き替え、もう少し探索したのに・・・
桧枝岐温泉に行ったときは、偶然、ウラキンシジミを撮影しましたが・・・ ウラ〇〇シジミは、温泉好きなんでしょうか。残りは、ギンとナミ、そんなことないですね。
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otto-N
at 2013-06-18 22:06
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HOUNOKIさん、いつ行ったのかをアルバムで調べてみました。そうしたら、2003年4月30日に泊まっています。泊まった後、神楽三俣スキー場でスキーをしてました。薄暗い混浴は当時のままですが、女性専用時間のほうが長くなったかもしれません。やっぱりいい温泉です。チョウはさすがにいませんでしたが、いつものこと。それなりの楽しみはあります。
ヘムレンさんも言われているように、法師温泉と言えばウラクロシジミというのは昔よく聞きました。(行ったことはありませんが)
夕方温泉の裏をウラクロがチラチラと飛ぶ風情はありませんでしたか。 もういないのかな?? 良い感じの温泉ですね。
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otto-N
at 2013-06-19 15:27
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ダンダラさん、木の上のほうなど見ず、下ばっかり捜していました。
ウラクロシジミなんぞ見たこともなく、その存在さえ頭に入ってませんでした。 翌日、登った山にはマンサクの木があったので、この葉っぱを頭に入れておこうと、写真に撮っていました。でも、ここにいる!なんて、思ってもみなかったです。 ここも名湯ですが、三国峠を越えたところにある貝掛温泉というのもいいですよ。
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