たかがヤマト、されどヤマト

2014.8.4-5 長野県・爺ヶ岳 (2) エルタテハ   2014.8.14 (記)

2014.8.5
夜中に一度、目が覚めたが、朝までぐっすりと眠ることができた。朝といっても3時ころか。というのは泊まった部屋は玄関の上。絶え間なく続く引き戸の開け閉めの音で寝てはいられなかった。朝食は6時。朝5時との2部制。小屋に早く着いた順だった。5時では遅いと朝食代わりにお弁当を頼んでいる人もいたけれど、確かに5時では遅いかもしれない。山小屋の中が静かになったので、外に出てみた。5時少し前、空が明るくなった。
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大町に向かって左が爺ヶ岳。一瞬だったが、雲が赤く染まった。
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対岸の針ノ木岳は雲がかかっていたが、見事な雪渓が残っていた。真ん中には1本のトレース。雪渓を見たらスキーで滑って降りることをすぐ考えるが、登るのはかなり大変そう。
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6時。日も差し始め、やっと朝食。しかし、鹿島槍は雲の中だった。前日は全く、顔を覗かせてくれなかったようだ。
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6時30分、爺ヶ岳に向かって登り始める。少し登ったところで種池山荘を振り返る。その右に2本の太い雪渓を抱いたちょっと唸る山。恥ずかしながら、この時点では、この山が剱岳とは知らなかった。
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前方、はるか遠く雲の向こう、ひょっとしたら槍ヶ岳?
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7時、爺ヶ岳の南峰に到着。大町は晴れていようだったが、
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鹿島槍ヶ岳は厚い雲で覆われていた。右から、爺ヶ岳中央峰、北峰、稜線に登山道が続く布引山、その先が鹿島槍。
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南峰を下り、中央峰に登ろうと思ったら10数名の団体さんがいたのでパス。少し下ったところにコマクサ。もう終わりかけだったが、鮮度のいい株を探す。
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登りと下りを繰り返す。いぜん、鹿島槍の頂上は見えない。そして、ガスが湧きだした。
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乾いた尾根道の花たち。6コマ目はちょっと気になる花。
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至る所に咲いていたイワツメクサ。
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相変わらずの鹿島槍。燕岳の雲は少しとれてきたけれど、前方の尾根の左はガスが立ち込めてきた。というより、左からの風が強くなり、ガスが払われているという感じ。鹿島槍の雲はとれそうもなく、ガスが出てきたのでここで引き返えすことを考えたが、とりあえず冷池山荘まで行くことにした。
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ジグザグの急斜面を下り、灌木地帯を少し登り、冷池山荘に着いたのは8時10分。少し様子を見ることとし、妻は休憩。思うことがあったので、1人で少し先へ行く。テント場を過ぎるとお花畑だった。ここだけが、風もなく別世界。妻を呼びに少し戻ったところで、向こうからやって来た。このまま引き返しても時間が余るので、布引山を登ることとした。登山道の始まりは少し湿地帯のお花畑。
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晴れていても時おりガスが漂う。水滴のついたチングルマの花穂。
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6コメ目、フウロでなくカミキリムシが主体なのだが、少しピンボケ。
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ときおりガスの漂う明るいお花畑。一面のチングルマが見事。
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下半分は、このお花畑で撮ったのではないけれど、6コマにするため紛れ込ませました。4コマ目、葉っぱから花。ハナイカダ?
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お花畑を過ぎると布引山へのジグザグの登り。相変わらず剱岳の山頂は見えず、風が左から吹き続ける。
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かなり登ったところで、左側には剱岳。雲がとれそうでとれない。
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上を見てもガスは相変わらず。降りてきた人に聞くとガスが濃く景色は半分とのこと。時間が遅いし、ガスが晴れそうもないので、9時20分、撤退。下を見るとガスが濃くなってきたようだ。下山中に会ったミヤマハンミョウとイワヒバリ。
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もうすぐ、冷池山荘というあたり。幻想的と言っては幻想的。10時すぎ、冷池山荘のベンチでお弁当(量の割に高っ!)。このあたりは風がなく、とてもいい感じ。ベニヒカゲも少し飛んでいたが、全く撮影できず。すぐ近くで一瞬とまったがクモマではなかったような。エルタテハも飛んでいた。先ほどまでは全然見なかった。高山ではチョウが飛び始めるのは10時過ぎ?気温が上がるまで行動できないのかもしれない。
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もう少し休みたかったが(ベニヒカゲを追いかけたかったが)、戻る道のりは長い。ガレ場のジグザグを登り切り、少し楽になったところで、剱岳を望む。布引山のガスも一段と濃くなっていた。
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斜度がないので楽なのだが、先は長い。爺ヶ岳の中峰はすっぽりガスの中。
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南峰の裾あたりから、鹿島槍を見る。噴煙ではないけれど、見事なガス。見とれてしまう。噴き上げているのではなく、実際は、下から湧き上がってくるガスが風で吹き飛ばされている。
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実は、このころから左膝が痛み始めていた。登りはいいが、長時間の山登りでは下っているとき痛むことがある。ときどき休みながら、ゆっくりと下る。もう少しで種池山荘という所で、正面の山に日が当たり、緑がとても綺麗だった。しかし、カメラを構えたときには、すでに翳っていた。
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そして、嬉しかったのはライチョウの親子。母鳥と雛3羽。とても可愛い。母鳥は最初、砂浴びをしていた。雛鳥はあちこち動き回り、母鳥は周りを警戒しながらも、自分も何かついばんでいた。
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雛鳥はせわしく動き回り、また、ハイマツの中に潜り込んでしまうので、なかなか撮れなかった。実に可愛い。
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雛鳥はてんでバラバラだが、1枚の中に母鳥と雛鳥3羽、全部がやっと入った。この後、ハイマツの中に消えてしまった。
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種池山荘で少し休んでから、12時50分に下山開始。ときどき、かくっと左膝が痛くなるが、なんとかなりそうなので、ゆっくり下りる。

14時20分、かなり下った駅見岬という地点。登るときエルタテハを見た場所だが、このときもいた。ザックからカメラを大急ぎで取り出し、レンズを300ミリズームに付け替え撮影した。
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しばらくすると、また1頭が飛んで来て、今度はダケカンバの枝にとまった。どうやら、樹液が出ているらしい。翅を閉じたままだったが、飛び立つ瞬間、連写したら、何とか写っていた。ちょっとピン甘だが、まあいいでしょう。
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その後、ヒメキマダラヒカゲなどもいたけれど、尾瀬でさんざん撮っていたので無視し、雨が少し降ってきたので、急いで、と言ってもそれもできず、ゆっくり下り、扇沢の登山口に着いたのは15時40分だった。やれやれ。

今回、初めて山小屋に泊った。個室というせいもあったが、睡眠はできたし、食事も完食。でも、膝が痛いので屈みこめないという大問題。1泊ならまだしも連泊はできなさそう。それはともかく、今回の計画は甘かった。鹿島槍まで登るには、種池山荘ではなく冷池山荘に泊まらねばムリ。朝、10時に登り始めれば、夕方には冷池山荘に着くことができる。10時に扇沢に着くためには、家を6時には出なければならず、朝5時起き!これができそうにもないので、なかなか、登山というのは難しい。ゼフ撮影ができないのも、こんな理由。

by otto-N | 2014-08-14 20:25 | Comments(2)
Commented by himeoo27 at 2014-08-15 11:06
この時期、北アルプス稜線部の雷鳥の親子連れ
可愛いですね!
そう言えばしばらく会っていません。
Commented by otto-N at 2014-08-15 20:17 x
himeooさん、昨年は唐松岳でオスとメスのつがい、今年は親子、とてもついています。
子供はほんとに可愛いです。
登山道の端っこ、すぐ目の前、全然逃げないのが不思議でした。
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