人気ブログランキング | 話題のタグを見る

たかがヤマト、されどヤマト

2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)

2014.5.8
群馬県・桐生市にある鳴神山(980m)に登る。目的はこの山だけに咲くカッコソウ。標高は低いながら、アカヤシオも見られるという。

登山口でウスバシロチョウを期待したが、全然飛んでおらず。路肩にやっと車を停め、登り始めたが、暗い杉林の急勾配。途中、造林のためか、コンクリートで固めた箇所があり、とても登りにくかった。といっても、標高差は600m、1時間半くらいで頂上に着いた。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_16401676.jpg

杉林が終わりかけたとき、足元からチョウが飛び出した。スギタニルリシジミ。昨年、今年と全然撮っていないので、ボロでもかなり嬉しい。少なくても3頭。寒いのか翅を傾けて日光浴する。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_16442073.jpg

ちょっと飛んでもらった。いつもながら弱々しい飛び方。もう少し撮りたかったが、上の方に舞い上がって消えた。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_16443066.jpg

カッコソウは頂上直下の杉林に咲いていた。サクラソウ科、絶滅危惧種ⅠA。数が少なく、群落とは程遠い。撮影していたとき、上から降りてきたハイカーに向こうには5~600本咲いてると言われ、即、撮影中止。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_16412286.jpg

頂上には小さな社があり、その狛犬はオオカミ。秩父からこの辺はオオカミ信仰があるらしい。ツツジ類が美しい。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_1641238.jpg

スミレも色々咲いていたけれど、名前は全然わからない。妻がみつけるたびに一応撮影する。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_16413763.jpg

アカヤシオはすでに散っていた。頂上付近からの景色。ずっと向こうはおそらく赤城山山系。今ごろは、ヒメギフが舞っているころ。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_1828195.jpg

カッコソウの群落地は、ガイドブックと現地の看板とでは地名が違っているらしく、右往左往して捜す。色々と推理した結果、山頂から少し離れた所にあるようで、ちょうど下山ルートの近くらしい。そして、見つかった。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_16424437.jpg

どうやら、杉が大きくなると日当たりが悪くなり、カッコソウは衰退するようだ。杉木立の中、木漏れ日に浮かぶピンクの絨毯。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_16425970.jpg

ロープで囲われているので、足元の花しかアップで撮れなかったのだが、まるで園芸種。採られて数が減ったのも要因と想像がつく。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_16431638.jpg

登山道は相変わらず杉林の中。小さな花を探しながら下る。ヒトリシズカ、ヤマブキソウ、ルイヨウボタン、ミツバコンロンソウ。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_16433752.jpg

かなり前、この花を撮ったことがあったけど、それ以来。トウゴクサバノオというらしい。可愛い。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_1851135.jpg

ひっそりと咲くニリンソウ、ムラサキケマン、キケマン。登山道から車道に出たとたん、ニリンソウは群落をなしていた。なあんだーといった感じ。
2014.5.8 群馬県・鳴神山 スギタニルリシジミ   2014.5.15 (記)_a0181059_16435864.jpg


下山後、車道でここでいつも写真を撮っている地元の方に会った。その方によると、カッコソウは全滅したので四国から移植して増やしたとのこと。帰ってから調べると、シコクカッコソウという種類(これも絶滅危惧種Ⅰ)もあり、DNAが違い別種であるということが出ていた。自力更生か移植か、真偽のほどはともかく(DNAで鑑定できる)、あいまいなままでもそれはそれでいい気がする。チョウの場合も、かっては生存していた場所に移す分には、そのまま絶滅するよりもいいのではないかと思っている。3年ぶりのスギタニルリシジミから、少し脱線してしまった。

by otto-N | 2014-05-15 20:50 | Comments(4)
Commented by banyan10 at 2014-05-15 21:12
僕もカッコソウ目的で2回行っていますが、花のピークに合わなかったので羨ましいです。
スミレの1つはナルカミスミレっぽく見えます。斑入りのスミレもいいですね。
Commented by maximiechan at 2014-05-15 21:50
この山で紫色の花を咲かすヒイラギソウを見ませんでしたか?
その名の通り葉はヒイラギの葉に似て、深く刻み込まれています。
秩父やこの山など、極狭い範囲にしか咲かない花です。
ヤマブキソウも咲いていましたか。野生のものはまだ見たことがありません。
トウゴクサバノオは本当に可愛いですよね。赤城姫の生息地にはたくさん咲いていますよ。
カッコソウについては真偽のほどはどうなんでしょうか。
Commented by otto-N at 2014-05-16 20:44 x
banyanさん、カッコソウはどんな花なのか、何も知らずに行きました。
あれだけ咲いていると、カタクリの絨毯みたいです。
スミレの名前はなかなか覚えることができず、最近では、調べるのも諦めました。
斑入りの葉のスミレは初めて見ましたが珍しいのでしょうか。
Commented by otto-N at 2014-05-16 20:53 x
maximiechanさん、登山道近くしか見ていなかったせいだと思いますが、ヒイラギソウには気がつきませんでした。ちょっと残念だったかも。
ヤマブキソウは、ホームグランドの自然教育園でたくさん咲いてますが、天然物は格別ですね。
トウゴクサバノオ、昨年、姫の撮影時にいっぱい撮っていることを、忘れてました。ほんと可愛いです。
カッコソウはサンプル数を増やして調べると、結果は出てくると思いますが、ロマンのままでいいでしょう。
<< 2014.5.9 東京・高尾山... 2014.5.7 川崎・多摩丘... >>