たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.4.2 コツバメ・ミヤマセセリの3連戦の後の土曜、日曜はテニス。月曜、火曜は、桜が満開になったので、近所でツマキチョウを撮りに行ったが、意図した写真は全く撮れなかった。その間、神奈川のギフチョウが発生していたけれど、花は梅しか咲いていないらしい。せめてスミレが咲くまで待とうと思っていたが、天気予報は、この日を最後に1週間、曇りから雨。全国的に晴れとの予報のこの日、あの豆桜も咲き始めたかもしれないと、ギフチョウを撮りに出かけた。 朝起きたときは快晴。しかし、八王子のインターに着いたころには曇り空が広がっていた。現地到着、9時30分。車から出た途端、寒い。ダウンを持ってこなかったを後悔。そのうち、晴れることを期待して、ポイントに急ぐ。すでに数人が集結しており、その中に2人の友人(Favoniusさん、Nさん)、バッグからカメラも出さずにたたずんでいた。 来たときは小雨が降っていたとのこと。豆桜は満開だった。いつギフが出てきてもおかしくない雰囲気。梅は少し終わりかけ、スミレはとても少なかった。中でも、低い崖に咲いていた撮影にちょうどいい大きな群落が消失しておりショック。今年こそと、このスミレのギフが楽しみだったので、この時点でスミレはどうでもよくなった。今年のスミレはほんとうにショボい。空は少し明るくなって気を持たすがまた曇り空に戻る。そんなことを繰り返すうち、続々と人が集まってきた(その中にダンダラさんも)。 1人だったら帰るところだが、みんなでとりとめない話をしながら、昼が過ぎたころ、やっと一部に青空が現れた。もっと広がれと願ったせいか、豆桜周辺にも日が射してきた。と、思っていたら、すぐに待望のギフが姿を現した。時刻は午後1時20分。歓声をあげながら、(そんなことはないか)、群衆は一斉にシャッターを切り続けた。一度飛び去った後も、断続的にギフはやってきた。その度にシャッター音が鳴り響く。 使ったレンズは300ミリの単焦点。豆桜の木は低いといっても、ギフの吸蜜する位置はそれなりに遠い。間にテレコンを挟むことを考えたが、カメラ本体を含め約2kg。手ブレさせずに撮る自信はなかったので、ほとんどトリミングした。 これは、たまたま撮れたもの。 吸蜜に飽きたわけではないと思うが、ときどき、下に降りてきて日向ぼっこをする。そして、また吸蜜に戻る。 梅の花でも吸蜜した。ただ、このときは、アングルがよくなかった。逆光と翅を開きすぎ。アングルを変えたくても撮影者が多いので自由には動けない。 高い所にとまるとどうしょうもない。 ギフは撮影可能な位置で吸蜜するよりも、見えないか、まるで撮ってもしょーない位置に吸蜜することが多い。花の間の隙間から狙ったり、大変だった。一応、順光で待機していても、なぜか、逆光になる位置ばかりで花にだらんと垂れ下がる。 これはノートリ。右下が少しうるさいが、背景がすっきりしていた。 桜がいっぱい。(ノートリ) このレンズはとてもトリミング耐性が高い。縦型にトリミングしてみた。以前使っていた55-300ミリズームだと、こうはいかない。昨年までが嘘のよう。 目より下のとてもいい位置に来たけれど、何となく変。どうやら、左の後翅が小さかった。 ピントが迷うので、マニュアルフォーカスで花から離れた瞬間を狙うのだが、飛び出す方向がわからない。かえって、静止を撮っている時の飛ばれたときの偶然のほうがいいようだった。 古い枯れ枝がなければよかったのだが・・・。 とまろうとしている時とは思うけれど・・・。 顔が見えないけれど・・・。と、色々言い訳を重ねてみる。 ギフの訪問が途切れたとき、少し上に行ってみたところ、キブシで吸蜜していた。キブシでの吸蜜時間は長いようだ。このキブシでは、以前に撮影し損なっていたので、とても嬉しかった。 アングルを変えて・・・。こちらのほうが断然いいと思う。 この付近には、スギタニルリシジミがチラチラ飛んでいた。撮ろうとするとすぐ飛び立ったけれど、1枚だけやっと撮ることができた。 元の場所に戻ってみると、まだ花数が少ないツツジに1頭来ていた。ツツジでは撮れなかったけれど、近くの枯れ枝にとまったので撮影。 青空も入った画像。トリミングなしのもの。 上の1つ前のカット。垂れ下がりの角度はこちらのほうがよかった。目まぐるしく動くので、日の丸構図で撮り、トリミングせざるを得ない。それでも、日の丸が真ん中になかなか入らない。 寒い中、鼻水をすすりながらずうーっと待ち続け、ダンダラさんに「みんなでお茶でも飲みに行きましょうか」と誘われた矢先に空が晴れてきた。それからは、戦闘モードに突入。飛び去っては、またやって来る。しかし、枝被り、花被り、逆光と、いい位置にはなかなか来てくれるものではない。位置が悪くても、激しく動くので期待感でシャッターを切り続ける。こんな状態が午後3時20分まで続いた。東京へ戻ったら、1日中晴れていたという。山の天気はわからないものだ。
by otto-N
| 2015-04-05 10:07
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Comments(14)
こんにちは。
4月2日はお疲れさまでした。 マメザクラ吸蜜、開翅シーンも綺麗に撮られて流石です! 300ミリ単焦点ですか。例年105ミリマクロで苦戦しているので、今年は70ー200ミリズームで参戦しましたが、ちょっと遠かったです。 最後の晴れ渡った青空背景の開翅シーンが素晴らしいですね。 13時頃に帰られた方もいたようで、これを見たら信じられない思いでしょう。 私も当初は1時台のバスで帰る予定でしたが、3時台まで粘って良かったです。
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himeoo27 at 2015-04-05 16:39
先日は大変お世話になり、ありがとうございました。
混雑する中、様々なアングルでお撮りになられ、さすがに素晴らしい写真の数々ですね。 梅は残念ながらダメでした。 午前中は皆さんと会話ができましたので、これもフィールドでの楽しみ方ですかね!
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otto-N
at 2015-04-05 19:41
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みき♂さん、チョウまでの距離が遠いということもありますが、これまでの300ミリズームや100ミリマクロでは合焦に時間かかりすぎ、撮影チャンスを逃してばかりいました。
今回、単焦点の解像度がマクロ並みということが判ったので、これ1本に絞りました。 重いのですが、1脚なしでもヤマトも撮れます。
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otto-N
at 2015-04-05 19:46
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himeooさん、待っている間は寒かったのですが、積る話もあり退屈はしませんでした。
もう帰ろうかなと思ったときに青空が見え始め、ギフが出てきたときは歓声ものでした。 ここでは、静止撮影も、人が多いので数打ちゃ当たるの世界ですね。
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otto-N
at 2015-04-05 19:51
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ダンダラさん、お互いお疲れさまでした。
私は薄着だったので寒くて鼻水をすすりながらの待機でした。 飛翔をムリに狙っていたわけではありませんが、AFとMFの切り替えが裏目になることが多く、もっと練習が必要なようです。 1年ぶりにお会いできて嬉しかったです。
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otto-N
at 2015-04-05 19:58
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Favoniusさん、行くか行くまいか考えていて、Favoniusさんが行くというので出かけました。こちらこそ感謝です。
日頃、脚だけは鍛えてありますから、身だけは軽いです。 人の集まる撮影地では、みなさんと楽しく会話するという楽しみもあります。 たまには、こういうのもいいでしょう。
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Akakokko
at 2015-04-06 10:25
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otto-N
at 2015-04-06 17:33
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Akakokkoさん、このところ、山頂には行っておらず麓ばかりです。
山麓で広角はムリと悟りましたので、望遠で少し飛翔を狙いましたが、偶然の飛び立ちも入っています。 単焦点はこんなにいいもんだとは、予想外でした。解像力が全然違います。 来年も写真展を開かれると思いますが、天気のいい日にフル装備で行きます。
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otto-N
at 2015-04-07 09:14
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H.A.さん、この桜は、マメザクラとかフジザクラとか呼ばれている種類のもので、下向きに花が開きとても可憐です。
昨年、カタクリ・ギフは撮り飽きたので新潟から来られた方がいるそうです。 私は定番をきちんとは撮っていないので、今年こそはと思っていますが、カタクリの花の状態とギフの発生が読めず、北国の天気予報が気になる日々です。
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otto-N
at 2015-04-07 20:32
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naoggioさん、引きが強いほうなので、今回もそれを信じていました(嘘です)。
キブシは下からではなく低い崖の上から撮りましたが、間一髪、撮り終えた後、飛び去りました。 いつもF6.3の絞り優先で撮ってます。 でも、被写体までの距離と背景の抜けで調整が必要と感じています。
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