たかがヤマト、されどヤマト

2014.9.3 栃木県・鬼怒川河川敷  (1) ツマグロキチョウ   2014.9.5 (記)

2014.9.3
8月中旬に鬼怒川河川敷のシルビアシジミを撮りに行こうと思っていたが、天気が思わしくなく延び延びになっていた。オスの全開翅が狙い。夏の間は晴れると気温が高いので、ヤマトシジミのように飛び回っているだけで、決して翅を開かないだろう、曇っていてときどき薄日が射すと開くのではと考えていた。こんな条件の日は週末にあったと思うが、週末は下手くそテニスの日。9月に入り、シルビアシジミの鮮度が心配だったが、ヤマトと同じでスレの中に新鮮個体が混じっているに違いないと出かけてみた。

現地到着は10時少し前。着いたら、早速のカメラマン。「はばたき」のFavoniusさんだった。そう言えば、ツマグロキチョウの夏型を撮りに行く予定と聞いていた。ツマグロキチョウの黄色は、晴れていると色飛びするので、曇りの日がベストらしい。シルビアは?と聞くと、もう全開翅を撮った、新鮮なオスがその辺に2~3頭いるとのこと。早速、探すものの見つからない。やっと見つけたと思ったらスレばかり。そして、とても敏感。近づくだけで飛ばれてばかりいた。
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Favoniusさんは、カワラケツメイの群落でツマグロキチョウを撮影していた。一緒に少しだけ飛翔を撮り、また、本命のシルビア探しに戻る。
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先ほどの場所は諦め、別の場所に行く。しかし、驚いたことには、身長より高く、草がぼうぼうと茂り、ミヤコグサはほんのわずかしかなかった。いつもはせいぜい腰の高さ。こんなになっているのは初めてで、やはり気象がおかしいようだ。シルビアは、ヤマトシジミとは、飛び方と色でなんとなく判るが、ツバメシジミは色が似ているので判りにくい。何度も騙された。
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それらしいものが飛んでいても、なかなかとまらない。とりあえず飛翔を撮り、とまったら静止撮影といういつものパターン。草丈の低い場所ではシルビアはとても速く飛び、小さいのですぐ見失うが、こうした茂みの中では、ゆっくりと飛ぶので追いやすいけれど、みんな似たような写真になってしまう。6コマ目は、ヤマトかもしれないが、あしからず。
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上の1コマ目の次のカット。こうして、茂みの中をメスを探して飛び回る。
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シルビアのメスを追いかけた。スレ具合まできちんと撮れていた。
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てっきりメスだと思い、丁寧に撮ったのだが、斑紋の並びから歴然たるヤマトシジミ。ううーんという感じ。
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茂みの中でやっととまったシルビアシジミ。比較的綺麗かなと思ったが、そうでもなかった。
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とまってすぐに半開翅。オスだった。あわてて1枚押さえを撮り、
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もう少し近づく。
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さらに近づく。しかし、だんだん翅を閉じていく。
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あちらこちら探してみるものの、シルビアはこれ以上見つからなかった。着いたときは薄日が射していたが、雲が厚くなっていた。開かなかったのは日射しがなくなったせいなのか、時間帯がこうなのかよくは判らなかったが、これでいったんシルビアは終了、ツマグロキチョウに専念した。夏型のツマグロキチョウは初めてだったのだけれど、すぐ茂みの中に入り込み、裏翅の模様も秋型に比べ生彩がない。
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しかし、表翅の黄色は魅力的。飛翔撮影しかないのだが、撮れたと思った肝心の表翅が写っておらず、横向きばかりだった。
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表と裏。いや、裏と表か。
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この草っ原には、ギンイチモンジセセリの新鮮な大きなメスもいた。いつもは、9月中旬に来ていたので、お目にかかれなかったらしい。
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深追いしなくても、次々と見つかる。背景のグリーンがとてもきれいだった。
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葉が被っているけれど、雰囲気重視の1枚。
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ここには、とても新鮮なヤマトシジミが多かった。飛翔も撮ってはいたが、やはり身が入らなかったらしく、ピンボケばかり。色と大きさがシルビアと似ているツバメシジミは、それなりに撮ってはいたのだが・・・。
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空もだんだん暗くなり、チョウも不活発になってきたので、しばし休憩。Favoniusさんは、ほとんど中腰での撮影。見ていると、レンズの先の一定距離に絶えずチョウがいる感じ。ううーん、なるほどと唸るだけだった。Favoniusさんと一緒に撮影することはたまにしかないけれど、もし彼と出会っていなかったら、広角レンズでの飛翔撮影なんか始めていなかっただろう。それにしても、それぞれ勝手な場所で撮影していたとしても、同じ日に撮った画像を、飛翔の達人と見比べられるかと思うと、プレッシャーですね。

by otto-N | 2014-09-05 17:20 | Comments(4)
Commented by Favonius at 2014-09-06 08:07 x
お疲れ様でした…偶然なお出会いに、一日楽しく過ごすことが出来たことを感謝しております。
画像や構図に拘りをもつ otto-Nさんならではの創意工夫、とても参考になりました。
ギンジの予期せぬ被り、この様な表現も面白いです。そして、ケツメイに絡むツマグロは絶品ですね。
Commented by otto-N at 2014-09-06 20:35 x
Favoniusさん、結局、5時間、一緒に河川敷にいたことになりますね。
飛翔撮影には、もう少しだけ日射が欲しいところだったと思います。
私のは、いかに楽をして撮るかのインチキ。邪道です。
草被りなどは失敗例かもしれませんが、茂みの中を飛ぶ蝶の表現としては面白いものと思っています。
今度は計画して行きましょう。
Commented by himeoo27 at 2014-09-06 21:38
シルビアシジミ雄の半開翅撮影おめでとうございます。
ミヤマシジミ、ツマグロキチョウ、ギンイチモンジセセリ
何れの飛翔シーン撮影お見事ですね!
Commented by otto-N at 2014-09-07 20:01 x
himeooさん、ありがとうございます。
シルビア、午後になってから、あまり擦れていないオスの全開が撮れました。
ミヤマシジミは、オス、メスとも新鮮でしたよ。
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