たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.6.5 前日、「徘徊」のShinさんから、自然教育園でトラフシジミが路上に降りてきて開翅も見られたという知らせが入った。前日はからっとした晴天だったけれど、その前の日は雨だったので、トラフは出て来ないと踏んでいたのだが、この日も晴天の天気予報。トラフ祭りになる可能性が大だった。 開園前に着いてしまったので、隣の小さな公園に行くと、ムラサキシジミのメスがいた。少し待っていると開翅した。ムラシが開翅するときは、トラフも開翅することが多い。 9時少し前に入口に行くと、Shinさんもバイクで登場。開門作業を手伝い(いつものこと)、ポイントに急ぐ。問題は天気。カラッと晴れておらず、薄曇りという感じ。日射しが強いことがトラフ降臨の条件なのだが、トラフは出た。その前に、ポイントで待ちながら撮った他のチョウの画像を貼っておきます。ムラサキシジミのオス。このチョウはほんとうに綺麗だ。 ヒメジャノメとウラナミアカシジミ。(アカシジミもいたけれど、さすがにボロボロだった) ポイントで1頭目のトラフシジミを見た直後、目の前に飛んできて突然開翅した2頭目。驚愕のブルー。マクロを準備してなかったので300ミリでの撮影。少し葉被りだったけれど、それより、ピントが甘かった。 その後は、次から次へとはいかないものの、路上に降りてきては吸水。そして、半数は翅を開いた。 路上だけでなく、近くの葉の上にもとまり、葉の上でも吸水(吸汁)しているようだった。 夏トラフは地味ではあるけれど、こうして、葉の上にとまっていると、なかなかの美しさである。 半開翅。 そして、全開翅(別個体)。 怒り型のような前縁が強調され、背後に白い花がボケている(ドクダミ!)、引いて撮ったこちらのほうがいいかもしれない。 少し暗いところでの開翅(さらに別個体)。暗いせいか少し色が出なかった。 このブルーの金属光沢はトラフならではの色だと思う。そして、翅脈の太さがビュルビュルと渦巻くように高速で飛ぶトラフを物語る。 普段は滅多に姿を見せないけれど、ぱらぱらとムクロジの花が散り落ち、路上が花で埋まるころ、カラッと晴れた日が続いた2日目に、自然教育園のトラフシジミが次々舞い降り翅を開くというのが、Shinさんと私が作った定説であったけれど、今年は覆されてしまった。まだ、この日はムクロジの花が咲いていなかった。今年は変。しかし、例年、ムクロジの花が咲くころはトラフの翅がすでに傷んでおり、奇麗なトラフをなかなか撮ることができなかった。5年間、通い詰めてのトラフの開翅、こんなの初めて。やったね!
by otto-N
| 2015-06-12 21:06
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Comments(4)
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fushiginomori at 2015-06-13 23:36
トラフの写真、待っていました。
本当に美しいですね。 6月の初めにもう夏型がでるのですか。 しかも、都心に。
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himeoo27 at 2015-06-14 09:35
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otto-N
at 2015-06-14 20:32
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otto-N
at 2015-06-14 20:38
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himeooさん、私の好みは表翅の縞模様が少し透けた春型ですが、夏型の濃い不思議なブルーも捨てがたいですね。
ムラサキシジミは、この時期はあまり撮影してませんでしたが、とても新鮮でファインダー越しにうっとりしてました。
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