たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.6.25 PM 道の駅のようなところで昼食後、再び、金山町方面にロケハン。しかし、あれだけ青かった空が急に曇り出し、土砂降りの雨。走っているうち、雨も小雨に変わり空も明るくなってきた。夕立だったらしく、前日のポイントに着いた頃には雨は止み、日も射し始めた。午後4時。テリ張りが始まるにちょうどいい時刻だった。 足元がぐしょぐしょになる覚悟で叢に入ったところで、新鮮なヒメシジミのメス。赤斑がほとんどなかった。早速、ワラビの上にキマルリが飛んでいたが、向こうに行ってしまったが、こちらに飛んできたのがいた。シャッターを何回か切った後、何か色が変。すれたトラフシジミだった(春型)。 最初のキマルリ。開いたところはどういう理由かピンボケばかりだった。 右翅の付け根に白い傷があり、全体的にスレてはいるけれど、「尾突四白」がそろっていた。 最初の個体はすぐに消え、次に現れた個体。 クルミの葉のいい場所にとまったのだが、風でなびいたのは「四白」ではなく、「二白」。すぐ反転したのでそれも撮っておく。同じ個体でも左右の裏翅の紋に違いがあるのに、2枚並べてから気がついた ほんと、いい位置だった。 ワラビにとまったり、 ヨモギにとまったりして、楽しませてくれたが、なぜか輝きが今ひとつだった。 もっと美麗個体はいないかと探すものの、なかなか現れなかった。これは3個体目。 このポイントは桐の木がなくなったとはいえ、製材にならないのか、キマルリの保護のためか、枯れた古木だけは残されていた。後者ならばとても嬉しいことです。 藪の奥の方で、飛び回っているオスを見つけた。前日、黒化型が最後に飛んでいたあたりだ。ちょっと翅を開いたとき青くはなかったので、前日と同じ黒い個体かと思った。すぐ飛び回り落ち着きがなかったが、ヨモギの葉の裏返っているところにやっととまった。もう少しいい所にとまって欲しかったが、ほとんど無傷、真っ黒。飛び方からオスに違いなかった。 あわよくば翅裏も撮りたかったけれど、この後、とまったのは1回だけだった。尾状突起までピントがあった1枚。 そろそろ、撤収時間という頃、ヒメシジミが集まり、残光に向かって、一斉に翅を拡げ始めた。中にひときわ輝く、美麗個体が混じっていた。ヒメシジミのオスはとてもいい。 午後5時20分、ほんとに撤収という時、道路際で飛び回っているオスがいた。どうせ傷んでいる個体と思っていたら、どうしてどうして「尾突四白」。夕日が雲に隠れたせいなのか、クズの葉にとまったっきり、翅を開こうともしない。仕方がない、ザックに入っているLEDライトを取りに戻ったとき、開いたとの声。うーん、ちょっと残念、左右の前翅に難ありだった。撮影していた途中で気がついた。 午後5時35分、翅を再び閉じてしまったこの個体を広角で撮影し、帰路についた。 2日続けて、同じ場所のキマダラルリツバメを見に行った。オスは、最初、複数頭がテリ争いをしているが、だんだん減り、争いに勝ったものだけが翅を拡げるようになる。強いオスは、翌日も勝者になるのかと思っていたら、そうではなかった。翅の傷、(左右で異なる)裏翅の斑紋を調べてみて、このポイントに2日間とも現れたオスは1頭もいなかった。もちろん、早々にテリ張りに敗れて退散したために撮影できなかった個体がいたとは思うけれど、キマルリに限らず、テリ張りしているゼフの一番席の個体は毎日違うのだろうか、とても興味を持った。 今回も柴田さんのお世話になりました。郡山で一度高速を降りたので1時間半はロスしたと思います。ありがとうございました。
by otto-N
| 2015-07-05 11:11
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Comments(2)
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