たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2014.6.4 多摩丘陵とは、関東平野南部、多摩川と境川の間に広がる丘陵であり、高尾山の南側、八王子から横浜、三浦半島へと続く。しかし、今ではすっかり都市化され、果てしなく住宅街が続く。それでも、まだ都市化されていない緑地帯が数多く点在し、多くは自然公園として残されている。こうした緑地帯には、チョウは減ったとはいえまだまだ多い。こういう書き出すと長くなりすぎるので、いつものように書きます。 翌日からは雨との天気予報。オオミドリシジミがテリを張るという場所に行く。現地に着いたのは7時(私としては破格のガンバリ)。しかし、空に薄い雲がかかっているため、林の中は暗い。ときどき、明るくはなるものの状況は変わらず時が過ぎる。8時半、薄暗い林の一角に2頭が飛び回る影。やっと出てきた。気がつくと雲が薄れてきていた。ときどき、とまって翅を開く。しかし、高いところばかり。そのうち、雲がとれたのか、日射しが強くなり、少し低いところでも開翅するようになった。でも、頭上での開翅。この悔しさ。相変わらず卍飛翔は続いていた。 10時。諦めかけていたとき、樹上から下りてくる気配。そして、日が当たる下草にとまった。でも、位置が悪い。周り込んでいるうち、飛ばれた。 また戻ってくることを期待すると、同じところにやって来た。翅を開くが、目と同じ高さ。表翅の色が出ない。 ここは、林の中で一番日の当たるところ。すぐに戻ってきた。順光側に回りこみ、今度はマクロで撮影。しかし、これもまた、この高さでは翅を開けば開くほど、青く輝くはずの翅が写らない。 何度か翅を開いたり閉じたりしていたが、結局、この高さではチラッと開いたときが一番だった。それにしても、寄りすぎた。せっかくの表翅にピントが合わない。寄りすぎて、鱗粉まで合っていた画像は複眼が今一つ。上の3コマ目でも寄りすぎ。もう少し、冷静にならねば・・・。この後、目よりも低い位置で全開翅したこともあったけれど、周り込んでいるうち飛ばれ、残念無念。10時半、さすがにテリ張り時間はすぎたのか、降りてこなくなった。 とりあえずオオミドリシジミは撮影でき、時間も余ったので、午後は別の場所へミドリシジミを探しにいく。ミドリシジミはすぐに何頭か見つかった。疑似産卵中のウラゴマダラシジミや日陰好きなウラナミアカシジミも撮っておく。 しかし、ミドリシジミは下草にじっとしているだけ。少し飛んでもらった(蝶虐待であるけど)。 飛び出す方向が全くわからないので、ピントが合わず。翅が緑に写ったのは、4回中、1回だけだった。 とても大きなウラゴマダラシジミのメス。目の前で半分だけ翅を開いた。とにかく優雅。 午後2時過ぎ、ウラゴマダラシジミの探雌飛翔が始まった。 だんだん空に雲が拡がりはじめ、かなり薄暗くなってきた。LEDライトを使ったが1個では暗い。ダブルでなければ効果がなさそうだった。それでも、横向きになったときは、白銀色に浮かびあがる。 午後3時ころ、雷が鳴ったので帰ろうとしたとき、クモマツマキチョウの現場でお会いしたなつさんがやって来た。眼下でウラゴが飛び交う中、撮影もせずしばし蝶談義。楽しかった。 P.S. 最後の絵はちょっと暗かったので、昼ころ撮ったウラナミアカシジミ。もっと逆光で撮りたかったが飛ばれてしまい残念だった。
by otto-N
| 2014-06-08 11:52
|
Comments(4)
飛翔でこれだけのクリソ感は素晴らしいですね。
たまにまぐれで撮れてても、翅の角度が悪く、こうはいきませんね。私も今年は挑戦してみます。(といって毎年チャレンジはしてるんですが・・・)
0
Commented
by
himeoo27 at 2014-06-10 16:57
Commented
by
otto-N
at 2014-06-10 20:46
x
H.A.さん、ミドリシジミの翅は、角度によって青~緑に輝きますが、なかなか緑にならないのが不思議です。
ピンボケでしたが、たまたま緑になったので載せてみました。 いつもは数人で撮影しているのでできませんが、このポイントは1人だったのでちょっと飛ばしてみました。
Commented
by
otto-N
at 2014-06-10 20:51
x
himeooさん、全開よりもチラのほうが好きです。
でも、やっぱり開いてほしいものですね。 飛翔も飛び立つときではなく、ちゃんと飛行しているときを撮りたいものです。 今度、卍飛翔を挑戦してみます。
| |||||
ファン申請 |
||