たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.9.3 続き 堤防の広い斜面にはアカツメクサが咲き、モンキチョウが吸蜜に余念がない。ときどき2頭が絡むので、走って近づき広角で撮ろうとするのだが射程距離に入ったとたん、ばらけてしまうか、ホバリングから飛翔体制に移り、そう簡単には撮らせてくれなかった。それでも、諦めずに後を追った。 ときには3頭が絡むけれど、3頭が1枚の絵にはなかなか入らない。 一連の撮影で、これがラスト。たいてい、頭上を越えられてロスト。 吸蜜中のメスにオスが求愛、メスはほとんど交尾拒否。メスが飛び上がるとオスが追う。 しかし、しかし、あれだけ交尾拒否していたのに、撮った画像を見ると、ことごとくオスを追うメスばかり。いつ入れ替わったのだろうか?ホバリング中の300ミリでのマニュアルフォーカスは、比較的撮りやすい。距離によって背景のボケ具合が変わる。 でも、本命は背景重視の広角での撮影。色が出ないのは歴然だけれど。下の直線は川ではなく道路。白い小屋を右に行くと矢切の渡し。江戸川は木々の向こうで見えない。 実は、モンキチョウ以上に追いかけていたのはヒメアカタテハ。 この堤防のヨモギを探すと、幼虫はすぐ見つかった。それにしても、新鮮なヒメアカタテハは美しい。これを撮っていた2時ころ、仕事を終えた友人が1DXを携えて登場。 ツマグロヒョウモンのオスも登場。 ベニシジミ、チャバネセセリも新鮮。当然、ヤマトシジミのアカツメクサ吸蜜も撮ったけれど、ピンボケでボツ。 まあ、飛んでいるのが1枚あったのでいいだろう。ヒメアカタテハとツマグロヒョウモンの飛翔は惨敗。 逆光だったので色は出なかったけれど、3種同時飛翔撮り。写っている建物は、看板の字が見えないが、柴又で有名な料理屋「川甚」。 2時半すぎ、これからがモンキチョウの絡みの時間帯だというのに、空に雲が拡がってきてしまった。モンキチョウは、アカツメクサで吸蜜しているが不活発。飛び出す数が少ないので、1ペアを追いかける。 上の続き。かなり走りました。よく見たら、これはオスがメスを追っている。オスも必死だったのか。 不意をつき驚かせてしまったのか、オスが写っていないだけなのか、今となってはわからない。 まだ、明るかった時間帯に撮った江戸川河川敷のモンキチョウ。 せっかく友人が来たというのに、その頃から空が曇り始め、チョウが姿を消した。曇ると飛翔撮影はとにかく色が出ない。翌日は天気が良さそうなので、また明日ということで、3時半ころ撤収。 P.S. 今、連絡が入り、このチョウが舞っていた土手はすっかり冠水したようです。(18:00)
by otto-N
| 2015-09-10 16:26
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Comments(4)
素敵な作品がずらっと並んでいますね。
300MFでうまくピントが合えば背景の柔らかなボケと相まって、 ズームレンズなどとは違う奥行きの写真が楽しめるのですね。 でも広角目測より遥かに難しそう・・・
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otto-N
at 2015-09-11 09:21
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Favoniusさん、望遠でのMFは広角置きピンの10倍以上確率が高いです。
ピントリングを回しながらピントの合うたびごとに、2~3回シャッターを切ました。 ただ、移動方向が後ろか前かすぐ判らなくなります。 今回のは、全部トリミングしました。 蝶までの距離が課題です。
広々とした土手での飛翔撮影は気持ちがよさそうですね。
3頭が同時に写っているのはすごいです。 モンキチョウの絡みで、雄を雌が追いかけているように見えるのは、雄が発酵鱗のにおいをかがせるために雌の前を飛んでいるそうです。 未交尾の雌だとこれで着地することがあるんですかね。
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otto-N
at 2015-09-11 20:08
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ダンダラさん、日が照っていても真夏ほど暑くはないのですが、ポカリ2本は必要でした。
東屋があるので時々休んでいました。 同種3頭はともかく、異種3頭は後からモニターを見て初めて判りました。 しつこく迫ると、メスもその気になるのでしょうか。 「チョウの生物学」には、メスの交尾回数は、白色型で2.27回、黄色型で1.80回とありました。 撮影のために介入せず観察だけする必要がありますね。
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