たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.6.8 雨の日の翌日、横浜の公園にミドリシジミ探しに行く。 いつも、最初に立ち寄るポイントには、昼前からオスがテリ張りをしていた。樹上から下りてくる様子もないので、別の場所に移動すると、運よく、カメラの隊列。一度、開翅したようで、次を待っているようだった。急いで準備すると、すぐ開翅。日頃あまりやらない連写をしたのだけれど、最後の全開時はピンが全然甘かった。ピンが来ていたのはこの全開寸前のショットのみ。 羽化直開翅のチャンスのある場所だが1頭もおらず、すでに羽化は終わったようだ。それにしても、数が少ない。地元の方の話によると、近くにあった栗の木が切られてしまい、吸蜜のついでに翅を休めていたミドリシジミが来なくなったとのこと。なるほど、栗の木がない。午後は、ずうーっと最初のポイントで過ごす。池の畔にハンノキの小木があり、メスが産卵のためにやって来ていた。 近くの葉上でときおり翅を開く。でも、ことごとくO型。少し擦れていた。 背景がよかった1枚。 ちょっと青筋が細かったけれど、やっと撮れたB型。 この日もムラサキツバメが1回やって来た。何気なく撮ったらとてもきれいなヒカゲチョウだった。 そんなこんなで、夕方のオスのテリ張りタイムに突入。ここも、昨年、桑の木が切られさんざんであるが、その左のロウバイの中木で開翅するようになった。しかしながら、とまる位置が高すぎ。翅を開くと、下からは翅がちょっとだけしか見えない。 これでも低い方。高い所でとまることがほとんどだった。 高い所ではシャッターを切る気もおこらず、下に来たときを待ったが、全然来てくれなかった。下ほど暗くなり、目だたないので、テリ張りでとまるわけがない(のだと思う)。 テリ張りポイントは谷間。薄暗くなった4時過ぎに卍飛翔が始まった。目元まで卍ペアが降りてきたなら、広角で撮ろうと準備していたが、全然降りてこない。しかたがなく、300ミリ、マニュアルフォーカスで飛翔を狙う。しかし、暗い。絞りF4解放でシャッタースピード1/3200。ISOは最初1600、だんだん暗くなり、最後は4000まで上げた。たいてい、卍は遠いところから始まる。遠いと撮ってもしかたがないのだが、そこからファインダーで追わなければ、ピントを合わせきれない。ヤマボウシだけが白くボケ、背景は真っ暗。 ピントを合わすと言っても、キラキラと輝きながら飛んでいるので、一番輝いたときシャッターを切る。でも、ほとんど遅すぎ。 2頭両方にピンがくるのは至難の技。一部にピンが来たらよしとする他ない。 背景が暗くて、チョウもシルエットでしか写らない。 ほとんどトリミング。縦位置で切り出し、3枚並べた。 逆光では翅が輝かない。しかし、飛びまわるのは、逆光の位置ばかり。なるべく、横に回り込むのだが・・・。 翅裏は写っても、表はなかなか撮れなかった。見上げて撮っているからだと思う。 ミドリシジミの卍飛翔の撮影はとても難しい。暗くならなければ、卍が始まらないし、暗くなるほど長続きする。飛び回る位置も問題で、順光に入らなければ、翅が輝かない。撮れた画像は、真っ暗の中にシルエットが浮かびあがるだけだった。しかし、これらの画像は、パソコンのモニターの明るさによっては、ただの暗闇にしか写ってないかもしれません。逆に、明るいモニターだと、画質が粗さが目立つと思います。
by otto-N
| 2015-06-15 21:26
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