たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2014.11.18 続き いつまでも動かない2頭のルーミスシジミ。この2頭との間には、水が流れている幅2m、深さ1.3mの側溝が横たわり、対岸に簡単には渡れそうもなかった。しばらくどうしようか迷っていたが、意を決して、何とか渡れそうな所を見つけ、マクロで撮ったのがこの1枚。この近すぎる位置でしか撮れなかったし、風で揺らいでいたこともありピンボケだったのだが、それよりも何より、白く飛んでいた。マクロのほうのEV補正は、表翅を撮るための-0.6のままだった。その倍の-1.3は最低必要だった。少しはPCで補正できたが大失敗。 選手を交代しながら撮影してうち、飛ばれてしまい、2頭のうちの1頭がすぐ目の前に。後ろに下がりたくても下がれず、シャッターを切る。近すぎるけど、まっ、いいか。 その後は、ルーミスは飛んだりとまったり。気温が上がり、動き回ったせいもあり、さすがにフリースを脱いだ。「あそこに行った」、「もっと上」、「その右」、「開いた」と総勢6人で楽しく撮影する。 2頭両方にピントを合わせることはできなかったが、こんなシーンも。 すぐ翅を開くので、裏翅をとるのは難しい。 枯葉の上で開翅するお馴染みのシーン。 枯葉の上のルーミス。緑の葉もいいけれど、これもルーミスらしくていい。 目の前の倒木にとまったと思ったら、すぐ開き始めた。ちょっと逆光。 開くとこんなだった。 この倒木が好きらしく、一度飛び去った5分後、また来てくれた。2回目も1回目と全く同じ位置。 足元の綺麗な緑の葉での開翅は、たった1回。目の前だったのに、2回シャッターを切ったところで電池切れ。電池交換後、戻ってきてもまだ翅を拡げていてくれた。ラッキー。 12時半。谷間に日が射さなくなり、ルーミスは上に上がってしまったようだ。ここでお開き。谷を出て、明るい場所でやっと昼食。なにせ、食べる時間も、自己紹介する時間もなかったのだから。若い女性は、足立区生物園のチョウ飼育のチーフのFさん、男性はプロのフォトグラファーの佐藤岳彦さんという方。HP、 「Tef Tef Life」をご覧あれ。さすがの写真が並んでいます。この後、少し遅くはなったけれど、昨年、ルーミスを撮った別の場所へ移動。でも、現地に着いたのは気温も下がり始めた午後2時すぎ。ルーミスはいなかった。しかし、奇跡。Nさんが、「ルーミス君、ご挨拶に出てきておくれ」と叫ぶと、ほんとうにチラチラと舞い下りてきた。ただ、撮影できる好位置にはとまってくれなかったが。 この日撮った最後は、ムラサキシジミのメス。ルーミス・ブルーも光りを全面反射すると、ムラシかルーミスか区別が難しい。1コマ目がルーミス。 昨年は、この谷間でルーミスシジミを見ることができなかったが、今回は、休んでいる暇もなく次々現れた。ただ、低い木が伐採されたので、降りてきても、とまる場所が以前とは大きく変わってしまった。数年経ったら、また灌木が育ち元に戻ると思うが、谷を覆っている大きな木がさらに枝を伸ばすので、日当たり具合は変わるだろう。久し振りのルーミス、たくさん撮ったと思ったら、意外と個体数は少なく、せいぜい3~4頭というところだったけれど、みんなで楽しく撮影でき、まさに「ルーミス祭りぢゃ」の日だった。
by otto-N
| 2014-11-24 19:10
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Comments(6)
その節はお世話になりありがとうございました。
所用で出掛けておりまして…もう第二弾ですか! 到着から撤収時まで途切れなくルー祭りが続くこともあるの ですね。そして、サンヨンの調子も良さそうで、どれも素晴らしいルーミスブルーが表現されてますね。 皆さんとワイワイガヤガヤ楽しい一日を過ごしました。
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こんにちは。
ルーミスシジミ、裏翅&開翅シーンお見事です! 私もぼちぼち行こうかなと思いつつ先延ばしにしておりました。何しろ電車&タクシーで行くので腰が引けちゃってましたが、写真を拝見してやはり行ってみたくなりました。 崖崩れがあったと聞いて心配してましたが、健在のようで少しホッとしました。
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otto-N
at 2014-11-25 12:10
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Favoniusさん、おかげさまで、道中退屈せずにすみました。
同じ個体ばかり写っていましたが、こんなに撮影できたのは初めてです。 偶然とはいえ、集まったメンバーは昔からの知り合いのような感じで楽しく撮影できました。 来年は、少し遠いところにも行きましょうか?
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otto-N
at 2014-11-25 12:19
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みき♂さん、ありがとうございます。
房総半島の天気予報はいつも微妙に当たらず、出かけるタイミングが難しいです。 今回も着いたとき、またダメかと覚悟しましたが、なんとか晴れてくれました。 崖崩れより小木の伐採のほうが、撮影には問題かもしれません。 ルーミスのシーズンはまだ始まったばかりなので、チャンスはたくさんあります。
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at 2014-11-26 21:41
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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otto-N at 2014-11-27 16:24
鍵コメさん、トップ画像は大失敗でしたが、そうか、こういう風に撮ろうとしているのかと、ちょっとだけわかったような気がします。
この2頭、雰囲気的には、alone togeher(邦名:ふたりぼっち)ですね。 (喜んでお手伝いに行きます。後ほどメールいたします)
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