たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.9.28 この日は、チョウ類保全協会の観察会が自然教育園で行われ、そのお手伝いにいった。お手伝いといっても講師をするわけでもなく、一緒に園内を回っただけで、ほとんど役にはたたなかったのであるが。 集合時間までに少し時間があったので、隣の小さな公園を覗いてみた。ヤマトシジミがちらほら飛んでいた中に、ひときわ大きなシジミチョウが2~3頭。予想どおりウラナミシジミが来ていた。ウラナミシジミは園内よりここのほうが、会う確率が高い。少し撮影してから、教育園に戻った。 参加者は20名ほど、3班に分かれチョウや花の観察となったわけだけれど、その前に、みんなで隣の公園に行ってウラナミシジミを見ることにした。いなかったらどうしょうと思っていたが、ちゃんといた。ウラナミシジミの他にムラサキシジミ(♀)も開翅。これで、この日の目標は達成したと同然。昨年は淋しかったの一同一安心というところ。でも、個人的にそれより嬉しかったのはヤマトシジミの青いメス。今季初めて。ちょっとだけ、レインボウ・リフレクション。himeooさんが参加されており、二人で撮った。 園内の「路傍植物園」にアサギマダラが来ているかもしれないと期待したが、見当たらず。いちばん奥の「武蔵野植物園」に行くと、ヒョウモンが飛び回っていた。オオウラギンスジヒョウモン(♀)とミドリヒョウモン(♂)。ミドリのメスはこの日も現れなかった。 ツマグロヒョウモンの交尾体がいたけれど、同時に飛んできたのは、前日に見たモンキアゲハ。タイアザミで一瞬吸蜜し、すぐ行ってしまった。黄色い紋がちゃんと撮れたので大満足。 「武蔵野」にいたベニシジミ。新鮮なようで、これもヤマト同様、レインボウ・リフレクション。 教育園にはベニシジミはあまりいないので、とても嬉しかった。もっとも、郊外に行くとこんなにベニシジミをじっくり撮ることはないのだけど、前翅後翅とも基部のレインボウはなかなかのもの。 「水生植物園」のツリフネソウに吸蜜していたウラナミシジミのメス。すぐに飛ばれた。 園内には、この他「イモリ池」というポイントもあり全部を回ったが、撮ることのできたチョウは少なかった。何しろロープで仕切られた散策通路からしか撮影できないのが自然教育園の難点。ヌスビトハギにとまるヒメジャノメ、よく見られたヒカゲチョウ、近くにとまったアカボシゴマダラ。 12時過ぎ、観察会終了のころ。「路傍」にアサギマダラ飛来との知らせ。急いで駆け付ける。やっと、この日の真打が登場した。間に合ってよかった。 観察会解散後、自宅に帰るまでに出会ったチョウ。 秋晴れのさわやかな日、多くのチョウが現れた。観察会の終了時に、この日に出会ったチョウを全員で確認した結果、28種だった。さすが、人数が多いと出会いの種類が増える。1人だとは最大20種だ。それにしても、それぞれの個体数は少ないものの、こんなに多く見られるとは思わなかった。晴れたおかげかなぁ。 この日のチョウを列挙します。 モンキアゲハ、アゲハ、アオスジアゲハ、キタキチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ムラサキシジミ、ベニシジミ、ウラナミシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ウラギンシジミ、アサギマダラ、ミドリヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモン、ツマグロヒョウモン、コミスジ、キタテハ、ルリタテハ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ、キマダラセセリ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ。 これで27種。後は何だっけ、キアゲハ(幼虫)は含まないとしたら、残りの1種はクロアゲハかカラスアゲハかというところだ。 都心にこんなにチョウがいるのは不思議といえば不思議。ほんと、晴れてよかった。 P.S. 今日(10月1日)は、ピンクリボンの日。
by otto-N
| 2013-10-01 14:47
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Comments(8)
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himeoo27 at 2013-10-01 21:21
先日はお世話になりました。
少し青ののったヤマトシジミ雌と初々しいベニシジミ 更に最後に登場したアサギマダラ雌と最高の観察会 有難うございました。
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Sippo5655 at 2013-10-01 21:44
充実された観察会でしたね。
都会も、まだまだ捨てたもんじゃありませんね。 アサギマダラにも出会えて。 クロアゲハ、カラスアゲハはいなかったですか。 オオウラギンスジヒョウモンをきちんと見分ける目を持たなくては><
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otto-N
at 2013-10-02 16:50
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otto-N
at 2013-10-02 16:55
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Sippo☆さん、28種は予想以上でした。
ここでは、数が少ないぶん普通種ほどじっくり撮ることができます。 連日行っていたのですが、クロアゲハとカラスアゲハはこの日だけ来ませんでした。 ツマグロヒョウモンの他は、ミドリとオオウラギンスジしかここにはいないので、すぐ判ります。
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Noreen05 at 2013-10-03 08:26
まだまだ沢山の蝶が撮影出来るのですね!
アサギマダラとアザミの画像も素晴らしいです。 同じ蝶の写真を同じ日に偶然掲載出来て嬉しい~です。 寂しいけれども・・・この先季節は一気に追い越してしまう北の大地です!
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otto-N
at 2013-10-03 15:01
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Noreen05さん、ここは東京砂漠の中のオアシスのような場所です。
これからはチョウの種類は限られますが、12月いっぱいまでチョウが見られます。 今日も行ってきましたが、アサギマダラは計4頭、アザミで栄養補給をしていました。 そろそろ北海道は、山奥まで行かなくてもすばらしい紅葉の季節ですね。 ほんと、東京は「季節のない街」です。
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banyan10 at 2013-10-03 19:07
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otto-N
at 2013-10-04 16:58
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banyanさん、そのチョウの出てくるポイントは、決まっているようで決まっていない、毎年違うようです。
28種はびっくりでしたが、前日までいたクロアゲハとカラスアゲハを加え、未確認だったムラサキツバメを入れると、この時期としては30種を超えてしまいます。 ここにはチョウは約50種、そのうち私はまだ51種しか撮ってません。 いそうでいないのがダイミョウセセリとヒメウラナミジャノメ、イチモンジチョウ、ジャコウアゲハなども超稀です。
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