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たかがヤマト、されどヤマト

2014.2.25-27 志賀高原 ロッカースキー   2014.3.1(記)

2014.2.25-27
移動性高気圧が横切り、信州も晴れるとの天気予報。急遽、宿をとり志賀高原にスキーに行ってきた。2年前、スキー板を買ったのだけど、その年は1回滑ったきり。そして、昨年は、1月にテニス中に左膝の半月板を損傷して、冬の間は足をひきずっていた。幸い、春には、硬めのサポーターをして、テニスや登山もできるようにはなったが、スキーまでは自信がなく、今年はどうするかずうーっと悩んでいた。でも、悩んでいても仕方がない、また痛めたら手術するまでのことと覚悟を決めた。それと、以前、このブログで、2年前買ったスキー板=ロッカースキーというタイプの板だけれど、ニセコの粉雪には最高のパフォーマンスを示したことを紹介した。しかし、ガリガリの固い斜面にロッカースキーがどこまで有効か、気になっていた。もう2年前のモデルになってしまったけれど、アトミックの Blackeye Ti 167 で志賀高原を滑った報告をします。この写真は、26日に焼額山で撮ったもの。向こうに裏岩菅山が見える。長野オリンピックのとき、ここに滑降コースの計画があったが、作らずにほんとうに良かった。
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さて、結論を先に言うと、この板は硬いバーンには向いていない。カービング要素も入ってはいるけれど、カービングスキーではなく、セミファットスキーに非常に近いと思う。セミファットについては、シャモニーでダイナスターのものを1日借りたことがある。この感じに近かった。今回の志賀高原の1日目は、気温が低く、一の瀬スキー場の急斜面やパーフェクタは、かなりガリガリだった。ロッカー構造のせいか、トップが柔らかいためか、私の技術が悪いのかよく判らないけど、とにかく、固いバーンでは、ターンが切れ上がらず、恐怖を感じるほどではないが、ばたつきがなかなか収まらなかった。それまで履いていたサロモンの初期カービングモデルではこんなにばたばたしなかったはずだ。カービングモデルを履いた経験は少ないけれど、カービングモデルは、平行に開いた両足を大きく開けば開くほど、少し体を傾けるだけで曲がってくれる。しかし、このアトミックにはそれがなかった。急斜面での小回りでも、カービング特有の吸いつくような食いつきがない。セミファットにカービング要素を入れると(この表現が正しいかはさておいて)、不整地や悪雪に強くはなるが、全体が柔らかいためか、固いバーンでのカービングには限界があるような気がする。で、ガンガンのカービング派の方は、従来通りのカービングモデルをお勧めします。でも、カービングには飽きた、深雪やオフピステ志向の方には、荒れたバーンに強いロッカーモデルのほうが楽しいと思います。実際、2日目はピーカンで雪が緩んだ午後の西舘、広い斜面の右左を最大に使った高速ターンは、後傾気味にせずともトップが雪に浮き、とても快適に飛ばすことができました。カービングとロッカーのどちらかを選べと言ったら、私は、当然、ロッカーです。ところで、志賀高原全山が圧雪されているわけではなく、ところどころにコブが残されており、その誘惑に負けてちょっとだけ入ってみました。ほんのちょっとだけです。何しろ、変に捻ったら膝の半月板がおしまいなんだから。結果、やっぱり板の幅が広すぎる!ということもあるけど、やっぱり年だ。固くて深いゴチゴチの不規則なコブには対応できず、惨敗。それと、もう1つの注意。テール幅が広く、ツインチップなので、ゴンドラリフトの板入れには片方ずつしか入らない。最悪の場合、ゴンドラの中へ持ち込みでした。なお、このロッカーは2年前のモデル、さらなる進化を遂げていると思います。


2月25日
自宅を出たのは8時少し前、中央道経由で志賀高原のジャイアントに着いたのは12時少しすぎ。2年間、ご無沙汰していたけれど、このところ、ちゃんとした温泉のあるアルペンブルグに泊まることにしている。食事もいいし、コストパフォーマンスが高い。急いで、支度をし、12時半に出発。まず西舘の大回転コースを1本。コブは削られていた。リフト乗り場で、2日前に来ていたテニスクラブの友人のU君とN君に会うが、これから食事とのこと。翌日、奥志賀で落ち合う約束をし、高天ヶ原を目指す。高天に登ってからどっちに行くか迷ったが、東館を1度下り、東館ゴンドラで寺子屋へ。やはり寺子屋はつまんない。次にパーフェクタに滑り込む。ガリガリだが快適。次に一の瀬。ここも固いが変に凍ったところがなく気持ちよかった。とにかく、このロッカーは硬い急斜には弱い。すぐばたつく。一の瀬から焼額に行こうとしたが、山の神リフトがなくなり別の場所に新たに作られていた。乗り継ぎがメンドー。プリンスホテルの囲い込み作戦か。
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焼額のオリンピック回転コースを1本、次に左側のコブコブを1本滑り、奥志賀へ。だけど、クワッドが強風で運行止め。ゴンドラ駅まで下り戻ってきた。一の瀬ダイヤモンドからファミリー、高天原を経て西舘の連絡リフトに乗ったのが4時25分。4時30分でリフト終了なので危なかった。
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後は西舘を下りるのみ。まだまだ空は明るい。
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志賀高原は、すべて異なるコースをつなげて滑ることができる日本で唯一のスキー場だと思う。昔は丸池方面まで行っていたが、このところ雪質のいい比較的上のほうばかりで滑っている。写っているのは妻だけれど、ガチガチのカービング板(フィッシャーS400FTi 160)だが、見てわかるようにカービングで滑っていない。カービングで滑ることはできなくとも、アイスバーンや急斜面では、エッジの効かない昔の板には、もう戻れないとのこと。カービング板でカービングで滑っていない人が大多数だけれど、圧雪が標準斜面なので、これでもいいでしょう。リズムに乗って、楽しく滑ればそれでいい。

2月26日
翌日は予定通り、朝からピーカン。まず、北アルプスを遠くに見て、西舘を1本。
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追いかけて1枚。北アルプスが入った!
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高天ヶ原からのパノラマ3枚合成。(画像はすべてクリックすると大きくなります)
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一の瀬。こんな天気、めったにあるもんじゃない。
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奥志賀の一枚バーン。昔はもっと狭く、全部コブコブだったのだが・・・。
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リフト乗り場でU君とN君に出会う。記念写真を撮り、一緒に滑り、そしてランチ。2コマ目は焼額のオリンピックコース。昔はコブコブだったが、いまでもいいバーンだ。人がいないとき、右と左の端ぎりぎりまで目いっぱい大きなターンで滑る。
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奥志賀から見た北アルプス。飯綱山の左が白馬岳と看板にあった。白い三角は八方尾根?。
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少しずつ一の瀬側に滑り込み、2時半ころ彼らと別れる。さすがに、北アルプスも霞んできた。後で聞くとMP2.5のせいらしい。
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午後3時、最後にジャイアントを1本。昔は、チョー有名なコブ斜面だった。向こうが西舘山。
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スキーはこれでおしまい。スキー道具を車に積み込み、奥山田温泉に向かう。奥山田温泉は笠岳の麓にあり、すぐ近くなのだけど、道路は冬季閉鎖。いったん湯田中方面に下り、小布施町から再び山道に入る。

2月27日
泊まったのは、ハイシーズンにはめったに予約がとれない満山荘。標高1500mの山の中だというのに料理その他、おもてなしに徹していた。旅行の途中で泊まるだけではもったいない。なるべく早く着き、翌日チェックアウトの11時までゆっくりしたい宿です。晴れたら、北アルプスが見えるはず。とりあえず、2つの露天風呂です。
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山田牧場スキー場は徒歩圏らしいのだけれど、スキーは飽きたので、小布施町観光。まず、北斎の八方睨み鳳凰図で有名な岩松院へ。残念ながら鳳凰図は撮影禁止。山門にあった仁王があまりにも可愛かった。これでは睨みがきかない。
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次に、主目的の北斎館に行ったけど、工事中で休館。ただ、素晴らしい屋台だけは無料で見学できた。北斎ってすごい。小布施の町は、3軒の有名な和菓子店の他、酒蔵もあり、街全体として整備が行き届いていた。観光客はほとんどいないかと思っていたが、結構いました。


P.S.
2014.2.21
スキーにいつでも出かけられるようスタッドレスタイヤに交換に行った。世田谷区のタイヤ屋の近くには大きな公園があり、ムラサキツバメやムラサキシジミがいると思われ、いつもタイヤ交換してもらっているときに探してはいたが、これまで見つけることはできなかった。この日も、広い公園なので見つけるのはムリとは思いつつも、300ミリズームを持っていった。常緑樹は至る所に植えてあったが、太い枝ごと先日の雪で折れた木が多かった。よく見ると折れている木のほとんどはマテバシイ。マテバシイはこんなに雪に弱いとは意外だった。そこで、折れた木を探した。その結果、ムラサキツバメは見つからなかったが、2.5mほどの高さのところに、1頭のムラサキシジミを見つけた。午後2時が過ぎていたので、日光浴をしているとは思わなかった。
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by otto-N | 2014-03-01 16:08 | Comments(6)
Commented by himeoo27 at 2014-03-02 18:19
ムラサキシジミ雄の日向ぼっこ都内
だと特に、宝石を見つけた時のように
嬉しかったことと思います。
Commented by H.A. at 2014-03-03 13:59 x
懐かしい景色いりがとうございます。
同じ町内にいながら、スキーは10年以上ご無沙汰してしまってます。
いまやったら、焼額はおろか、高天ケ原ですら、途中で3回くらい休んじゃいそうです。
道具も日々進化してますね。最初にカービング使ったときに滑り方が違うとか、古臭いって言われました。
地元民は自己流が多かったからそんなもんですけどね。
Commented by otto-N at 2014-03-03 20:17 x
himeooさん、はい、今年初めてのチョウ、しかも、飛んでいるのではなく、とまっていたのを見つけたので、やった!と思いました。
冬の間は、チョウ探しに行くことはありませんが、たまにはいいですね。
Commented by otto-N at 2014-03-03 20:40 x
H.A.さん、一昔前は、志賀高原より八方尾根でしたが、最近はもっぱら志賀高原ばかりです。
それも、晴天の日しか滑りたくないという贅沢で怠慢なスキーです。
道具は確かに進化してますけど、売るほうと教えるほうの戦略があるのだけで、滑り方は基本的には変わっていないです。
カービングスキーになってから、滑り方の楽しみが画一的になったような気がします。
ムリにカービングしなくてもいいんだよと、言いたいです。
(ほんとうは、志賀も八方も、冬より夏に行きたいですね)
Commented by 萌音 at 2014-03-05 17:34 x
こんにちは。志賀高原のブログを色々読んでたらコチラのブログに辿り着きました。写真が綺麗でオシャレなブログですね。羨ましいです。
Commented by otto-N at 2014-03-05 20:19 x
萌音さん、コメントありがとうございます。
たまたま志賀高原を記事にしましたが、蝶々の写真ばかりの中途半端なブログです。
ときどき旅行のことも書きますので、これからもよろしくお願いします。
以前は沖縄へスノーケリングで毎年のように行ってましたが、最近はご無沙汰してます。
でも、ブログの知り合いさんには、蝶撮影で、沖縄、特に石垣と西表は大人気ですよ。
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