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たかがヤマト、されどヤマト

2013.8.17 長野県・北アルプス 燕岳 ミヤマモンキチョウ   2013.8.25(記)

2013.8.17
朝5時30分起床、燕岳(2762m)に登る。標高2762mといっても、泊った中房温泉は標高1462m。標高差は1300m。槍ヶ岳を見るためには、この温泉に泊まり、朝出ると日帰り登山が可能のことが判明。前日、中房温泉に着いたのは、16時ころ。高速を使わず下道できたので遅くなってしまい、ちょっと失敗。というのは、この温泉は泉源の異なる温泉が29もある、いわば温泉のデパート。時間がなくてほんの一部にしか入れなかったのです。温泉リストを見て、真っ先に行ったのが、「蒸し風呂」。すなわち、天然のスチーム・サウナ。硫黄臭が漂い、かなりの高熱のワイルドなサウナ。こんなのは初めて、最高だった。これをかわきりに、次々、温泉のはしごをしていたが、すぐ夕食の時間となってしまった。もちろん、夕食後にも出かけたが、入ることができたのは建物の中のものだけ。敷地の中に点在し、散歩しながら入る露天風呂や、むしろの上で横になる「地獄浴場」には入れなかった。写真は、入った中での一押し、「不老泉」。
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出発が早いので、朝食として昼食用のお弁当を作ってもらい、朝食としてコンビニで調達したパンや、おむすびやジュースや牛乳を急いで食べ、6時40分に登山開始。さすがに涼しく、半袖Tシャツでは寒いくらいだったが、いきなりの急登が延々と続き、汗だくで登った。途中、ヒメキマダラヒカゲが飛び回っていたけれど、遠いしとまらないので、撮るのを諦めた。冷やしスイカで有名な合戦小屋をすぎ、しばらく登ると、展望がやっと開けた。大天井岳という山らしい。
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そして、ついに槍ヶ岳。ここから見ると、ずいぶん尖がっていた。
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登る予定の燕岳。白い岩と緑の妙な山だった。
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この付近からは、高山植物も見られるようになった。ミミコウモリ、ニガナ、カラマツソウ、キンバイ、ミヤマリンドウ、ウサギギクというところか。
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ミヤマリンドウ、ウメバチソウ、ハクサンフウロ、エゾシオガマ、トリカブト、イワギキョウ。少し開けた場所には、ベニヒカゲが飛んでいたけれど、全然、撮れそうもない距離だった。
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10時10分、燕山荘に到着。谷の向こうに、くっきり槍ヶ岳。
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燕岳に向かう前に、写真を撮ったり、別方向の登山道に少し行ったりしていると、ミヤマモンキチョウらしき姿が・・・。ハイマツの陰にとまったので登山道を駆け下りてみたが、寸前に飛ばれてしまった。ハイマツの陰には、クロマメノキ。どうやら産卵していたらしい。ミヤマモンキチョウがいるなどとは、全然、頭にはなかった。気を取り直して、燕岳に向かう。その途中にあったイルカに似た岩、ハイマツの長い幹(こんなに長いとは思わなかった)、そろそろ終わりのコマクサ。という辺りで、目の前を赤いチョウが横切った。あの飛び方はタカネヒカゲ?エッと思って追いかけたが、ハイマツの向こうへ。
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11時、燕岳山頂に到着。やったね。
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とても狭い山頂で、譲り合いながら記念写真を撮っているとき、山頂の番人キアゲハが、やはりいた。飛翔写真だ!でも、山頂より、少し下の広くなっている所が好みの場所のようだったので、10mくらい下りた。上の2枚が山頂で、下の2枚は少し下りた所での撮影。
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ピンが来たと思ったら、「槍」が写っていなかったので、少し位置を変えて、飛んでくるのを待った。でも、「槍」が写ったと思ったら、登山者も一緒。山ガールだったら大歓迎だったのに・・・。
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時間があるので、少し粘る。こちらに来るたびに、カウンターパンチ撮影。
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この配置が一番よかったけれど、キアゲハは少しボケていた。まあ、いいか。
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きりがないので、下山することにした。燕山荘まで戻る途中、ベニヒカゲがフラフラしていたので、またしても飛翔撮影。これもカウンターパンチ。
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そして、ミヤマモンキのオスが飛んできたので、咄嗟にカウンターパンチ。当たった!そして、燕山荘のベンチで昼食をとっていると、谷のあちこちでミヤマモンキチョウ。産卵と吸蜜しているメスが多い。ガレ場なので、行くことはできないけれど、登山道を横切るかもしれないと思い、ちょっと行ってみた。こっちに飛んでこないかと思っていたら、突然来た。カウンターパンチ!。ピンボケながら当たった。(クリックで大きくなります。1コマ目だけがピントOK。後ろにイルカ岩が写っています)
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この後、すぐ足元で産卵場所を物色。近づきすぎてピントが来なかった。
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そして、産卵。しかし、飛翔撮影モードから、絞り優先・マニュアルフォーカス・望遠への切り替えがスムーズにできず、一番いいところは撮り逃がしてしまった。これは少し遠かったので、大きくトリミング。
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ちょっとがっかりしているところへ、妻の声。さて、ほんとに下山するか。12時10分。いつの間にか、雲が湧き出てきていた。
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下山中はほとんど薄いガスの中だったが、下るにつれ日が射してきた。朝、登っているときには撮れなかったヒメキマダラヒカゲ。これが今年の最後かなと思って撮影した。登山口に着いたのは15時。カタバミがあり、ヤマトシジミが飛んでいたがとまらなかった。標高1462mのヤマトをちゃんと撮っておくべきだったと、後で後悔。
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槍ヶ岳を見たくて、燕岳に登った。温泉に前泊し、登り4時間、下り3時間の日帰りの安直登山だったが、思いもかけないチョウも撮影でき、山もバッチリだった。ラッキーの一言に尽きた。今回、登っていて、山ガールがこんなに多いとは思わなかった。半数は女性のような気がした。燕山荘は清潔で女性に人気があると聞いていたけれど、登山の世界も、男性より女性のほうが元気がいいようだ。

by otto-N | 2013-08-25 12:13 | Comments(12)
Commented by himeoo27 at 2013-08-25 16:32
燕岳登山お疲れさまでした。

青空に太陽光に照らされたベニヒカゲの飛翔も
素晴しいですし、
槍ヶ岳を背景に舞うモンキチョウ♀の画像も
お見事ですね!
Commented by tamayam2 at 2013-08-25 17:19
山の清々しい空気を届けてくださってありがとう。
ベニヒカゲが太陽に向かって飛翔している写真、すてき!
高山ならでは、写真、楽しみました。
Commented by otto-N at 2013-08-25 21:34 x
himeooさん、いつも一番乗り、ありがとうございます。
ベニヒカゲ、いつか太陽を入れた飛翔をと思ってましたが、やっと撮れました。
槍ヶ岳バックは偶然ですが、いることさえ思っていなかったミヤマモンキを一応撮ることができ、いい思い出になりました。
Commented by otto-N at 2013-08-25 21:40 x
tamayam2さん、ありがとうございます。
山登りのときは、チョウを期待していないのですが、撮れるときは撮れるものですね。
標高2700mのベニヒカゲは、過去最高の高さです。
Commented by 浅間の煙 at 2013-08-26 08:46 x
ベニヒカゲの大空飛翔が最高に良いです。
Commented by naoggio at 2013-08-26 13:05 x
いやあ、アルプスモンキ、羨ましいです。
どの写真も山の高度感がうまく表現できていて素敵です。
ベニヒカゲはヤッター、という感じでは?
Commented by Akakokko at 2013-08-26 20:23 x
飛翔は背景も素晴らしく、お見事です。
体力ありますね。
登り4時間は、私には無理かも。
でも一度はこの景色を見て見たいですね。
Commented by otto-N at 2013-08-26 21:11 x
浅間の煙さん、ありがとうございます。
真正面に飛んできて方向を急に変えたので、横に撮ったつもりが縦になってしまいました。
そのおかげで、太陽がいい具合に入ったようで、飛翔撮影は偶然とはいえ面白いですね。
Commented by otto-N at 2013-08-26 21:17 x
naoggioさん、うーん、アルプスモンキには会えると思ってもみませんでした。
燕岳の独特の岩肌が一緒に撮れたので、かなり嬉しかったです。
ベニヒカゲも、太陽と空だけではなく、この岩肌も偶然写っていたので、おっしゃるように思わず、ヤッターと呟いてしまいました。
Commented by otto-N at 2013-08-26 21:26 x
Akakokkoさん、ちょっとピンボケですが、ありがとうございます。
モンキの産卵場所探しの3枚組の他は、ほとんどノートリでした。なんとかなるものです。
登り4時間と言っても、朝から登ると涼しいので大丈夫ですよ。
それと、日帰りのピストン登山なので、荷物も最少、カメラも1台でした。
一度、登ると病み付きになるかもです。
Commented by midori at 2013-08-28 19:21 x
さすが、山の写真は撮り慣れていますね。どれも美しい(*_*)。何か、自分も登った気分で癒されます(*^^*)。アルプスモンキといい、以前拝見させて頂いたタカネヒカゲといい、やはり楽して珍蝶撮は難しい、ということを実感しました(^-^ゞ。
Commented by otto-N at 2013-08-28 19:58 x
midoriさん、いい山は、どこからとっても、誰がとっても美しいです。
アルプスモンキもタカネヒカゲもなんの下調べもせず、いるとは思わなかったのが実情です。
ただのラッキーですが、山登りを企画し、ここまで連れ出してくれたカミさんに感謝ですね。
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