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たかがヤマト、されどヤマト

2014.5.28 横浜・ゼフの舞う公園 ウラゴマダラシジミ   2014.5.30 (記)

2014.5.28
もうアカシジミとウラゴマダラシジミが出ているという。毎年行っている横浜の公園に向かう。天気は晴れ。現地着9時30分。

真っ先にアカシジミの集まるクリの木に向かう。その前にあるススキの上をアカシジミが飛んでいた。クリの花は満開。先客が一人。ウラナミアカシジミがいるという。ちょっと遠かったが、横着をして100ミリマクロ(1.4テレコン)で撮影。下のほうに来ることを期待したが、上のほうに行ってしまった。しかたなく、300ミリズームに付け替え撮影。左:マクロ、右:ズーム。どちらもかなりのトリミング。
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アカシジミがススキに残っていないか探したが、見つからず。急いで、ウラゴマダラシジミを探しにかかる。すぐ1頭見つかった。ズームで撮影後、マクロでも撮る。左:ズーム、右マクロ。マクロのほうは大きくトリミング。この個体は、まるで翅を開く気配はなし。しびれを切らして枝をちょっと揺すったら飛んでいってしまった。それにしても、ウラゴマダラシジミ(ウラゴと略)は、ピントが合いにくい。撮っても撮ってもなんか変。白くて光を反射するせいなのか。
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約1年ぶりのこの公園。いつものポイントを見て歩くが、ゼフは見つからない。このキマダラヒカゲはメスとオスだろうか。新鮮なキタテハとイチモンジチョウ。
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ウラゴがいた先ほどの場所に戻ると、栗の木にいた方と少し前にすれ違った方が、ウラゴがとまっているという。全然動かないので、しっかりマクロで撮る(1コマ目)。それにしても翅を開く気配もない。LEDライトを当ててもダメ。自己紹介しながら(Sさん、Tさん)、3人でじっと待つこと、30分。ちょっと飛んでもらったが、すぐ別のところでお休み(2コマ目)。正午すぎ、気がつくとこの個体はいなくなり、付近にウラゴが飛び始めた。時には4頭が絡む。でもとまらない。飛翔撮影を試みるが、速すぎるし、何よりも木陰の道、暗すぎた。全滅。それでも、とまるものがときどき出てくるので、それを撮る。しかし、翅を閉じたのはもう飽きてしまった。
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斜面の中ほどにとまったので、一応撮っておくかとカメラを向けた途端、ちょっと開いた。これも複眼へのピントはあまいが、翅はぞっとするほど美しかった。
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もう少しと思ったとき、突然、別の個体が絡んできた。うーん、残念。
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表翅を撮るには、目立つところにとまった個体に別個体が絡んだ瞬間を撮ればよいと、朝、栗の木にいたTさんが提案。でも、そううまくはいくものではなく、ウラゴは飛び回っているばかり。アカボシゴマダラとテングチョウが近くにやってきたので撮影。テングチョウは新生のようでとてもきれいだった。
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午後2時。ウラゴはますます飛び回るばかり、とりあえず、ちょっとだけ開翅が撮れたので、アカシジミを撮りに行く。アカシジミは、栗の花で吸蜜しているのは少なく、ほとんど近くの木の中で休んでいた。
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ヤマボウシで休んでいるところ。少し遠かった。
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アカシジミはよく見ると、すでに新鮮ではなかった。明るいところにあまり出て来ないので、また、ウラゴのポイントに戻る。実は、1時半ころ、逆さまにとまった個体を見つけていた(1コマ目)。変だなと思ったら、どうやら羽化直個体のよう。相談の上、茂みから近くに移すことに。ところが、Sさんが指に載せようとしたとき、落として見失ってしまった。あれから1時間、その個体が上がって来てるころと思い、探すとSさんはすぐ見つけてくれた。それを葉の上に載せ、翅を開くのを待った。しかし、開く気配どころか、全く動かない。風が強くなってきたので、別の葉の上に移しても同じ。横向き写真はもう撮りあきた。
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翅を開いたらもっと撮りやすい場所のほうがいいと、日陰の葉の上に移したけれど、動こうともしない。しびれを切らしてTさんが引き揚げ、もう諦めかけたころ、ちょっと翅を開く気配。だが、すぐ閉じた。離れていたSさんを呼ぶと、待っていたかのように、しずしずと開き始めた。PCで画像を見ると、お尻のあたりに1滴のしずく。
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一番開いたとき。
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すこしだけアングルを変えて。この後、ふわふわと飛んで行った。見つけてから2時間たっていた。
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これで目標は達成。アカシジミは擦れているけれど、栗の花の吸蜜は撮っていない気づき、朝の場所に戻る。
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イチモンジチョウも来ていたが、なかなか近くには来てくれなかった。
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近くにいたサトキマダラヒカゲ。この日、最後の一枚。
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残念ながら、アカシジミはもうスレ始めていたけれど、ウラゴマダラシジミの開翅を撮影したのは何年ぶりだろう。いつも、ミドリシジミが出てからここへ来ていたので、新鮮なものにはなかなか会えなかっただけだが、しばらく見ていなかったので、チラッと開くだけでドキドキした。場所によってはイボタの花も終わっており、来週あたりにいよいよミドリシジミが発生しそうだ。

by otto-N | 2014-05-30 21:25 | Comments(10)
Commented by fushiginomori at 2014-05-31 01:03
28日も行かれていたんですね。今日は色々と教えて頂きありがとうございました。
ウラゴマダラシジミはとてもきれいですね。次回は是非開翅の写真を撮りたいと思います。
Commented by maximiechan at 2014-05-31 06:15
ウラゴマダラシジミの開翅は是非とも押さえたいものの一つですよね。
最後の開翅個体は翅色からして♂でしょうか。
♂の新鮮個体の翅表はまだ撮ったことがありません。素晴らしいです。
高地に行けばまだまだ新鮮個体にも会えるでしょうから、これからもねらいたいと思っています。
アカシジミのヤマボウシ留まりは遠かったようですが、絵としてきれいですね。
アカシジミは若い緑、白バックに映えます。
Commented by 22wn3288 at 2014-05-31 08:38
ウラゴマダラシジミの開翅 ブルーが綺麗ですね。
中々開翅に出会えませんが、見ると本当に綺麗な色ですね。
Commented by Favonius at 2014-05-31 09:58 x
ウラゴマダラシジミの色調が抜群に素晴らしいですね。
グリーンのステージがとてもブルーを引き立ててます。
オオミドリ兼ねて撮りたいですが、時期が遅いでしょうか。
Commented by otto-N at 2014-05-31 20:09 x
fushiginomoriさん、このシーズンは週2回くらい出かけています。
ここまで撮れるとは思っていなかったのですが、居合わせた方々のおかげだと思っています。
30日も目の前ではなかなか開いてくれなかったのですが、高い所では、結構開いているのを見ました。
まだまだチャンスはあると思います。
5時間ここにいましたが、楽しい時間ありがとうございました。
Commented by otto-N at 2014-05-31 20:16 x
maximichanさん、白っぽい部分が少ないので、たぶんオスだとは思います。
翅の色に関しては、日陰だったのでブルーが濃く出たのだと思います。
開くときはたいてい日が射す葉上なので、もっと空色に近いです。
アカシジミはもう擦れていました。今年は発生するのが早かったです。
Commented by otto-N at 2014-05-31 20:20 x
旅友さん、日陰だったので、こんな色に撮れたのだと思います。
ヤマトシジミの青メスもそうですが、晴れた日よりブルーが濃く撮れます。
他の個体を新たに探すより、この個体をみんなで取り囲んで待ち、その甲斐がありました。
Commented by otto-N at 2014-05-31 20:31 x
Favoniusさん、この色調は、日陰だったことと、もう1つ、カメラのモード設定がいつもの「ナチュラル」から「リバーサルフィルム」にズレていたせいもあります。
このブルー、ちょっと誇張しすぎかなぁと思っています。
場所によって発生のタイミングが違っていると思いますが、まだまだ可能なことと思います。
Commented by Akakokko at 2014-05-31 22:25 x
蝶新鮮ウラゴの開翅、素晴らしいですね。
今シーズン、ウラゴの開翅はまだ撮れてません。
このパープル色を撮りたいものです。
Commented by otto-N at 2014-06-01 20:44 x
Akakokkoさん、今年はいつもより多いような気がします。
まだまだ新鮮なので、まだまだチャンスがあります。
30日にも出向きましたが、日向より日陰のほうが色が綺麗ですね。
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