たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2013.12.7 続き ライオンのメスと赤ちゃんの次は、当然のことながら、ライオンのオスを探す。しかしながら、茂みから茂みを流しても、全然見つけることはできなかった。ヌーは相変わらず群れをなして草を食べていた。 アルタミラの洞窟の壁画に描かれていたヌーを見てから、どんな動物かと思っていたが、意外と迫力不足。 行けども行けどもヌーばかり。この付近は枯草よりも緑が多いせいか、あいかわらず、シロチョウが飛び回っていた。 何も見つからないまま時間はすぎたが、クロサイが近くにいるとの無線。すでに、2台のサファリカーが停まっていたので場所はすぐわかった。でも、茂みの奥からなかなか出て来ず、1台はしびれを切らしてどこかへ行ってしまった。辛抱強く待ったかいがあって、やっと顔を覗かせた。車をよく見える位置に移動。ここからは、ぽっかりと空いている。 あまり動き回らず、草を食べ続ける。なかなか茂みから出て来ない。まっ正面からだと、両目は写るが角は1本しか見えない。なかなか全容を現さない。 目に光りが入ったのはこの1枚だけだったし、2本の大きな角を撮るアングルも微妙だった。そのうち、完全に茂みに入ってしまったので、ここを撤収。さすがビッグ5の一つ、大きかかった。因みに、ビッグ5とは、ライオン、ゾウ、ヒョウ、バッファロー、サイ(クロサイとシロサイがある)の5動物。サイとヒョウは遭遇したらラッキーとのことだ。 近くにとまった綺麗な小鳥。 ライオンをあきらめ、チーターを探す。しかし、ガイド氏は、ヒョウは難しいがチーターは簡単と言っていたのにかかわらず全然見つからなかった。水溜まりのある所にハイエナの小さな群れがいた。 全部で5匹いた。たえずこちらの様子をうかがう。 チーターは見つからない。 トビの群れ、インパラ、あちこちに散らばっている動物の死体。インパラのオスの角は立派だ。 小岩の多い道をたどっていくと、小高い丘の頂上に出た。サファリカーが集まっていた。ここで小休止。丘を下った向こうはタンザニア。 車から出たとたん、チョウの姿が。沖縄にいるアオタテハモドキかと思ったけれど、どうやらアフリカタテハモドキ(Junonia oenone)というらしい。テリを張っていた。 ルリボシタテハモドキ(Junonia hierta)。これは、インドで撮影したことがある。翅をもっと開けば、輝くルリボシが見えたはず。 アンボセリの小高い丘にもいたが、ここでも、メスアカムラサキ♂がいた。やはり開翅はしなかった。ツマアカシロチョウのオスとメスが絡んでいたが、メスだけ撮れた。詳しい種は不明だが、メスは先端がオレンジではなく、黄色だった。結局、オスはメスに拒否された。右上にぼんやりと写っているのがオスだが、後翅に黒い筋がなく、メスとは別種かもしれない。この他、オナシアゲハ、スジグロツマアカシロチョウもいたけれど、撮影はできなかった。 丘を下りて、タンザニアとの国境にあるマラ川に向かう。マラ川。ヌーの大移動のとき、川を渡るヌーを襲うワニをTV番組を何度見たことか。この日は、まったり。カバの群れだけが目立った。 カバの他、目を凝らすと大きなワニも見つかった。ワニは一度捕食すると数か月は食べなくていいとのこと。そして、川を渡り損なったヌーの死骸が散らばっていた。 のんきそうなカバたち。 子供のカバ。気持ちよさそうな大人のカバ。 川の畔の茂みのライオンを探したけれど、見つからず。いたのはサルと何種類かの鳥しかおらず、さきほどの丘のほうに戻る。 丘に登ってランチの予定だったが、その途中の草原でロッジで作ってもらったランチボックスをあける。パン、チキン、バナナ、ヨーグルト、オレンジジュース。ところで、なぜ、ここで休んだかというと、車の修理のため。実は、ルーフを支えていたパイプの支柱の1本が折れてしまった。どうやって修理するのかと見守っていたところ、レンチの曲線部分を叩いて真っ直ぐにし、パイプの中に入れてしまった。これで、ルーフはしばらくは使えそう、ということで記念撮影。左修理前、右修理後。真ん中、顔にたかる小さなハエ。何10匹いるか判らない。刺されはしないが、その辺に転がっている動物の糞と、ライオンやそこいらじゅうの動物に集っていたヤツかと思うと気色が悪い。不思議なことに妻には集らず、集っていたのは男どもだけ。男は臭いのか?メンが割れるけど、目をつぶっているので、ま、いいか。でも、先ほどのレンチはパンクしたときのタイヤ交換用。パンクしたらどうする?かなり、気になった。 大草原。今はヌーはタンザニアに行ってほとんどいないけれど、ここの草を全部食べ尽くすと言う。ということは、今は食べつくされてしまったということか。どうりで、緑らしい緑がないわけだ。 緑がないとは言え、今は小雨季。ぼちぼち緑も出てきている。ツマアカシロチョウの類の飛んでいるが、敏感で、吸蜜時間がとても短く、開翅するのだけれど撮影はできなかった。 ツマアカシロチョウ(Colotis)類は、黒帯が入るもの入らぬものと色々あり、それも乾季と雨季で入り方が違うようで同定が難しいとのこと。でも、翅が透けると、翅裏に緑の唐草模様のないクモマツマキチョウ風、ちょっといい。 (ケニア旅行 (12) に続きます)
by otto-N
| 2014-02-03 17:44
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Comments(6)
サイに出会えてラッキーでしたね。
チョウもいろいろ撮れましたね。 ラストのツマアカシロチョウ類の半開翅 素敵ですね。
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yoda-1 at 2014-02-04 12:13
そこそこ蝶もいるようで、ずっと行けないであろう私にとっては、大変ありがたい紀行記です。
さすがにアフリカ蝶図鑑は持っておらず、同定検討に参加できないのが残念です。
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otto-N
at 2014-02-04 19:47
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旅友さん、サイは滅多に会えないと思っていたので、ほんとに嬉しかったです。
チョウは、シロチョウ類ばかり目につきましたが、車の中からタテハ類を何度か見てます。 サバンナで一番多かったのはツマアカシロチョウで、吸蜜開翅を後ろから撮りたかったのですが叶いませんでした。
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otto-N
at 2014-02-04 19:56
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yodaさん、旅先で偶然に出会ったチョウばかりですが、日本ではモンシロチョウと同じクラスの普通種でしょうね。
旅先では、マクロ撮影より背景を入れた広角撮影のほうがベターと思います。 が、後の祭り、写真整理中に気がつきました。 エジプトやらモロッコやらにも観光で行きましたが、乾燥地帯にはチョウは少ないです。
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otto-N
at 2014-02-05 21:54
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ごまさん、サバンナではチョウはちょぼちょぼでした。
チョウのいる所は、緑の多い所、すなわち、草食動物のいる所、そこには肉食獣が潜んでいるかもしれない。 ということで、車から降りるのは法律で禁止されているようです。 なにしろ、パサパサなので昆虫の種類が少ないようです。 東南アジアの雨林にはかないませんね。 私は、ごまさんのボルネオの妖しいチョウを夢見ています。
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