たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.8.27 少なくても午前中は晴れの天気予報。今回の主目的、立山縦走に出かける。コースは、最初、室堂から見て右端にある一ノ越に行き、そこから雄山(3003m)に登り、反時計回りに、大汝山(3015m)、富士ノ折立(2999m)、真砂岳(2861m)、別山(2874m)を経て、剱御前小舎から雷鳥坂を下り、室堂に戻ってくるという7時間30分の縦走コース。 午前6時ジャスト、太陽が顔を出した。部屋から撮ったもの。部屋から撮影できるという幸せ。 7時出発。ほとんどの荷物を部屋に残し、最低必要分だけを小さなザックに詰め、身軽な格好。まだ太陽が低いので花がぎらつく。4コマ目、ちょっと気になった。昨年、白馬岳山頂付近でもたくさん咲いていたけれど、標高が高いとアサマはいないらしい。 みくりが池はちょうど逆光。目指すは、右肩にある雄山神社。 しばらく、石畳の遊歩道を行く。この付近もお花畑。ダイモンジソウは多くはない。 まだ雪渓が残っており、いくつか横切る。 もうかなり登った。みくりが池も青く見えた。中央は奥大日岳。 日陰にあったイワツメクサ。大好きだ。 8時。一ノ越に到着。富士山がちょっとだけ見えた。(どこにあるか拡大してみてください。左に八ヶ岳があります) ここからは、岩場の急登。 写真を撮りながら、休み休み登る。奥大日岳の左が大日岳。 山頂が見えてきたところで、先発グループが渋滞。こういうときには、景色を眺め、足元の花を撮る。ごゆっくりどうぞ。 ぐるり180度の眺望、のつもりで撮ったけれど、2つに分割。上の左に八ヶ岳と富士山、下の右には、北アルプス。手前の山は浄土山。 さらに登り、頂上直下の景色。 9時すぎ、ついに雄山神社前到着。(頂上ではありません。頂上は、左の突端、神社境内) 室堂の方を見ると、右の尾根の先に剱岳の山頂が少し見えた。 そして、雄山山頂。お祓い料500円也で登ることができる。画像5枚をつなげるのは難しい。右下がりになってしまった。富士山は雲に隠れてしまったけれど、左に剣岳、中ほど遠くに八ヶ岳、右に北アルプス。とは言っても、お祓いが終わっても、次の方たちが待っている狭い山頂、ゆっくり3003mを味わっている暇はなかった。 雄山から大汝山、富士ノ折立までは足場が悪いながら、高低差の少ない道であった。しかし、富士ノ折立を過ぎてからは、ガレ場に近い急斜面。慎重に下る。 そして、広大な雪渓。とても美しい。(記念写真のおすすめのポイントです) ときどき、今来た荒れた道を振り返り、花を撮り、さらに進む。ミヤマシオガマとチシマギキョウかな。剱岳は見えなくなってしまったが、とぼとぼと進む。 室堂を背景に花を狙ってみる。しかし、ファインダー越しではないのでボツの山。イワツメクサにしては変だなぁ、と思ったらタカネツメクサという種だった。イワギキョウの大きな群落も多かった。 振り返る。登り始めた場所は遥か向こう。 写真を撮ってばかりいるので遅れ気味。ヤッホー、早く来てと呼ぶ声。ヒオドシチョウがいたらしいが、間に合わなかった。すぐ、真砂岳(2861m)の頂上に着いた。その後はジグザグの下り(3コマ目)。 室堂側は緑と白の縞模様。ときどき、ヒョウモンが飛んでいるけれど、とまらず。種も不明。 今度は上り坂。目指すは右のてっぺん。 緩かった登りもここまで。ここからは急登。歩いて来た道を振り返る。 別山への登り。足場の悪い急登だ。フル装備の数人のグループを追い越し、そろそろ頂上というところで後ろを撮る。山の景色はちっとも変っていない。 11時30分、別山南峰(2874m)到着。やったね!右が北峰(2880m)。剱岳がすぐそこだった。 剱岳(2999m)。圧倒的な存在感。 剱岳を見ながら、昼食。しかし、キアゲハが1頭、ヒルトッピング中。剱バックに撮ろうとするが、山頂が広すぎ、いい位置には飛んで来てくれないし、立山バックもすべてピンボケ。そのうち、ガスが少しずつ出てきて、気がついたときには、肝心の剱岳さえ見えなくなってしまった。別山の山頂に着いてから、たった20分。南峰に行きそびれてしまった。キアゲハを追いかけるんじゃなかったと反省。風も出てきたので、下山開始。「この辺からの剱岳が絶景」という尾根道も、剱岳は全くのガスの中、立山がガスの中から時おり現れる。そんな中、何頭ものアサギマダラが尾根を越えて飛んで行った。 剱岳登山の前哨基地、剱御前小舎の先からは急斜面を下る。大きなザックにヘルメットをぶら下げた何人もの登山者とすれ違う。急斜の上、登山道はほとんど整備されていないこの道を何10kgの荷物を背負って登ることできる者だけが、剣に登る資格があるようだ。ただただ、尊敬するのみ。ただ、この道は下る限り、とても楽しい。雪が溶けたばかりなのか、花が咲き乱れていた。1コマ目、剱御前小舎付近に多かったトウヤクリンドウ。 この道は、「雷鳥坂」という。鳴き声に気づいたけれど、どこにいるのかすぐには判らなかった。 チングルマ。 コバイケイソウ。 薄いガスの中、少し暗いがしっとりと撮れる。 なんと言っても、ハクサンイチゲがすごかった。至る所、ハクサンイチゲ。 花を撮るのは思ったより時間がかかる。いいと思っても、よく見たら花弁の一部が欠けていたり、枯れていたりする。6コマ目は、大好きなツマトリソウ。 お花畑も終わり、やっと雷鳥荘が見えてきた。大きな雪渓を下り、川を渡ったところがキャンプ場。実は、このキャンプ場から雷鳥荘への石段がとてもキツイ(3コマ目は、上から撮ったもの)。 そして、午後2時20分。雷鳥荘に到着。 (今回の記事は長すぎました。でも、さらに続きます)
by otto-N
| 2015-08-04 20:50
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Comments(2)
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temenos at 2015-08-05 12:52
立山いいですね。
若かりし頃、黒部下の廊下を遡行し、立山三山を縦走してから剱岳に初登頂した時の事を思い出します。 剱は最も好きな山で、その後も登頂していますが、もう一回行ってみたいけど体力が心配です。
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otto-N
at 2015-08-05 19:58
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temenousさん、山登りは妻の提案で行ってます。
時期が蝶とバッティングしますが、まだ体が動けるうちは山登りしようと思っています。 剱岳は2回もですか! あの大きなザックを背負っての山登りは、尊敬に値します。 蝶撮影される方は、登山されていた方が多いですね。 私は60過ぎてからで、ちょっと遅すぎました。
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