たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.8.2 渋谷の繁華街にヤマトシジミを探しにいく。昨年、駅前の雑踏の中でヤマトシジミが飛んでいたのを見たとき、都会の片すみでしぶとく生きているこのチョウの飛翔写真を撮りたいと思った。 渋谷の街をうろつくものの、ヤマトシジミはおいそれとれは見つからない。ハチ公前、公園通り、センター街などを一通り回った結果、109(ワンオーナイン)前の花壇に少しだけいた。こんな人ごみの中で、トラブルが心配なことは確かであったけれど、カメラを持ってうろつく人間は多いのでそれほど目立つわけではない。 立派どころか投げやりに近い花壇。一応、吸蜜できる花が咲いており、カタバミも少しは引き抜かれないで残っていた。オスはときどき飛んでくるがすぐどこかへ行ってしまう。 雑草が生い茂る立派な花壇が、ヤマトシジミの生育場所のようだ。舗道との境界の並木にはツツジが植えこんであるけれど、その下にはカタバミおろか、他の雑草も生えてないのが不思議だった。 この花壇は立派な御影石でできており、ちょうどベンチがわりに通行人が腰を掛けるので、飛んでいてもすぐ近づけない。ほんとうは若い女性のおみ足を背景に入れたかったのだが、なかなかそうもいかない。 交差点の向こうにあった花壇は、申しわけ程度の花がむき出しの土の上に咲いていた。ほんのちょっぴりのカタバミがあり、メスが飛んでいた。車道側は、ぴったり駐車する車。自由には動けなかった。そのうち、舗道側には自転車が駐輪し、ジ・エンド。 産卵中のメスはピントをはずしまくり、最後に飛ばれてしまった。鱗粉は意外と青かった。 ヤマトシジミの飛翔撮影は難しい。飛ぶ方向が予測できないことにあるが、小さすぎる。距離30cmくらいで撮影しても小さくしか写らない。ノートリなんてとんでもない。それと、雑踏の中のヤマトシジミを撮りたいので、出向いた時間は10時過ぎ。もっと早い時間なら、もう少しゆっくり飛んでくれるのに、と嘆いてもしかたがない。
by otto-N
| 2013-08-07 17:29
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Comments(4)
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himeoo27 at 2013-08-07 20:17
我が家の猫の額のようなベランダにも最近
ヤマトシジミが舞い上がってくるようです。 雑踏に舞う蝶を撮るというチャレンジ精神に 脱帽です(笑)。
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otto-N
at 2013-08-08 19:27
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himeooさん、ヤマトはずいぶん増えてきましたね。
でも、こう暑くては飛び回ってばかりです。 近いところを回ってますが、雑踏にはほとんどいないことが判りました。 いざ探すと、緑自体がないもんですね。
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temenos at 2013-08-09 15:00
大都会の雑踏に舞う小さな蝶、素晴らしいテーマですね。
蝶と人間との微妙な距離感が出ていて素敵です。 一体どれだけの人間がヤマトシジミに気づき、興味をもった のか、都会と自然の一コマ一コマに情景が感じられます。
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otto-N
at 2013-08-09 19:27
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temenosさん、コメントありがとうございます。
撮影技術がテーマに届かなく、記事にするのも躊躇していましたが、元気が出ました。 毎年、お盆は北海道に帰省していましたが、今年は予定がなく、もう少し都内のヤマトを撮ってみたいと思います。 それにしても、暑い!ですが、撮影の合間、ビルの中で涼めます。
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