たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2014.10.18 朝から晴れ。前日も晴れだったので、路上はカラカラ。気温も少し低め。こんな日はムラサキが舞い降りる。ということで、自然教育園。 木々に囲まれた散策路のポイントに日が射し始めるころを見計らって到着早々、1頭の傷んだムラサキシジミが出てきたが、その後が続かない。気温が低いようだった。少しすると、チョウたちが現れはじめた。日の中にも関わらずこのキタキチョウは色が出たと思う。この時期としては傷んでいないコミスジ。このウラギンシジミはまだ先が尖っていなかった。 おっ、イチモンジチョウではないか。ここではとても珍しいのだが、傷んでいるようなので開いたところを軽く撮っただけだった。ところが、自宅でよく見てみると、アサマイチモンジのようだった。もっとしっかり撮っておくんだったと反省。 その後は、日射しも強くなり、気温も上がり始め、ムラサキシジミが下り始めた。ベタ開翅ではないのを撮りたくても、日を最大の浴びる位置にすぐ反転してしまう。 あちこちにとまり開翅するけれど、目標はムラサキツバメ。それが、来た。ロープの向こうで少し遠いがマクロで開くのをじっと待つ。開いた。オス!いい色に撮れた。でも、ちょっと遠いので、かなりのトリミング。オスはもう1頭現れた。しかし、下草で吸汁しあちこち動き回るものの開翅することなく去って行った。 メスは次々と現れた。ただ、同じ個体かもしれない。メスもまた、下草の間に潜り込んでは吸汁していた。カメラを構え、いつでもシャッターを切る体制で追いかけるのだが、なかなか開いてはくれない。でも、チャンスは多かった。テカる葉での開翅がベストだが、そうもいかない。 路上ぎりぎりまで屈みこみ、やっと撮れた。 いつも、ムラサキシジミはムラサキツバメの後回しとなってしまう。でも、ファインダーを覗くたびにため息が出る美しさだ。 晴れても雨の次の日はダメ。勝手な想像だが、ムラシもムラツも普段は樹上で葉についた汁を吸っている。晴れた日が続くと葉が乾き、下草や路上で吸水、吸汁をせざるをえない。だから、樹から下りてくる。この日は、ウラギンシジミも路上吸水で多かった。このきれいなメスもやっと葉にとまってくれた。今年は定着したのかテングチョウも現れた。テングの逆光はマイ好み。 吸水にきたルリタテハ。最初は上の3コマと一緒の4コマ写真にしたが、砂利バックでは画素数が大きすぎて独立させた。背景は無粋だが、翅の中央部が緑に輝きとても綺麗だった。 11時半でここの日当たりもおしまい。自宅近くのヤマトシジミを見に行く。高層マンションの2年越しの大規模補修が終わった。でも、カタバミはこのありさま。21ミリでいつもは距離25cm、それから少し短くしただけでヤマトがこんなに大きく撮れる。ただ、ピントが来ていればの話だが。 アサマイチモンジは過去に撮ったのはせいぜい2回くらい。台風かなんかで運ばれてきたのだと思うが、こんな都心に出るとは思ってもみなかった。ツマグロキチョウ、ギンイチモンジセセリに次ぐ、自然教育園の珍蝶だ。
by otto-N
| 2014-10-23 20:10
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Comments(2)
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