たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.11.15 午後3時、真横からの日に照らされて、ツワブキで吸蜜に余念のないオスとメスのヤマトシジミ。 左のオスが少し翅を拡げる。 少し移動するが、翅の上半分は陰。なかなか翅を開かない。 メスがオスのとまっている花に移り、翅をさらに開いたが、オスはそのまま。せっかくのツーショットはここで終わりだった。 でも、なんか違和感を感じないだろうか。 ***************************************************************************************************** 午前中に雨があがり、天気が回復する兆し。ヤマトシジミを探しにいくと、さっそくメスがすぐに飛び出してきた。青面積は狭く、少し変則的な鱗粉の載り。新鮮なので、とてもきれいだった。 別なメスもすぐ見つかり、新鮮なものだけを撮る。しかしながら、いつもの地面どまり。(3、4コマは同一個体) 葉の上での開翅。青面積は広いのだが、前縁には青鱗粉が載っていないので、グレード4というところ。 この高層マンションの庭が作り変えられ、カタバミは半減した。新しく芝生を敷いた後に、ずいぶん大きな葉のカタバミがあると思っていたら、ピンクの園芸種だった。園芸種は食草にならないし、蜜を吸わないと思っていたが、吸蜜はするようだった。 もう終わりかけの染みだらけの黄色い花にヤマトシジミは集まる。しかし、この黄色をバックにすると、翅の色がちゃんと出ない。翅の色を出そうとすると、花は白とびしてしまう。このへんが妥協点。 ツワブキも同じ。ツワブキは最初のうちは黄色がきれいなのだが、だんだん茶色っぽくなる。でも、そのころが蜜を盛んに出すらしく、ヤマトシジミが群がる。蜜を吸いはじめたらこの花から離れない。 オス、メスとも翅の色が出ないので、いい加減に撮っていたとき、こんな個体が紛れていた。 この後、近づくオスを追い払い、このメスを撮り続けた。でも、なかなか翅を開かないし、開くときは花の上を歩きまわる。花壇のような植栽地なので、足場が限られ、身動きできず思ったようには撮れなかった。 色はオスほど明るくはないが、藍というより少しくすんだ青。メタリックに光を反射する。 この時期、こんな黒縁のオスはいない。鱗粉の粒立ちは、普通の青メスより細かい。まるで夏のオス。 このメスの向こうに見えたオス。光を受け、白い翅脈がきれいだった。 横からも撮る。花粉まみれ。大きな腹部。 なかなか全開にはならなかった。ウルトラブルーを見つけたのが午後2時。グレード3のメスと並んだので、少し離れて冒頭のツーショットを撮ったのが3時。1時間もつきあっていたことになる。この後、近づきすぎたためか、もういいでしょうという感じで、高く舞い上り、ジ・エンド。日陰のブルーを撮りたかったので、返す返すも残念。 最後に、残光を浴び、開翅するオス。やはり、秋のオスは美しい。 P.S. このメスの藍鱗粉の面積は、このくらい違う。面積が広くなると、藍色が薄くなる傾向。飛んでいるときの印象は、明らかに違う。青いよりも白いといった感じ。飛び古したオスとも見えるが、飛び方がオスとは違う。鱗粉は粒状になって載っているように見える。肌理が粗い。黄色の花を背景にすると、花が明るすぎる他に、翅が少し透けてしまうのも、きれいに撮れない一因かもしれない。
by otto-N
| 2015-11-21 20:22
|
Comments(2)
| |||||
ファン申請 |
||