たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2014.10.9 明神の宿は、外見は普通の旅館だったが、中身は準山小屋。自家発電だった。檜のお風呂もあったけれど、消灯は9時。昭和初期の竈でご飯を炊くので館内は煙たくてしょうがなかった。まあ、何年かぶりに「おこげ」を食べることができたので良しとしよう。 翌日、宿を出たときは晴れていた。明神岳がさわやかだった。 この日は東京に帰るだけ。最後の日をどうするか計画していなかった。そこで、某所に寄り、クロツの撮影を申し入れたが軽く却下。あんな殺風景な場所には二度と行きたくないとのこと。このまま帰るのもなんなので、大正池まで散策することにした。 来るときとは逆の梓川右岸を下る。ときどき、紅葉があり光に透かすと美しい。 と、ときどき立ち止まっては撮影していたのだが、突然、光が射さなくなった。山のほうを見上げるともう曇り空。対岸の緑の中の黄色もきれいだったが、きれいには撮れない。 1時間ほどで河童橋。岳沢は見えたけれど、穂高は見えなかった。 コーヒーを飲んでから、大正池方面へ。赤いものを探すがそれほど多くなかった。 少し日が射したとき、梓川はとてもきれいだった。 気がつかなかったが、対岸には岩山がそびえていた。地図から、六百山(2450m)?上は雲で見えない。2コマ目は、穂高橋からの明神岳。 田代池という所。池は干上がっていたが、なかなかいい。 その奥に霞ヶ池というポイントがあった。初めて来た。すばらしい眺めだった。後ろの山は霞沢岳(2640m)らしい。 さらに下ると大正池に出た。後ろは、大正4年にこの池を作った焼岳(2455m)。 穂高は、まだ雲の中だったが、大正池からシャトル・バスに乗り、沢渡まで来ると、すっかり青空だった。やはり、山の天気は里とは違う。日本列島が高気圧に覆われ始めても雲が残っているし、去り始めるとすぐ雲が湧く。山の天気がいいのは一瞬のようだ。 涸沢カールのほんとうの紅葉はすでに終わっていたけれど、天気に恵まれとても楽しかった。それにしても、涸沢までのアプローチは長い。山道らしいのはたった2時間だ。それまでは延々と平らな道を4時間も歩かなければならない。朝に上高地を出発し、涸沢で泊まって帰ってくるのが一番いいのだが、山小屋での宿泊が苦手なので、そうはできなかった。次は奥穂高に登りたいらしい。さて、どうしようか。
by otto-N
| 2014-10-18 20:10
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