たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.6.1 AM 目覚ましもかけず、朝5時30分起床。バナナと牛乳だけの朝食をすまし、妻を起こさぬようにそっと部屋を出る。でも、ドアを閉めるときカチッとなったので、起きてしまったにちがいない。逆方向とはいえ、この時間は電車の本数が少なく、思ったほど電車はすいてはいない。電車を乗り継ぎ、目的地の駅を降り、最初のコンビニで昼食分も買い込み、歩きながら食べる。(オオミドリがすでにテリ張りしていたら食べている暇はない。)1週間ほど前に来たときは、オオミドリシジミはまだ出ていなかった。この日は2回目の出撃。 現地に着いたのは7時30分。林の中はまだ薄暗く、オオミドリは飛んでいなかったけれど、すぐに1頭がやって来た。少し飛んでは、高いところにとまる。そして、2頭目。卍飛行が始まるが、長くは続かない。そのうち、数が少しずつ増える。下草にはまだ日が射していないので、日の当たる高いところにしかとまらない。卍を繰り返しているうち、下にも日が射し始める。そのうち、1頭が降りてきて、低いところにとまる。でも、近くにオスがやってくるとスクランブル発進。卍で追いかけ、また戻ってくる。卍を撮りたかったけれど、暗すぎるし、猛烈なスピードですぐ上に上がってしまうので、即、ムリと諦めた。日の当たる場所が刻々と変わる。撮影するためには、日の当たるところを見張っていればいい。 ただ、下に降りてくるといっても、下草(小木)自体大きくなっており、目より上の高さ。ぎりぎり上から撮っても、チョウは水平にしか写らなかった。 EV補正は、-2~-2.3。背景は真っ暗。その中にチョウだけが浮かび上がる。 近づく前に飛ばれることが多いので、基本は300ミリ。遠いので少しだけ翅が大きく写る。近づいたら、100ミリマクロ。これは100ミリマクロで撮ったもの。そんなに差はない感じがする。 すぐにバトルが始まるので近づく時間がなく、300ミリを多用した。 飛んでいっても、しばらくすると同じところに戻ってくる。したがって、背景は同じ葉ばかりになってしまう。 この日一番のお気に入り。欲を言えば、ちょっと露出オーバーで、この草の下半分がなければ、もっとすっきりしたのだが。 時間が経つにつれ、バトルの決着がついたのか、翅を開いてとまっている時間が長くなった。ただ、頭を太陽に向けてとまることはとても少なかった、というのが大きな誤算。下草の低い位置に頭を下にとまり、翅を開いても、すぐ反転。後ろ向きだと、光らない。 開くのを待っていても、光らない。 後ろ向きだと、全然光らない。このかすかな輝きがオオミドリの味わいかもしれない。 少し横向きだと、前翅だけは輝いてくれる。 翅が輝いている画像も、よく見れば、決して太陽のほうを向いていない。横から撮っていただけだった。特に、バトルが収束するころは、お尻を太陽に向ける。安心しきっているのか長々と開翅する。しかし、こんな幽玄の輝きしか撮れなかった。今年は下草の丈が伸びて、見下ろす位置にはほとんど来なかった。また、周りの木も大きくなり、樹下の日に当たる部分が少なくなったような気がする。 EV補正-2は翅が輝いたときの場合だけ有効。その他では、露出不足だった。スポット測光という手もあったが、ちょっとずれると全くダメになるような気がした。いちいち、設定を変えている余裕などなかった。 これらの画像中、左前翅に小さな切れ込みが入っている個体がテリ張りの番長。あまり撮りたくはなかったが、一番いい席に戻ってくる。 背景がうるさいけれど半開翅。 もう少し上から撮りたかった全開翅。 気がつけば、最後に残ったオオミドリは3頭だけ。約10mずつ離れた場所にそれぞれ翅を拡げていた。そして、9時40分、いつの間にか3頭とも消えていた。この後、ミドリシジミを撮りに移動する。
by otto-N
| 2015-06-06 20:26
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Comments(4)
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mikiosu at 2015-06-07 07:16
こんにちは。
オオミドリシジミ♂の開翅シーン、素晴らしいです! いや、半開翅シーンも綺麗だし、全開翅はお見事と言うしかありません。 いいものを見させていただきました♪
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himeoo27 at 2015-06-07 14:07
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otto-N
at 2015-06-07 20:07
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mikiosuさん、ありがとうございます。
草丈が伸びて、見下ろす位置には来てくれなくなりました。 そのうち、木の枝も伸び下草の日が当たる場所が減り、樹上でしか開翅しないのではと危惧しています。 ミドリシジミもそうですけど、背景が暗いと露出条件が難しいです。
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otto-N
at 2015-06-07 20:15
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himeooさん、この画像、輝度を下げるとオオミドリの鮮烈感がなくなり、白とびやむなしということでまとめました。
スポット的に日が当たっているので、黒つぶれは仕方がありません。 草の半分に日が当たらず黒つぶれしていたら、最高でした。
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