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たかがヤマト、されどヤマト

2015.11.15 東京・恵比寿 ヤマトシジミ   2015.11.21 (記)

2015.11.15
午後3時、真横からの日に照らされて、ツワブキで吸蜜に余念のないオスとメスのヤマトシジミ。
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左のオスが少し翅を拡げる。
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少し移動するが、翅の上半分は陰。なかなか翅を開かない。
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メスがオスのとまっている花に移り、翅をさらに開いたが、オスはそのまま。せっかくのツーショットはここで終わりだった。
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でも、なんか違和感を感じないだろうか。



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午前中に雨があがり、天気が回復する兆し。ヤマトシジミを探しにいくと、さっそくメスがすぐに飛び出してきた。青面積は狭く、少し変則的な鱗粉の載り。新鮮なので、とてもきれいだった。
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別なメスもすぐ見つかり、新鮮なものだけを撮る。しかしながら、いつもの地面どまり。(3、4コマは同一個体)
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葉の上での開翅。青面積は広いのだが、前縁には青鱗粉が載っていないので、グレード4というところ。
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この高層マンションの庭が作り変えられ、カタバミは半減した。新しく芝生を敷いた後に、ずいぶん大きな葉のカタバミがあると思っていたら、ピンクの園芸種だった。園芸種は食草にならないし、蜜を吸わないと思っていたが、吸蜜はするようだった。
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もう終わりかけの染みだらけの黄色い花にヤマトシジミは集まる。しかし、この黄色をバックにすると、翅の色がちゃんと出ない。翅の色を出そうとすると、花は白とびしてしまう。このへんが妥協点。
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ツワブキも同じ。ツワブキは最初のうちは黄色がきれいなのだが、だんだん茶色っぽくなる。でも、そのころが蜜を盛んに出すらしく、ヤマトシジミが群がる。蜜を吸いはじめたらこの花から離れない。
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オス、メスとも翅の色が出ないので、いい加減に撮っていたとき、こんな個体が紛れていた。
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最初は完全に騙された。オスがこの個体の後ろで翅をパタつかせ、求愛していた。いやがって飛び出し、オスを振り切って戻ってきた。ヤマトのオスはオスに求愛することがたびたびあるので、「オスをメスと間違って追う馬鹿なオス」とこの時も思った。しかし、再び、すぐ違うオスに求愛され、「えっ、これはオスではない」とやっと気がついた。青メスのウルトラブルー。グレード6。

この後、近づくオスを追い払い、このメスを撮り続けた。でも、なかなか翅を開かないし、開くときは花の上を歩きまわる。花壇のような植栽地なので、足場が限られ、身動きできず思ったようには撮れなかった。
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色はオスほど明るくはないが、藍というより少しくすんだ青。メタリックに光を反射する。
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この時期、こんな黒縁のオスはいない。鱗粉の粒立ちは、普通の青メスより細かい。まるで夏のオス。
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このメスの向こうに見えたオス。光を受け、白い翅脈がきれいだった。
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横からも撮る。花粉まみれ。大きな腹部。
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なかなか全開にはならなかった。ウルトラブルーを見つけたのが午後2時。グレード3のメスと並んだので、少し離れて冒頭のツーショットを撮ったのが3時。1時間もつきあっていたことになる。この後、近づきすぎたためか、もういいでしょうという感じで、高く舞い上り、ジ・エンド。日陰のブルーを撮りたかったので、返す返すも残念。
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最後に、残光を浴び、開翅するオス。やはり、秋のオスは美しい。
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P.S.
このメスの藍鱗粉の面積は、このくらい違う。面積が広くなると、藍色が薄くなる傾向。飛んでいるときの印象は、明らかに違う。青いよりも白いといった感じ。飛び古したオスとも見えるが、飛び方がオスとは違う。鱗粉は粒状になって載っているように見える。肌理が粗い。黄色の花を背景にすると、花が明るすぎる他に、翅が少し透けてしまうのも、きれいに撮れない一因かもしれない。
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by otto-N | 2015-11-21 20:22 | Comments(2)
Commented by ダンダラ at 2015-11-22 18:52 x
この時期の雄にしては前翅の先端部分の黒がやけに幅広いなと思いましたが、やっぱりそうですか。
ブルーの個体もきちんと注意して見ないといけないですね。
Commented by otto-N at 2015-11-23 09:30 x
ダンダラさん、このメスは、オスにしては色がくすんでいるという感じです。
開翅しても、飛び古したオスとの区別がつきにくく、見逃している可能性がありますね。
ただ、飛び方と行動がオスとは違うので気がつきます。
ヤマトシジミは、思った以上に変化がありますね。
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