たかがヤマト、されどヤマト | |||||
チョウの写真専門のブログの存在を知り、自分も見よう見まねで写真を撮り始め、自らブログを始めるとは予定外だったけれど、みなさんの素晴らしい写真を見ているうち、これだけは見て見たい、撮ってみたいというイニシャルが「K」のチョウが5種類あり、その5Kの1つが未撮のキマダラルリツバメだった。福島県の奥会津でこのチョウを撮影できるということを知り、その機会をうかがっていたところ、この地で、長年にわたってキマダラルリツバメの保護と観察を続けておられるTさんのホームページで、22日に発生したとの知らせがあり、早速、訪れてみた。 2013.6.26 東京を出るとき、ポツンと雨が来ていたが、福島まで梅雨前線の影響がないだろうとたかをくくっていたけれど、14時30分ころ、現地に着くと傘が必要なほどの本格的な雨。何もしないよりはましだろうと、傘をさして、ブログの先輩から教わったポイントを歩く。なるほど、こういう場所かと思いつつも、足元はぐしょ濡れ。少し小降りになったところで、なんとか雨に濡れそぼるヒメシジミを撮影した。ほとんどスレてはいるが、雨の滴が美しい。 傘をさしては撮影できず、傘を置いての濡れながらの撮影。 オスはほとんどボロだったが、小さいめのこの個体は、開翅までしてくれた。接近するため茂みに入り込み、かなり濡れてしまった。 2013.6.27 近くの民宿に泊まり、朝起きると快晴。昨日、下見したポイントで、ヒメジョオン吸蜜のキマダラルリツバメを探すものの、全然見つけることはできなかった。ヒメシジミが多かった。ウラギンヒョウモンも多かったが、探雌のためか全くとまらず、やっとオカトラノオで吸蜜するのを撮っただけ。他にキタテハ。 ヒメシジミは多かったけれど、メスでさえ、ほとんどスレていて美形を探すのに苦労した。 カンカン照りの中、1時間30分ほど探したが、ここを諦め、Tさんのドライブインに行ったところ、ちょうどTさんが来られ、ポイントに案内して下さった。ここで待っていると、その辺の花に飛んでくるとのこと。だが、しかし、Tさんが仕事の戻られた後、待てど暮らせど、歩き回っても、うーん、全然来ない。13時まで粘った後、昼食と休憩のためドライブインへ。その間、相変わらずのヒメシジミ。 このオスだけは綺麗だった。ちょっと小振り。 ドライブインで、ビールを飲みたかったところだが・・・。Tさんにキマダラルリツバメのことを色々うかがった後、14時半ころ、Tさんと再びポイントへ。15時20分までで帰る予定だったので、残された時間は残りわずか。でも、空はピーカン、気温も高いせいか、二人で待つものの、飛んでこない。午後からは、近くの栗の花にヒメシジミが来るようになったので、暇つぶしに少し撮る。ついでに甲虫も。 少し離れたところのヒメジョオン。メスグロヒョウモン(♂)とヒメシジミのカップル。 そろそろ1頭くらい出てきてもよさそうな時間だそうだが、15時をすぎても気配なし。晴れすぎたので出てくるのが遅いらしいが、絶対出るとのこと。そこで、最後の手段、妻に延泊のお願いの電話。OKがとれ、夕べの民宿にも電話したところで、安心されたせいか、Tさんは店の後片付けに戻られた。1人で待つこと数分、西の空に少し雲がかかり薄暗くなってきたとき、いつのまにか、目の前に見慣れぬ小さなチョウが2頭、ブンブン飛び回っていた。 ((2)に続きます)
by otto-N
| 2013-07-01 14:34
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Comments(2)
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