たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.3.27 コツバメ・ミヤマセセリ第3戦。天気は前日と打って変って、ピーカン、無風、気温20℃超。最高の蝶日和だった。 最初に立ち寄っていたコツバメのテリ張りポイントには寄らず、直接、線路脇の草地に行く。コツバメの静止写真は撮らずに(飽きてしまったので)、コツバメの飛翔だけの専念する。レンズは21ミリ、置きピン25cm。友人は、少し離れた場所でミヤマセセリの飛翔を追いかけに行った。 テリ張り中のコツバメは、飛んでもすぐ戻ってくる。ときどき2頭が絡むけれど、すぐ上に舞い上がってしまうのでお手上げだった。 これでも、F6.3、1/5000秒。飛び上がる瞬間は、飛び出す方向が全くわからないので、ピントも来ないしフレームにも入らない。あげくの果て、不鮮明。ただ、動きだけは感じられるかな。 飛び上がる時よりも舞い戻る時のほうが、はばたく回数が少ないようで、撮るチャンスはある。ただし、最終的にどこにとまるのか判らないので、撮り逃がしてばかりいた。ピンが来ると正面顔を撮ることができる。 疲れるけれど、走り回って追いかけ撮りも可能なことは確か。それにしても、被写界深度は浅い。動いてブレているせいもあるが、これは腹部の先端にしかピンが来ていなかった。前翅の前縁、右は少しめくれているように見える。こうして方向転換するのだろうか。飛行機のフラップのよう。 もう少し上から撮っていたなら、左の翅も撮れていたのだろうけれど、それは結果論。どんなふうに写っているのか帰ってからのお楽しみというところだ。 昼ころには、コツバメは姿を現さなくなり(追いかけまわしたせい?)、ときおり姿を見せるミヤマセセリのオスを追いかける。が、全然かすりもしない。今年初めてのベニシジミだったが、美しい翅を開くこともなかった。越冬ヒオドシは翅を開いたんだけどね。全開したが、半開翅のほうがカッコいい。 ミヤマセセリには逃げれっぱなし。ふと、変なシジミが飛んできた。小さくて暗い。飛び方からヤマトシジミのメスと思い、追いかける。やっと、オオイヌノフグリにとまって吸蜜。ただし、逆光。300ミリで慎重に撮る。数カット撮った中から、一番ストローが長く伸びたものを掲載した。 すぐに飛び出したので、追いかける。慎重に。(この言い回しは飛翔を撮らなかったということです)。飛び疲れたのか葉の上にとまった。開くに違いないと待つ。そして、開翅。 あまり綺麗な葉の上ではないし、眩しすぎる太陽の元で、ブルーは出なかったけれど、今年初めての「アオメスヤマトの早春便」。 午後、少し日が傾き始めたころ、ミヤマセセリが少し増えてきた。追いかけてもほとんど無駄だった。吸蜜を撮っておく。 スミレよりも、ヒメオドリコソウがいいようだった。ほどよい群落があったので、その前に陣取り、一番低い位置から狙う。こうして撮るとヒメオドリコソウも捨てたもんじゃない。 実は、メスはいないかと探していた。1個体はボロだったが、こちらは小さく、右後翅が少し切れているがまあまあ。 ときどき見失ったが、また戻ってくる。たいていの場合、上に舞い上がり、コナラの枝で休んでいるようだ。 吸蜜する花を移動中、オスに見つかったようだ。メスとオスが絡んでぐるぐる飛んでいたのだが、撮れたのはこれだけ。距離が合わないし、フレームにも入らなかった。メスが写っているのでよしとしよう。 午後3時半。日が傾きはじめ気温も下がってきた。ミヤマセセリもやって来なくなった。オスが近くにとまったが、飛翔撮影は諦め、(自分の陰に入ってしまう)、おとなしく最後の1枚を撮り、店仕舞いにした。 コツバメとミヤマセセリの飛翔撮影・3連戦は、これにてお終いです。コツバメは少しは撮れたけれど、ミヤマセセリはまるでダメ。自宅からは少し遠い所なので、実際3連戦はくたびれました。普通、場所が狭くてとか、ロープが張ってあってとか、追いかけることができない理由があるけれど、ここは、何10mも走り回ることのできる弁解の余地のない場所。来年までに、対策を考えなくては。Favoniusさん、来年もよろしくです。(まだ、今年もできると思いますが、ツマキとギフのシーズンに入ってしまいました)
by otto-N
| 2015-04-02 21:09
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Comments(2)
今日はお疲れ様でした。
コツバメの飛翔はさすがですね。 とにかく小さくて速いから、ピントが合うだけでもすごいです。 ミヤマセセリは、今年はまだきちんと撮影していないので、飛翔を含めてチャレンジしたいと思っていますが、飛翔は難しそうですね。
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by
otto-N
at 2015-04-03 09:18
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昨日は、寒い中、粘った甲斐があって本当に良かったです。
コツバメはとにかく、速くて小さいのですぐ見失い、大変でした。 3日通って、やっとここまででしたが、少し撮り方がわかったような気がします。 ミヤマセセリは難物でしたが、また来年の楽しみとします。
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