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たかがヤマト、されどヤマト

2016.2.17-18 長野県・八方尾根   2016.2.20 (記)

2016.2.17-18
今年は八方尾根に行く予定で、天気のいい日を待っていた。3月なら移動性高気圧が通過するとき2~3日晴れの日が続くことがあるけれど、志賀高原とは違い、標高が低いので雪質が問題。2月は麓でも比較的雪が軽い。しかし、この時期、3月とは違い、晴れの日が2日も続くことはなく、せいぜい1日だけ。天気予報から、18日は高気圧が通過するので絶対晴れそう。という訳で、急遽、白馬神社近くの温泉宿をとった。ただ、17日は雪の予報。1日だけ朝から晴れればいいのだ。

17日、朝8時半に車で出発。途中、美麻村で蕎麦を食べ白馬に着きリフト2日券を買って滑りだしたのは、13時半ころ。麓は小雪だったが、兎平の少し下からはガスで視界不良。ゴンドラを3本。リーゼンと国際を滑るが、雪が少なかった。それにしても、外国人が多い、ニセコ並みだった。

翌18日は朝から晴れ。風もなし。まっさきに一番上まで行く。一番上のリフトに乗りながら撮った鹿島槍と五竜。
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1昨年の夏、扇沢から鹿島槍に登ろうとして途中で引き返したけれど、ここから見ると双耳峰が実にカッコいい。
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五竜も夏よりも冬だ。
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というわけで、スキーよりも、山を見るのが主目的。カメラはしばらく使ってなかったコンデジ「キャノン・サイバーショットA720IS」。冬山では役に立たない液晶モニターではなくファインダーで覗けるから便利。思ったより写っていた。朝の白馬三山は太陽が正面なので、のっぺりとしか写らない。白馬岳へは、一昨年、右に写っている白馬乗鞍岳方面から登った。ただただスキーだけが目的で白馬に来ていたころとは、山の見方が少し変わった。注目すべきは、手前の南股に下りる北斜面に残されたボードのトレース。もちろん滑走禁止区域だが、う・ら・や・ま・し・い。
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前々日から雪が降っていたようで、兎平と黒菱はコブがすっかり埋まり、とても良かった。黒菱は、細かなターンをするのがもったいなく、他のスキーヤーはいないので、できるだけ大きなターンで一気に下りる。降雪直後の柔らかい雪の不整地での高速滑走はロッカースキーの得意技だと思う。今シーズンから、新しく「裏黒」と呼ばれるゲート管理のオフピステができたが、何と言うことなない、今までも滑ることができた黒菱リフトの右の尾根筋。どんなもんか、ここを楽しみにしていたけれど、上から見ただけで止めた。普通の黒菱の方が楽しそう。しばらく、黒菱と兎平で遊ぶ。相棒(妻)の滑り方は昔と変わらない。
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でも、さすがに兎平と黒菱だけでは疲れてしまう。踏み跡の不規則な斜面では、トップを受けせるため少し後継気味で滑るが太腿負担が大きい。そこで、黒菱の下のスカイラインコースに逃げた。このスカイラインコースは、八方で一番、カービングターンが楽しいコースだと思う。北斜面なので雪質がいいし、適当なうねりがあり、上は未圧雪が残されている。未圧雪から圧雪ゾーンでのカービングターン。その結果、スカイラインを下りたら、「スカイライン第2ペア」→「黒菱第2クワッド」→兎平ゲレンデ →「アルペンクワッド」→黒菱ゲレンデ→スカイラインコース、という循環コースを考え、これがなかなか快適だった。下の画像は、スカイライン第2ペアからの白馬三山。このリフトからではなく、手前に写っている「裏黒」の尾根筋から三山を見るのが一番かと思う。
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午後には、白馬三山には太陽が斜めに当たり、稜線の影が付き始める。ただ、この頃には、山を見るのが飽きたのか、もっといい場所があるのにそこまで行って写真を撮らなくなってしまっていた(反省)。
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兎平のリフトで、大きな三脚と撮影道具を背負ったカメラマンが乗り込んだので、どこかのTV局かと思ったが、スキーヤーの撮影クルーだった。黒菱の急斜面の上部で、下と横の2か所でカメラを構え、下のカメラに向かって一直線にコブ斜面をぎりぎりまで滑り込む。モーグル滑りではなく基礎スキー的ではあるけれど、ほとんど空中でバランスを立て直し、コブ斜面を真っ直ぐに落っこちる感じ。1人滑ったら次が滑り、全部で5名ほど。残念ながら、最初に滑った格別にうまいリーダー格のスキーヤーは撮れなかったけれど、続いての3人の滑りをコンデジで盗み撮らせてもらいました。連写ではないので、一番いいフォームを切り取れなかったが、スピード感あふれた滑りが撮れた(と思う)。コンデジも撮れるんだ。他の画像から、2人はアトミック、1人はサロモン、すべてモーグル板ではなく幅広の板。大型ビデオカメラ2台の他にキャノンの長玉でも撮影しており、大掛かりな撮影風景だった。昔、小雪の舞う薄暮の中、ニセコの第二の壁を跳ぶように落ちてゆくスキーヤーに会ったことがある。ただものではないので、胸ポケットに見えていたシーズン券の名前を憶えておいた。後に、1992年アルベールビル・オリンピックのモーグルに出場した山崎修選手と知った。当時の彼の滑りを彷彿とさせるような見事なコブ滑り、見惚れました。
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さて、私のアトミックのロッカースキーは(ずいぶん前のモデルですが)、確かに、深雪の不整地ではトップが浮くので素晴らしく楽。しかし、サイドカーブはR13.5mでも、ガチガチのアイスバーン、例えば兎平の滑り出しの吹っさらしの急斜面では、トップの食い込みがないせいか、ずりずりと落とされるばかりでした。というわけで、グルーミングされたバーンをただただかっ飛ばしたい方には、ロッカーはお勧めできません。ただ、カービングスキーを使ったカービングターンは整地だけに通用する滑り方なので、カービング一辺倒というのはスキーの楽しみ方を限定しているような気がします。個人的には、限界で滑るGS競技の選手のフォームとも異なるあの独特の大げさな(技術選)フォームは好きになれませんしね。

八方尾根スキー場は、ニュージーランドのスキーヤー溢れていました。どうやら、八方尾根だけでなく近隣のスキー場を日替わりで回っているらしい。彼らの夏の季節に、冬でもパウダーはないにしても、わざわざスキーをするために日本へ来るというのは、相当なスキーきちがいです。彼らは、ニセコで観察しているように、ここでもコースの中だけで満足できないようです。左の斜面、昔は指をくわえて見ていただけですが、近頃のバックカントリーブームのせいか、こんな感じになってました。まあ、相当数は日本人だと思いますが。右は、以前からときどき見ているアドベンチャーなトレース。遠くに見える第2ケルンの雪庇の横から南股への急斜面を一気に下っています。ただし、下りたら川があるし、道路まで抜け出るまでが大変そう。いずれにしろ、雪崩な一番心配な場所、ボーダーは相当なベテランさんと思いますが、残念なことにあまりきれいなトレースではありませんでした。
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昼下がりの兎平。平日のためかモーグルスキヤーは少なかったにもかかわらず。斜面に入る物好きがいると見え、上から下まで一直線とはいかないけれどコブのモーグルラインが何本かついていた。少し入ってみたけれど、毎回同じところで飛ばされ、次のターンに入れず、10ターンも続かなかったのが実情。板のせいではなく、ヨワイ66。昔はリカバリーできたけど、これ以上怪我をしたら後がない(治りが遅い)という自制がかかり踏ん張れないようです。
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2時半まで滑り、東京まで片道280km、4時間のドライブ。白馬までチョウ撮影のために行きたいのですが、1人で運転する自信がありません。
  

by otto-N | 2016-02-20 18:41 | Comments(0)
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