たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.4.9 雨が2日続き、この日は晴れた。しかし、風が冷たく、ツマキチョウはちょっとだけしか現れなかった。自然教育園の片すみでは、アサギマダラの幼虫が越冬していたが、ついに蛹になった。金色がキラッと光る。10月に成虫がやって来るが、園内で産卵していたとは驚いた。 近くにツマキチョウが来たのは2回だけ。いつもは絞りはF6.3前後だけれど、シャッタースピードを遅くして、F9.0まで絞ってみる。少し背景がくっきりする感じ。この写真ではないが、背景に写った人の顔が判別できるので、少々難ありというところ。1コマ目は、クサイチゴの白い花をメスと間違えて近づくオス。白いものがあると気になるようす。蜘蛛の巣に引っ掛かった桜の花びらには何度もやって来た。(画像はトリミング) あまりにもチョウは出て来なかったので、小鳥を撮影。今、ここで人気者のエナガ。藪の向こうに巣があるらしく、ここを必ず通る。咥えていたのは虫かと思ったら木の芽のようだった。シジュウカラも、枯れ木ではないので撮る気になれる。この日、オオルリが現れた。撮影できなかったが、数m先にいたのをみなさんと一緒に目撃。鳥屋さんはかなりテンションが上がっていた。オオルリのことを知られると鳥屋さんたちが殺到することが予想されまだ秘密にしておいたほうがいいのだが、このブログは鳥屋さんは見ていないし画像もないので、まっ、いいだろう。 さて、天気が悪く、かなり暇。先日のギフチョウの写真を整理していたら、同じようなカットのものがたくさんあった。そこで、ちょっと、いたずらの似非3D写真。ぼおーっと見てください。マメザクラの花で吸蜜しているギフチョウが浮かび上がります。 キブシ吸蜜。 上の2点は、ギフがとまっている枝の後ろは、芝居の書き割りのようになってしまう、枯葉にとまったほうが、3Dっぽく見える。 ミヤマセセリ。1本の葉が左翅に被っているが、その向こうに翅があるのが判る。チョウより手前の草が立体的。 チョウの翅の角度が少し大きすぎると、目がイライラする。 どうも背景が抜けていると、芝居の書き割りになってしまうので、あまり後ろが抜けていないのを探した。昨年11月に撮ったルーミスシジミ。少しは良くなったけれど、チョウの翅が薄っぺらく紙細工のようにしか見えない。背景がはっきり写った写真がいいと思うのだが、ほとんど手持ちになかった。 おそらく、チョウよりも立体的なムシの方がいいのだろう。と思って、冒頭のアサギマダラの蛹。これなら、3Dに見えるかもしれない。 10年ほど前、「どんどん目が良くなるマジカル・アイ」という本が流行した。まだ、手元にあるけれど、この方法が1番稚雑で簡単だと思う。実は、チョウの3Dの元祖は、「あやはべる/撮影日誌」のfuruさん。残念ながら掲載した記事が見つからなかった。furuさんはもっといい方法で作られていると思いますが、以前、この似非3Dパノラマを作ったことがあります(→☆)。 私の作り方です。 1.ほんの少しアングルの違う画像を2枚選ぶ。連写した場合、ほとんど少しはアングルが違っている。あまり違うと不自然。 2.同じ大きさに縦型に切り抜く。 3.2枚のそれぞれのコピーを作る。a、a'、b、b'。 4.フォトショップ・エレメントのパノラマ機能を使って4枚を、a、b、a'、b'の順に、マニュアルで並べる。 (3枚、すなわち、a、b、a'、でもできますが、どちらを真ん中にするか試す必要があります) ただ、この方法で作った画像では、どんどん目がよくなるどころか、逆に悪くなりそうなので、あまり見つめないでくださいね。 「マジカル・アイ」を見るには、コツがあります。見えなかった人は、ここをクリックしてください。 クリック1 →☆☆ クリック2 →☆☆☆ クリック3 →☆☆☆☆ どうです、本物は違うでしょう。お暇だったらどーぞ。 追加 画像は3枚でOKですが、どの並べ方がいいのか予め試すより、4枚並べた後に、左から3枚、あるいは右から3枚をトリミングして簡単に作ることができました。こちらの方が大きくていいです。 ただ、どちらの方がいいかは、トリミングしてみないと判りません。葉陰で休むスジボソヤマキチョウの例です。 4枚を並べると、 左から3枚を切り抜くと、 右から3枚を切り抜くと、
by otto-N
| 2015-04-11 09:53
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Comments(6)
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banyan10 at 2015-04-11 19:18
アサギマダラの蛹は野外では見たことないので羨ましいです。
都内で打ち合わせなどの用事があったら寄らせていただくかもしれません。 写真の3Dはあまり好きではないのですが、海野さんもときどき小諸日記に掲載していますね。 ツマキチョウは前の記事の交尾が羨ましいのですが、高いところだと簡単には見つかりませんね。
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otto-N
at 2015-04-11 22:01
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banyanさん、場所を教えてもらい幼虫も撮ってましたが、ついに蛹化しました。
ロープの内側1m位、高さ30cmで撮りにくかったです。 この3Dはチョウは紙細工みたいで背景だけが少し面白い程度です。 背景をもっと写し込むにしろ、抜けてダメ、雑多過ぎてもダメと、かなり難題ですね。 実は、目に毒すぎるので「小諸日記」はほとんど見てません。記載箇所を探してみましたが、判りませんでした。 ツマキの交尾は空中で交尾し、その葉の上に降りたようです。交尾の瞬間、見たかった。
こんにちは。
マジカルアイという本は私も持ってました(笑)。 それにしても都心でアサギマダラの幼虫&蛹はちょっとびっくりしました。 アサギマダラの蛹は今季の課題なので羨ましいです。 ツマキチョウは郊外よりも多そうなのでたまには行ってみようかな…。 しかし天気が良い日が少なくて困りものです。
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otto-N
at 2015-04-13 15:03
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みき♂さん、アサギマダラの蛹は、常連さんに教えてもらい撮影しました。
ここのツマキチョウは多いと思いますが、都心ではビル街でもときどき飛んでいます。 ただ、晴れても気温が低いとあまり出て来ず、思うようになりませんね。
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otto-N
at 2015-04-13 15:10
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ダンダラさん、まさか越冬したとは思いませんでした。
昨年も幼虫がいたそうです。ここは、散策路以外は入り込めないので、ロープ際で蛹が見つかること自体驚きです。 この3D画像は暇つぶしみたいなものですが、本物は頭の芯までクリアになるというか、不思議な感覚です。
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