たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.9.30 タイトルは白金の森なのだが、行った場所はその隣の小さな公園。数メートル先のフェンスの向こうは自然教育園。目的はウラナミシジミ。前々日に行われたチョウ類保全協会の観察会で、ちょっとだけ立ち寄った場所だ。 朝9時40分、現地に着いてみると、早速、ウラナミシジミのオスが飛んできた。翅をすぐ開いてくれる。 少しずつアングルを変えて撮ったが、複眼にピンが来ていないものが多かった。このアングルはヤマトシジミの場合も、失敗が多いのはなぜだろう。 この散策路脇の茂みには、以前はイヌタデが多かったがずいぶん減り、その後キツネノマゴが増えた。しかし、それも目立たなくなり、この地味な花の草が増えてしまった。この地味な花がウラナミシジミは好きなようで、なかなか離れようとしない。この花、後で調べるとイノコヅチというらしい。 風にたなびく尾状突起。今にも切れそうだ。それにしても毛深い翅だ。 日陰にとまり、やっと全開になってくれた。全開でないと、なかなか縁毛までピントが合わない。 オスより、メスのほうが多いようだ。翅のデザイン、地味だが味わいがある。 メスも毛深いが、オスより毛は柔らかそうだ。 逆光で翅を透かす。透けた波模様がとても美しい。半透過の波模様はメスのほうがいいようだ。 この波模様、真横から撮ると、各所に金色が散りばめられ、とても豪華。この画像、もっと大きくしたほうが良かったかもしれない。たくさん撮ったけれど、脚から縁毛、尾状突起までピントの合ったものは少なかった。 例によって飛翔もチャレンジしてみた。こんな叢です。 イノコヅチにはムラサキシジミもやって来た。ムラシの吸蜜をマクロで撮ったのは初めてだった。後に、近くで開翅したが、かなり傷んでいた。 自然教育園の中にもウラナミシジミはいるけれど、散策路から離れているとまるで撮影できない。また、公園の花壇などの派手な花にも集まるけれど、好きなのは紫系のどぎつい色の花ばかりなので、いま一つ撮る気になれなかった。この小さな公園の片すみには、自然な感じでチョウを撮影できる雑草の茂みがあり、この日はウラナミシジミがやって来て、こころゆくまで楽しむことができた。
by otto-N
| 2013-10-03 14:46
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Comments(4)
ウラナミシジミ堪能させていただきました。
丁寧に撮影されていますね。 とくに開翅写真は圧巻でした。
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otto-N
at 2013-10-04 17:10
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虫林さん、ありがとうございます。
この日は、隣の自然教育園は休みだったので、ここで腰を据えて撮りました。 ウラナミシジミは、この地味な花が好きなようで、あまり飛び回りもせず、熱心に吸蜜していたので、いつもより撮影は楽でした。 毎年、同じチョウを同じような場所で撮っていても、飽きないものですね。
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otto-N
at 2013-10-04 17:21
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naoggioさん、前々日の観察会では、このチョウをじっくり撮れなかったので、リベンジというところです。
ウラナミシジミの飛翔はいつも速いというイメージがありますが、この時は、次の花を求めてふわふわと飛んでいました。 背景を考慮せず、ただ撮っただけなので、練習といったところです。 ヤマトもそうですが、速く飛ばないときがあるようで、そのときがチャンスですね。
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