たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.10.8 前日、山梨でクロツバメシジミを撮影した後、長野県側の南アルプス林道の入口・伊那市にある仙流荘という温泉に泊まる。温泉は循環でよくなかったけれど、サウナがあり、その水風呂は13℃。これが気持ち良かった。仙丈ヶ岳は、南アルプスの女王と呼ばれ、標高3033m。3000m以上の山は、国内では初めて。朝6時半に起床し、ここから出る8時始発のバスに乗り、北沢峠から登る。いつものように、日帰り登山。帰りのバスは16時。この最終バスまでに、北沢峠までに必ず戻ってこなければならないのが、とても不安だった。 バスの運転手さんが要所要所でバスを停め、車窓からの風景や植物のガイドをしてくれるとは思わなかった。周りの山々はすでに紅葉が始まり美しい。約1時間で着いた。バスを降りたが、まだ登山客を乗せたまま行ってしまった。終点のはずだが、と思っていると実は、その1つ手前の大平山荘だった。予定では、北沢峠からの直登ルート。これなら頂上まで3時間だが、大平山荘からのコース(重幸新道)は、手持ちのガイドブックによると5時間もかかってしまう。山小屋の女性に尋ねると日帰りはムリとのこと。しかたがない、行くところまで行くことにした。もし、間に合わなくなったら山小屋に泊るという手もあったけれど、妻はこれを拒否。二人とも元気なく登り始める。 登山口の右手の山は、こんなに紅葉だった。 広葉樹林帯を登り、しばらく行くと谷筋にでた。この谷を登るらしい。そのうち、頂上に登れなくても、こんな紅葉が見られただけでもいい気分になってきた。時間をみながら行けるところまで行ってみよう。 紅葉の谷を登りながら、ときどき後ろを振り返る。最初は鋸岳?だったが、甲斐駒ヶ岳が少しずつ見えてきた。 沢筋には小さな滝があった。場所を滝見台というらしい。ガイドブックにはここまで2時間30分とあるが、まだ1時間しかたっていない。変だ。本が間違っている?今回、唯一の昆虫、ミヤマハンミョウ(?)。 さらに登り、馬の瀬ヒュッテという付近で、下山してきた人に聞くと、頂上まで1時間半~2時間くらいとのこと。それでは、頂上まで登れそうということで、元気が出た。ハイマツ地帯に入ると、甲斐駒は目の下。頂上付近が見え、山小屋も見えてきた。 遥か遠くだが、北アルプス。槍ヶ岳も見える。(クリック拡大すると判ります) 喘ぎながら登山道を登り、山小屋(仙丈小屋)直下の風景。 仙丈小屋のベンチで一休みしてから、登坂開始。山頂が見えてきた。 そして、仙丈ヶ岳頂上。待っていたのは富士山、とその手前に北岳(3193m)。着いたのは12時少し前だった。3時間もかからなかった。 甲斐駒(2967m)は目の下だった。70m高いだけ。 頂上には、先客4人。180度超の大パノラマ。360度撮っておけばよかったと後悔。 下山中の写真も一気にアップしようと思ったけれど、長すぎると思うのでここでいったん休止。頂上のキアゲハはさすがに10月、いませんでした。 ところで、タイトルのアサギマダラはまだ出てきてませんが、実は、麓の仙流荘の裏地で(=仙丈ヶ岳とはかなり離れている)、前日の夕方に撮っていました。日陰のヨツバヒヨドリ?に20頭くらい集まっており、近づくたびに舞い上がって、しばらくするとまた吸蜜。近づくと舞い上がることの繰り返し。日向の花はもう終わっていたので、日陰に集まっていたようです。 もう少し明るいければ、アサギマダラの複眼もはっきり撮れたのだけれど、この複眼はヒカゲチョウのように縦に筋が入っていた。 せっかくなので飛翔写真を撮ってけれど、ピンが来ていたのは暗すぎたり翅がぼろだったり、歩留りは非常に悪かった。以下の画像はピンがきてないので本来はボツ。この失敗を忘れないように、毎度のことですが、忘備録として掲載しました。 (仙丈ヶ岳(2)に続きます)
by otto-N
| 2013-10-15 20:57
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