たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2014.7.2 梅雨の晴れ間、山梨県にアイノミドリシジミとメスアカミドリシジミを見に行く。しかし、結果から言うと、惨敗。インターを下り、山道に入るまでは確かに晴れていた。ただ、登るにしたがって日射しが弱くなり、向かい側の山もガスに覆われ始めてきた。そして、標高1500mのテリ張りポイント、薄いガスの中だった。少し明るくなったとき、エゾハルゼミが啼いたけれど、まったく、ゼフの飛ぶ姿はなかった。まだ、発生していないのかとも思ったが、気温が低く、キマダラヒカゲさえ飛んでいなかった。11時、諦め帰路に着く。メインの林道の他、中腹には閉鎖された荒れた林道がいくつかあるので、とぼとぼと入り込む。 日射しが薄いせいか、寒いせいか、ミドリヒョウモンさえ飛んでいなかった。なぜか、多かったのはヒオドシチョウ。歩みを進めるたびに草の間から飛び立つ。体温を上げるために翅を拡げているようだ。飛び立ったら戻ってこないので、慎重に進む。やっと1頭だけ飛び立つ前に撮れた。ヒオドシチョウがこんなに見たことはなかった。 毎年、アサギマダラを見る場所。その1頭の後をつけていたら、草地の崖(斜面)に数頭のアサギマダラが飛んだりとまったりしていた。マクロで撮れる距離ではないので、望遠ズーム、MFで飛翔を追う。 わりと近い位置で2頭が絡み始めた。 飛び回っているアサギマダラは、とまると数分動かなかった。長いときは10分以上。折れた草の茎でじっとして動かない。数年前、飛んでいたアサギマダラが枯れ枝にとまったきり動かなかったことを見たことがあるので、このときも、昼寝でもしているのだろうと思っていた。しかし、自宅でPC画面をみたら、全部がストローを伸ばし吸汁していた。茎の先は折れたのではなく鋭利。切られた茎から出た汁を吸っていると思われた。特定の山菜を切り取った後かと思ったが、斜面全体の草刈の後かもしれない。あるいは、その前に猿の集団がいたので、猿が噛み千切った後? このように数頭のアサギマダラが草の間を飛び回っていた。最初はメスの産卵かと思っていたが、すべてオスだった。 空が暗くなってきたので車に戻り、舗装林道を下っていると、ところどころで、クジャクチョウがとまっている。ミスジチョウは撮り損ねた。 コムラサキもいた。 紫の幻光が最大になる位置を探す。 なぜキンバエと対峙しているかって? 答えは簡単。リアルな現実。 4枚とも輝くときは、全開したときだけ。今回は、コムラサキの幻光、そこまで至らず。 麓は晴れていても、山頂はガス。十分明るい時もあったので、ゼフがいなかったのは、気温が低かったためと思われたが、帰りはオケラ街道ならず、オケラ林道。支線の林道にも入ってみたが、チョウがほとんどいなかった。支線に入った結果、わかったことなのだが、広葉樹は少なく、どうやらほとんど全山植林された山のようだった。ここは山梨県といっても東京都との境目。他に移動するのにも、ちょっと孤立した感じ。せっかくのマイ・ポイントなのだが、もう諦めたほうがいいかもしれない。
by otto-N
| 2014-07-09 15:35
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Comments(2)
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