たかがヤマト、されどヤマト | |||||
2015.12.16 そろそろ1葉に50頭のムラサキツバメが集まっているころとの連絡を飛翔撮影90%の友人から受け、40日ぶりに千葉の公園に行く。ところが、10時で早くも日の当たるコロニーではムラサキツバメは出払った後。とても気温の高い日だった。 その塒の近くのマテバシイの樹上。ムラサキツバメが次々と翅を開き、2頭並ぶシーンも見られた。 驚いたことに、マテバシイの花が散った後の花穂の茎から何か分泌物がでているのか、あちらこちらで盛んに吸汁している。絶えず動き回るのでなかなかピントが合わない。一部花が咲いている花穂もあったが、花での吸蜜はしていなかったように思う。自宅に帰ってからマテバシイの開花期を調べると、5月下旬から6月。と言うことは、このマテバシイは狂い咲き? 吸汁の合間に日向ぼっこ。当然、その辺を飛び回る。1カメは300ミリ(袈裟がけストラップ)、2カメは100ミリ(リストストラップ)だったのだが、100ミリでの飛翔撮影は歩留りが悪すぎたので、300ミリを引っ込めて、1カメを100ミリ、2カメを15ミリとし、飛んだら広角、とまったらマクロで撮影した。時間がないときは、右手首に広角をぶら下げたまま、1カメで静止を撮る。もちろん、静止は翅のきれいなものだけを選ぶ。それにしても、12月を半分も過ぎたというのに傷みのない個体がいるというのに驚いた。12月に入っても羽化を続けているのだろうか。 オス狙いではあるけれど、マテバシイ上のメスも撮っておく。マテバシイ上のムラツ。カッコいい。 一回り小さいが、きれいなオス。 逆横向きだがいい色に輝いた。 飛翔はというと、うーん、思ったほどうまく撮れなかった。15ミリでは、背景がうるさい割にはチョウが小さすぎ、すべて一律の大きさでトリミングした。マテバシイの樹上で舞うムラツは悪くない。 飛んで来るのを迎え撃つ。なかなか当たるもんではない。4コマ目、3頭狙いだがピン外し。 やっとピンがきても、オスはとにかく色が出ない。 日向ぼっこよりも、吸汁のために飛んでくるようだった。2コマ目は、残念ながらピン外れ。 せっかくピンがきたが、ボロ。ちょっと悔しい1枚。 オスは色が出ないので、メスばかりを狙う。 横からばかりなので、撮れるのは裏翅が多かった。でも、少し開くとカッコいい。 昼過ぎ、ここには日が当たらなくなって来たので、別の場所に移る。ここでも、ムラツは乱舞していた(ちょっと、ではなく、かなり大げさ)。 圧倒的に破れ個体。それでもきれいな個体はいる。そして、メスのほうが翅をすぐ開く。 突然やってきて、目の下で開いたオス。一番光るアングルを探す。 飛翔中のオスの翅表を捉えても、茶色にしか写らない。 低い位置なので楽勝かと思ったのだが、順光だと自分の陰になってしまい、撮る位置が限られた。 午後2時。暖かい日とはいえ、そろそろ塒に入る時間。 ちょっとだけ、ムラサキ色が出た1枚。 P.S. マテバシイの花が散った後での吸汁。花穂の落ちた付け根のコブ状のあたりを舐めるようにして吸っていた。何か分泌しているのだと思うのだが。
by otto-N
| 2015-12-23 20:12
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Comments(2)
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