たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2014.4.10 神奈川県のギフチョウを見に、Shinさんと出かける。朝8時出発、9時に駐車場到着。現地は晴天。のどかないつもながらの風景だった。今回も山には登らず、麓でうろうろした。 花の様子をみながら、ポイントに到着。梅の花は落ち始め、豆桜は満開、ツツジはぼちぼち咲き始めというところ。スミレは咲いているけれど、なんか数が少ない感じ。毎年、比較的大きな群落をつくるスミレの前には、すでに4名の方が待機していた。とりあえず、コツバメが傾斜日光浴していたので撮影し、ミヤマセセリも撮っておく。両方とも今期初。 9時半ころ、梅の木の下に飛んできたのを見ていると、上に揚がりすぐ吸蜜を始めた。300ミリズームで押さえを撮る。これで一安心であったが、後でモニターを見ると真っ黒。1/3200秒の飛翔撮影設定のままだった。でも、ギフチョウが暗い背景の中に浮かび上がり、これはこれでよいと思う。 次に、100ミリマクロ。少しアングルをずらす。ところが、問題が発覚。梅の花が枯れており、チョウの右前翅も不完全羽化なのか少し引きつれていた。 その後、このオスは舞い落ち、地べた開翅。あとから見てみると、写りはこの日の1番だった。その後、このポイントでは、ときどきスミレにやってくるのだけど、例によって吸蜜時間が短く、撮れたのは2コマ目だけ。 昨年、じゃまな周りの草を切ったりして掃除した結果、いい絵が撮れた低い崖にあるスミレの小群落はまだ健在だった。今回も大掃除して飛来するのを待つ。でも、待てど暮らせど、ここには寄ってくれなかった。このポイント自体にもなかなかやって来ず、あまりにも閑すぎたので、コツバメに遊んでもらった。コツバメの前脚、ちょこんと折り曲げてとても可愛い。こんなポーズがあるとは知らなかった。 さて飛翔。やはり速すぎる。フレームに入らないし、ピンも来ない。でも、楽しかった。 11時50分、そろそろ豆桜にギフが来るころと行ってみた。すでに何度か来たとのことで、期待して待った。すぐに飛んできた。でも、思うように撮れなかった。人が多いせいもあったけれど、AFで撮るべきところをMFのままにしていたのが敗因。 12時40分。ふと梅畑のほうを見ると、道路に張り出した低い枝にギフがとまった。ダメ元でその下へ駆けつける。逆光だったが、アングルを変えると背景の色が変わって楽しい。 違うところへ舞い移ったので、枝被りを避けての撮影。 オープンな枝に移ったが、逆光気味。 13時。スミレが気になっていたこともあるけれど、まだ未撮のスギタニルリシジミを探しに、スミレの方に行ってみたら、ギフが飛んでいた。もう日陰になっていたスミレで吸蜜。ここで、ずうーっと張り込んでいた方に聞いたら、あの掃除した崖の群落にやってきたそうだ。感謝されたが、ちょっとがっかり。それと、スギタニは少ないし、とまってくれないのでやはりダメ。 13時40分。空に薄雲が拡がり始めたので、登山口にある桜に戻る。実は、日本チョウ類保全協会のKさん、Nさんらが、イベントの中心メンバーの女性たちを引き連れ、ギフ観察にやってきていた。14時すぎには日が射さなくなったので、山に登ったKさんらを、山に登らなかったNさんらと一緒に登山口で待っていた。その時現れた、桜へは行かず、すでに日陰になった地べたの枯葉にすぐとまる個体。よく見たら、枯葉の間から出ているスミレを吸っていた。いつも、こんなに長く吸っていたら撮影は楽チンなんだけれど・・・。15時少し前、山頂組が下りてきたので、一緒にギフを待ったが来ても吸蜜には至らず、せっかくだからと記念の集合写真を撮り、撤収した。 東京から一番近いギフチョウの産地というだけあって、平日でもカメラマンが多い。毎年、来るたびに顔見知りの方にお会いする。この日もK市のSさん、愛野緑さんにお会いした。それにしても、カメラマンが多いので、撮影が思うようにはできない。花を求めてギフチョウがやってきたとき、いきなり飛翔撮影とばかり追い回す方がおり、たしなめられたけれど、チョウはみんなのもの、それなりのマナーが必要ですね。それと、せまい道路に三脚を立てチョウの来るのを待っている。これでは、チョウがきたとき他のカメラマンは近づけませんね。カメラマンが多いときのマナーについてつくづく考えさせられました。私はどうかと言うと、私はマナーがいいと言い切る自信はありませんが。
by otto-N
| 2014-04-11 20:40
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Comments(16)
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himeoo27 at 2014-04-11 20:56
空が抜けて蝶が映える桜ギフの写真
やっぱり綺麗ですね! コツバメのちょこんとした前足曲げポーズ とっても可愛いです。 また、あの素早いコツバメをパスト連写で なく飛翔を撮りこんだところも凄いです。
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愛野緑
at 2014-04-11 22:51
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コツバメの飛翔撮影大変そうでしたね(笑。
精力的に撮影されているのでさすがにうらやましい絵が並んでますね!
こんにちは。
今年は山麓ではチャンスが少なそうでしたが、これだけ撮られるとは流石です。 それとコツバメの飛翔写真が凄いです。 私も今年ちょっと試してみましたがまったくダメでした。 やはり飛翔写真に慣れている方が撮ると違いますね。
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22wn3288 at 2014-04-12 08:42
梅の花とギフチョウ いいシーンが並びましたね。
下から2枚目スミレの花の中のギフチョウもとても綺麗です。
10日に行かれたのですか。平日でもカメラマンが多いのは、花が出揃ってきたからですね。私が行った2日(水)は、麓では私含めて2人でした。今日・明日は凄いでしょうね(*_*;。でも、この美しい画を拝見したら、やはり行くしかないですね(笑)。梅に止まったメスギフの美しいこと!!コツバメ飛翔も素晴らしいです。
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otto-N
at 2014-04-12 19:39
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himeooさん、空が抜けていると桜や梅も引き立ちますね。
コツバメ、ときどきこんなポーズをとることに今まで気がつきませんでした。 この飛翔写真はちょっとした種がありますが、まだまだ研究の余地があり改良中です。
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otto-N
at 2014-04-12 19:43
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otto-N
at 2014-04-12 19:47
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otto-N
at 2014-04-12 19:51
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旅友さん、この場所は歩きまわらなくても撮れるとてもイージーなポイントです。
そのため、年を経るごとカメラマンが増えてきました(私もその1人ですが) スミレの写真は、マクロで撮りたかったのですが、300ミリズームで押さえを撮っているうち飛ばれました。 かなりトリミングしています。
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otto-N
at 2014-04-12 20:00
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midoriさん、いつもフライング覚悟の切り込み部隊がおられるおかげで、楽をさせていただいております。
今回の記事、写真はともかく、最後の感想が実は主題です。 チョウよりカメラマンが多い現実なので、どうやってみんなで楽しく撮影できるか、ちょっと考えさせられました。
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sさん
at 2014-04-12 20:18
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すっご~くご無沙汰です(^O^)
あの後チャンス有ったのですね。 仕事でなければゆっくりしたのですが。 確かに凄い人でしたね。 人がいない所をさまよってました。 近づかないと撮れないレンズなんで。
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otto-N
at 2014-04-12 23:00
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sさんさん、さんのWは変な感じですがまあいいでしょう。
昨年はここですれ違っただけだったので、今回はゆっくりしたかったですね。 人が多くて近づけず、望遠でとにかく撮影し、その中からコマを選ぶだけの、広角飛翔撮影と変わらないです。 もっとじっくり撮れる場所に行ってみたいものです。
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banyan10 at 2014-04-12 23:34
最近は人が多いので、麓には行かなくなりましたが、これを見ると行きたくなりますね。
やはり桜の吸蜜が手軽に撮影できるのがいいですよね。 人が多い場所では周囲に気を使った撮影をしてほしいですね。自分勝手な撮影をする人は、そのときは良くても、そういう人には貴重な情報は回ってこないなど損していると思いますが本人は気付かないのでしょう。
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otto-N
at 2014-04-13 20:12
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banyanさん、桜吸蜜は手軽ですが、人で動きようがないのでアングルを選ぶことができませんね。
もう少し書くと、飛翔の方は私がここに初めてきたときから毎年お見受けするベテランの方、注意した方が三脚の御仁でした。 それで、ちょっと複雑な気持ちになったわけです。
うらやましいシーンばかりですね。
コツバメの飛翔もしっかり押さえられていて、一番見たい翅表がしっかり見られますね。 また、ギフとサクラのコラボは憧れです。空をバックにすると暗くなってしまいますが、ちょうどいい感じに見えますね。
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otto-N
at 2014-04-14 20:07
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H.A.さん、ギフチョウの来る花のポイントは決まっており、人が多くなければ(これが曲者)、撮りやすいです。
桜も低い木なので、100ミリマクロで撮れることもあります。 コツバメはテリ張りしているとき、すぐ戻ってくるのでチャンスは多いです。
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